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第55話 運命


「大丈夫です。衝撃が加わって気絶しているだけなのでじきに目覚めます。」


城の前まで戻りテントの中にいたノアさんとマロンさんにフィオナを見せた。

しばらく見ていたがようやく結果が出た。


「良かった。」

「でもまだ、グレイ様とメジロ様が帰ってきてません。」


フィオナを調べ終わったノアさんが言った。


「そうなのよ。」

「もう帰ってくると言っておられたお時間なのですが…」


マロンさんも心配をしている。


「私ちょっと外見てきます。」


そう言ってテントを出た。

そこには何かがいた。

ゲルメールだ。


「さっきの魔法は威力が凄かったから危うく死ぬところだった。」


そう言っているが私が開けた穴はもう塞がっている。


「なんで……」


ここにいる?という言葉は言えなかった。


「お前たちのような侵入者は捕えろとマヨルダ様からの命令でな。」


ゲルメールは腕を槍のように細くして飛ばしてきた。

それを避けると同時に私は火炎球ファイアーボールを目眩しに撃った。


「ジェイミーさん大丈夫ですか?」


外で起こっていた音を聞いてテントからノアさんとマロンさんが出てきた。


「ジェイミーさんはテントの中へお入りください!」


少し迷ったがここに居れば逆に邪魔になるだろう。

そう考えてテントの中へと入った。





ーグレイ視点ー






「あいつはどうやって倒せばいいんだよ。」


ウィリアムから逃げ回りながら数分。

ようやくウィリアムを撒けたと思ったらここがどこか分からなくなっていた。

とりあえず今分かることは変電室という場所にいることだけ。


「グァァ!ウアアァァァ………」

「ああ来やがった。」


ここで待ち伏せをしてウィリアムから上手く逃げ回りながら倒す。


「よし。これで行こう。」


そう言って俺はウィリアムを待ち伏せた。

火炎球を近づいてきたウィリアムに対して撃ち込んだ。

ウィリアムは頭を抱えながら膝をついた。

いける、そう思った瞬間、ウィリアムは俺の体を変異した右手で掴んだ。


水球ウォーターボール


恐ろしく早い水球を俺を掴んでいる右手に打ち込んだ。

水球は右手を貫通した。


「ウゥ……」


これには流石のウィリアムも後ろにのけぞった。

するとウィリアムは両手を振り回し始めた。

右手の鋭い爪は変電室の設備をどんどんと破壊していった。

その中には高圧の電気が流れているであろう線も一気に切っていた。


「やばいかもな。」


俺はとにかく逃げた。

数秒後とんでもない光が散った。

それはウィリアムがちぎった線のせいだ。

線の電流がおそらくウィリアムへと流れたのであろう。

後ろを見てみるとウィリアムは黒く焦げていた。


「流石に死んだか。」


近くに寄ってもピクリとも動かなかったので俺はこの場を離れた。



変電室の近くにあった階段を登ると見覚えのある部屋だった。

俺がウィリアムに椅子に固定されていた部屋だ。

だが、天井はくり抜かれて地面にも大きな穴が開いていた。


「ここから入ってきたのか?」


穴の空いている地面の近くに寄って確かめた。

地面を一周してウィリアムが資料を置いていた机までたどり着いた。


「身体の大幅強化、か。ウィリアムのことなのか?」


机の上に置かれていたケースの中を見た。

文字通りウィリアムのように身体が変化して大幅に能力が向上するようだ。


「あんな風にはなりたくないな……」


しばらく机の前に立っていたがまた部屋の中を歩き出した。

出口の付近にあった壁にボタンが埋まっていた。


「押しても…いいよな。」


興味本位に押してしまった。


『マヨルダ城、及び施設の破壊が3分後に行われます。』


マジか。

そう思った時には俺の足は動いていた。

走っていたのだ。

とにかくやばい。

みんなに伝えなければ。

施設だけならまだしも城まで壊れるとなるとまずい。

近くにいるマロンもノアも全員危険だ。





「ハハッ……あのガキやり…やがった……」


警告音が鳴り響く施設内でクリストファーは囁いた。




『ようやく……ようやく動き出した。』


かろうじて生きているウィリアムは侵食されていく心の中で呟いた。


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