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第43話 転移魔法陣


「ふぅ、危なかったわね。」


扉の中に入った空間でペタンと地面に座っているローズが言った。

先ほどの地面の大崩落が落ちて咄嗟にこの部屋に逃げ込んだ。

先ほどのこの部屋に入った時の扉を開けてみるとやはり天井には美しい夜空のようなものが広がっていた。

そして、地面は水素爆発球ハイドロジェンボールによって破壊されてしまった。

下を見てみるも全く底は見えず火魔法で灯りを作るもまだ下は見えなかった。


「これって何の魔法陣なんだ?」


部屋の中にあった机の上を物色していたアルバートが言った。

この空間には人が暮らせる設備が整っていた。

ベッドに机、その他生活に必要なものは大体揃っている。


「これは…フィオナ様。こちらに来てください。」


アルバートの質問に対して答えようと机を見たマロンが驚いた様子を見せて言ってきた。


「禁忌魔法陣…じゃないけど、すごく似てるわね。」


机の上にあったのは大量の紙とその紙に書かれた魔法陣だった。

たったそれだけだが、かなり重要だ。

禁忌魔法陣にかなり近い形の魔法陣が描かれていたからだ。


「禁忌魔法陣って、確かグレイさんが飛ばされたっていう…」

「そうよ。」


私の横で机の上にある禁忌魔法陣を見ていたジェイミーが言ってきた。


「じゃあ、グレイをここに呼ぶ方法もあるんじゃないか?」


アルバートは簡単そうに言っているがそんなに簡単なことではない。

禁忌魔法陣は元々、古代の先人たちがいた時代に飛ばすことを目的として作られたと聞いた。

故にこの世界に呼び戻すためには時代を超えての転移になる。

そんなことをしていたら恐らく身体がもたなくなってしまうだろう。


「ここにはそれだけしかないんだろ。あっちに行こうぜ。」


この部屋のような空間のさらに奥には石でできた扉があった。

その扉に張り紙が貼ってあったがこのダンジョンの入り口にあったのと同じ言葉で読めなかった。

それで、出来る限り行きたくないのだが仕方がない。


「分かったけど危ないと思ったら引き返すからね。」


念を押してアルバートに言っておいた。


「分かってるよ。」


アルバートがそう言ったので私は石でできた扉を力一杯押した。

低い音を漏らしながら石の扉は開いた。


「階段になってますね。」


ジェイミーが言う通り扉の中は真っ暗だったが部屋の明かりでかろうじて先が見えた。

火魔法で灯りを作りだし階段を下っていった。

少しばかり階段を下ると下に小さな空間があった。


「こんなところになんで魔法陣があるんだ?」


そばによって確かめるとその魔法陣は転移魔法陣だった。


「転移魔法陣だけど、何でこんなところに置いてあるのかしら。」

「そりゃあ、ここにいた誰かが移動するためだろ。」


アルバートかそう言ったが、どこに転移するものなんだろうか。


「とりあえず入ってみればいいんじゃない?」


ローズが魔法陣の前で悩んでいた私に向けて言ってきた。

流石に危険すぎる。

どこに行くかもわからない転移魔法陣に乗るのは流石にリスクが大きすぎる。

でも、この先に行けば何かわかる気がする。

この先には何か私の求めている大切な何かがある気がする。


「みんな、この先どんなことが起こるかわからない。だから、最大限の注意を払って。」


そう言うとノアとマロンは心配そうな顔をしていたが、他の三人は嬉しそうな顔をしていた。

やはり、ダンジョンの最奥にある魔法陣というものは三人にとって特別なのだろう。


「みなさん私たちから離れないでください。」


ノアとマロンがそう言ってアルバート、ジェイミーにローズを守るように囲んだ。


「じゃあみんな覚悟はできた?」

「ええ。」

「おう。」

「はい。」


と三人とも返事をしたので心は落ち着いたが警戒は怠らずに転移魔法陣へと飛び乗った。

第四章 捜索編-完-

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