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第63話 グレイvsマヨルダ


「じゃあ、俺がマヨルダを惹きつけるからその内に何とかして目白さんを。」


こくり、と全員がうなづいたのを確認した俺は前にいたマヨルダに対して言った。


「マヨルダ。お前とは俺が相手をしてやる。」

「ほう。七人いるうちのたった一人か。」


マヨルダは少し怒り気味に言った。

俺はなるべく目白さんを保護する時マヨルダの妨害をさせないために出来る限り離れる。


「ここじゃお前も戦いにくいだろ。」


出来るだけここからマヨルダを離すためにそう言った。


「ふん。まあいいだろう。では移動しようじゃないか。やれ。」


マヨルダは笑いながら目白さんに指示を出した。

目白さんは剣を出し体の前に垂直に構えた。

そして、大きく踏み込み地面を切った。

その瞬間、俺とマヨルダの立っていた場所が凄い勢いで飛ばされた。


「ウゥッ!!」


凄い勢いで飛んでいく地面に張り付くことに俺は精一杯だった。


「さて、もうすぐ到着だ。」


体に耐えきれないほどの空気圧がかかる中マヨルダが言った。

俺もこの世界に来て空気圧を緩和しようなんてものは考えてこなかった。

瞬間移動だって、ほとんど平面を走っているようなもので生身でこんな高度に来たことはない。


「ようこそ。我が戦場へ。」


マヨルダがそう言った時、ほとんど圧は消え去り周りは見たことの無い場所へ来た。


「ここがお前の死場所ってわけか。」

「その言葉そっくり返してやる。」


俺の発言にマヨルダが言った。

マヨルダが言い終わった瞬間、戦いが始まった。

マヨルダは手を振り下げるような動きをした。

その後振り下ろされた手の動きに沿って地面が割れた。

横に避けるがすぐにまた次の攻撃が来るので避ける。

気が付けば俺の動きは封じられ完全にマヨルダの手のうちだった。


「先ほどまでの威勢はどうした?」

「ハハッ。こうしてる間にもあんたは追い詰められてるんだよ。」

「それはお前の方であろう。」


右手にマヨルダは黒い何かを作り出した。


「っ!!」


その黒い何かはマヨルダの手元で何個にも分裂し俺の方へ飛んで来た。

飛んできた黒い球を避けるのが限界に達した俺は避けきれない球を魔法で処理することにした。

飛ばされてくる球に対して俺は火球ファイアーボールを撃った。


「は!?」


俺の反応にマヨルダは笑みを浮かべた。

火球は黒い球に当たった瞬間消えた。

吸収されたという方が近いだろう。

吸収した黒い玉は、火球を飲み込み爆発していたのでそこまで脅威というわけではない。

だが、これを戦闘面で用いられるのはかなりの痛手だ。


「これはな、私がここに閉じ込められている間に作り出した新たな性質。黒い球 (ブラックボール)だ。」


何度やっても同じようになる。

俺は大きく動きマヨルダの死角に入った。

そこで一発で仕留めるために水素爆発球ハイドロジェンボールを撃ち込んだ。

しかしそれはマヨルダに気づかれ黒い穴が出てきた。

水素爆発球はその黒い穴に吸い込まれるようにして消えていった。


「私の話が終わるまでに一発でも私の間合いに入れられたらあの女を解放してやろうか?」


勝ち誇ったようにマヨルダは言った。


「そんな条件でいいのか。」

「お前が私に当てられるか考えてみろ。」

「っ……いいだろう。やってやるよ。」


マヨルダの話がどんなものでどれくらいあるのかは分からない。

だが、目白さんを助けるのが最優先だ。


「じゃあ、始めよう。私は不死になるための実験をしていた。」


マヨルダの話など聞かずに俺は全方向からマヨルダに魔法を撃ち込んだ。

どれもこれも全て吸収されているがあれが黒い球と同じならば限界が来て爆発するはずだ。


「そんな時に竜にあった。氷竜と言えばわかるか。その氷竜の力を借りて世界を飛び回った。そんな時ある男が私に近づいて来た。」


撃ち込みながら聞いた話だとメランダはマヨルダの実験を手伝っていたのだろうか。


「その男は古代の先人と名乗り氷竜を封印し人間の姿にしてしまった。それがメランダだ。私はその男に攻撃を仕掛けたが圧倒的な力の差で押し込まれた。私とメランダは、男に最後にこう告げられた。『己の罪と神の怒りを買ったことを後悔しろ。』と。」


己の罪?

どういう事だろうか。


「さて、そろそろ時間だが。……ん。」


瞬間、マヨルダの体を守っていた黒い穴は大きくヒビが入った。


「なるほど。許容限界を狙ったか。」


俺はマヨルダが余裕そうなことを言っていたので体の半分の魔力を使って水素爆発球を作った。

ヒビが入った今ならマヨルダにも攻撃が当たるはず。

そう考えて俺は撃ち込んだ。


「そんなもので……ま……」


余裕めいた表情は消えマヨルダを覆っていた黒い穴は爆発した。

その場にマヨルダは膝をついた。


「約束通り目白さんを解放しろ。」


膝をついたマヨルダに近づいて俺はそう言った。

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