第49話 探索
ージェイミー視点ー
「さっきあった眼鏡の人は結局誰だったの?」
「さあな。また出会うかもしれないから気をつけろよ。」
そう会話しているのは前にいるローズとアルバートだ。
私たちは今、街中の民家を一つ一つ調べている。
「ここがこの通りの最後の家のようですが気を抜かないようにして下さい。」
さらに私たちの後ろを歩いていたノアさんが言った。
はい、と心の中で呟き前の二人が入って行った民家へと足を踏み入れる。
これまでと同様民家の中を隅々まで探したが特に何も見つかることはなかった。
「結局、街の中は何も無かったのか?」
アルバートがそう言いながら家を出て行った。
それについていこうと私も部屋を出ようとした時、ふと横を見た。
横には暖炉しかかなかった。
だが、不意に何かあるように見えた。
「ジェイミー?どこ行くの?」
ローズが聞いて来たが無視をして暖炉の近くにしゃがんだ。
暖炉内の上を見ると取っ手があった。
その取っ手をしっかり握り下に引くとカチャという音と共に暖炉の奥の壁が開いた。
「まさかこんな所に隠し通路があるとは…」
私の行動を見ながら疑問に思っていたマロンさんが関心して言ってきた。
ローズは、先にこの家から出て行ったアルバートを呼び戻しに行った。
「誰が最初に行く?」
アルバートを連れ戻して来たローズが聞いた。
「この通路を見つけたジェイミー様でよろしいのでは?」
私は別にいいんだけど、と言いたかったがノアさんの言った提案にみんなうなづいていたので断ることのできる雰囲気ではなかった。
その結果、私が一番最初に行くことになってしまった。
暖炉の中はハシゴになっていて、そこから地下に下りれるようになっていた。
全員が下りて来たことを確認したらそのまま道なりに進んでいった。
地下の道は特に暗いだけでそれ以外は何も無かった。
そのまま、一番奥に着きそこにあった部屋の中に入った。
そこはただの部屋のようになっており机の上には何かの書類が散乱していた。
その中に書類に目を通した。
ここは、かつて神によって滅ぼされた地、ホッ・カイドウである。
そして、その地に結界を張ったのがこの地を海底都市という。
この場は古代の先人たちによって作られた。
我々は、この地に閉じ込められ脱出すべく日々努力を続けているが成果は得られない。
この書類をローズ達に見せ、私は奥にある部屋へと向かった。
「酷い臭い。」
息をすることすら困難だった。
突然、足に何かが当たったような感覚がした。
「うわっ!」
あまりの衝撃に後ろによろけてしまった。
そこにあったのは確実に人間の死体だった。
否。
人間のような形をしているものだった。
「ジェイミー大丈夫?」
ローズが部屋へと走り込んできた。
「これは…」
アルバートも部屋へ来て、地面に落ちているものを見た。
「今日はもう探索をやめて一度あの城の前にあるテントに戻りましょうか。」
ノアさんが目の前のものを見て絶句している私たちに向けて言った。
結果、その後は最初に出会った眼鏡の人と出会うこともなく城の前まで戻った。




