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第54話 夕食探し


「ねえ、アルバート。怖いからもう戻ろうよ。」


森で食べれる物を探しに来ていた途中、突然森の中から大きな音がした。

音だけではない。

地響きもした。

それを聞いたアルバートは一緒に森の中に来ていたジェイミーを誘ってここまで来たのだ。


「あとちょっとなんだよ。多分この辺だ。もし何か見つかればすごいことになるぞ。」


先ほどからずっとこうだ。

私はやめておいたほうがいいと言っているのにアルバートは聞く耳を持たない。


「もう辺りも暗くなってきてるし、もし昼間に出会った男とかにあったらどうするの?」

「だから、大丈夫だって。もしもの時は全力で逃げればいいんだよ。」


足を指差して言ってきた。

魔法で強化して逃げるにしてもグレイのような人ならば無理だろう。


「おい!何かあるぞ!」


アルバートの行動に対してあれこれ考えていたらそんな事を言ってきた。


「何であそこだけあんな大きな穴が……」


右側を見てみると城があった。

そして、その隣にある小さい塔がフィオナの調べていた別棟だろう。

その別棟に続く道の途中で下から上へと開けた大きな穴が開いていた。

穴のすぐ隣の道には人が一人倒れていた。


「なあ……あれってもしかして……」


アルバートが指差して歩こうとした瞬間、私はアルバートを後ろへ飛ばした。

何すんだよ!と言うかと思ったが私の顔を見るなり黙った。

道に倒れているのは間違いなくフィオナだ。

間違えるはずがない。

だが、問題はそこではない。

フィオナの近くから誰かの声が聞こえたのだ。


「可哀想に。ウィリアムも哀れなものよ。」


アルバートが静かにしてくれた事でよく声が聞こえた。

フィオナの体の後ろから突然、大きな影が出て来た。

その大きな影は人ではなかった。

表現することは出来ないが言葉に表すならば怪物だ。

その怪物はフィオナを掴んで持って行こうとした。

すると後ろから火炎球ファイアーボールが飛んできた。

後ろを見るとアルバートが立って火炎球をもう一発撃とうとしていた。


「ん?おやおや、これはこの小娘のご友人か。紹介が遅れたな。私はゲルメール。」


ゲルメールが振り向いてこちらを見つけるや言ってきた。

鋭利な爪でフィオナを持ち上げながらこちらに振り向いた。


「アルバート。」

「いつでも。」


どうやらアルバートも私と思ったことは同じらしい。


獄炎球ヘルファイアーボール


アルバートがフィオナから教えてもらった獄炎を撃った。


「そんな炎でわたしを倒せるとでも?」


見事に攻撃は全てゲルメールに当たった。

だが、ゲルメールは攻撃をもろともせず道の上に立っていた。


「だから、私がここにいるのよ。」


ゲルメールは驚いた表情を見せた。

アルバートが獄炎球を撃つと同時に私はゲルメールの近くに近づいた。


「っ!!」


ほぼゼロ距離でゲルメールの体に獄水球を撃ち込んだ。


「どうよ。こんだけ近くで撃ち込めば……。」


前を見たらゲルメールの体には獄炎水で貫いたからか穴が開いていた。


「アルバート。ナイス!」


後ろにいたアルバートに親指を立てて言った。


「ジェイミーこそ、俺の獄炎球からの目眩しから獄水球を撃つ連携も良かったぞ。」


ゲルメールが爪で持っていたフィオナの近くにアルバートが寄った。


「フィオナ。大丈夫か?」

「息はあるみたいだな。」


近くに寄った私がフィオナの息を確かめた。


「とりあえずフィオナを持ち帰りましょうか。」

「そうだな。ゲルメールが復活しないとも限らないからな。」


アルバートが私の持っていた荷物を持った。

結局、私がフィオナをおんぶして帰ることにした。

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