表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/143

第47話 目白さんvs…


「ここはどうなっているのかしら?」


先ほど目の前を歩いていった黒いローブを身にまとった女が来た方向を歩いているが一向に出口が見えない。

それどころか同じ所を歩いているようにも見える。

どこまで進んでも牢屋。

時々、通路が進めないので牢屋の中を歩いて先に進むが全く出口が見つからない。


「また、死体なの…」


というのもここの牢屋の中には死体がそのまま放置してあるのだ。

肉は腐れ落ちて骨だけが残っているものもいれば、酷い臭いを放つ肉が骨に付いている死体もある。

こんな場所を何度も歩いていると頭がおかしくなっていきそうだ。


「へえ…まさか本当にこんな所にいるとはね…」


ハッと後ろを向くとそこには黒いローブの女が立っていた。


「あんた誰なのよ。」

「はは。ははははは。初対面でその態度?随分と威勢がいいわね。私はマヨルダ様に使える忠実なる僕よ!」


右手を振り上げると同時に地面がかぎ爪状に抉れた。

このままこの狭い場所で戦うのは不利と判断したので私はすぐに逃げた。

どこかに出口があるはず、と思いながら後ろにいる女から逃げた。


「あなた面白いわね。鬼ごっこの開始ってわけ?」


そんな言葉を無視して私はただ必死で逃げ回った。







あれから何分経っただろうか。

暗い牢屋が永遠と続くこの空間を走り続けた。

そして、ようやく見つけたのだ。

上へと続く階段を。



階段を登り終えるといかにも城という感じのする廊下が見えた。


「やっと、見つけた。」


背筋が凍るような声が聞こえた。

後ろを振り向くと階段から先ほどの黒いローブの女が追って来ていた。


「あなたとはここで決着をつけましょう。」


そう一言だけ言って私は腰に携えていた剣を引き抜いた。

地面を思い切り蹴り女の元へ行った。

思い切り下から上へ剣を振ったが女は華麗に宙を舞い回転した。


「くっ…」


私の撃った斬撃はそのまま真っ直ぐ進み、窓が割れた。


「うっ…」


女が私が切ったローブの部分を押さえている。

違う。

ローブを切って露出した肌の部分を押さえているのだ。

そして、押さえている手の隙間から煙のようなものが出ていた。

女はすぐに後ろに飛んだ。


「よくも私の大切なローブを…」


後ろに飛んだ瞬間手から出る煙は消えてなくった。

なぜ、という疑問が頭に残る。

目の前にいる女はなぜ手から煙が出ていた。

なぜローブで肌を隠している?


「うっ…」


そんなことを考えていると女がどんどん攻撃をしてきた。

何かないか。

あの女の弱点は何か…


気づいた。


先ほどからあの女は私が割った窓の方へ近づこうとしない。

そこで私はこの廊下にある窓全てを割った。


「ああっ…」


前にいる女の動きが鈍くなった。

今だ、と思いありったけの力を振り絞って女に突っ込んだ。

女の体を剣で切る、ことはできなかった。

だが、ローブは切れた。


「私は…私はこんな所で…」


それが女の最後の言葉だった。

全身が粉のようになりその場で跡形もなく吹き飛んだ。


「私もまだまだね。」


最終的に女を倒すことはできた。

だが、体を切ることはできなかった。

私の剣が未熟なのか、それとも女が硬すぎたのか。

ともかく今は二階の捜索を優先して、敵がいることを報告しなければいけないと思い長い廊下を進んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ