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第27話 ダンジョン攻略⑤


俺が歩いて行ったその先は何かが通ったのか床が削れていた。

そのあとを追っていくと途中でその跡が無くなった。

周囲を見回しても何もおらず当たりを歩き回った。

そして、壁の方を探そうと歩いて行ったとき大きな音を立てて壁が崩れ落ちた。

それと同時に左手を前に出して巨大な怪物が出て来た。

腰には銀色の光るものがついている。

よく見ると鍵に見えた。

恐らくあれが目白さんが言っていたパルワードの変異種か何かだろう。

皮膚はパルワードのように白い。

身長は2.5メートルほどだった。

だが、決定的に違うのは手だ。

右手の指の部分が変異して大きな爪になっていた。

それだけではない。

壁を壊すほどの怪力を持っている。

確かにこれは危ない。

1回でも右手の爪に触ったらすぐに捕まり串刺しにされてしまうだろう。

かと言って左手は壁を破るほどの力を持っている。

すぐに身体が潰されるだろう。

絶対どこかに弱点はあるはずなのだが、今ここではわからなかった。

パルワードの変異種は、すぐに体を起こして俺の方に襲いかかってきた。

これまでパルワードには出来るだけ頭を狙っていたのでこの変異種の頭に向けて銃を撃つ。

だが、全くダメージはなく少しよろけたがまたすぐに俺の方へと向かってきた。

とりあえず今はこの変異種には勝てないと感じ、腰にある鍵を取ることに集中する。

変異種が起き上がる瞬間に腰の鍵に向かって銃を撃ち鍵を取って変異種はなんとか逃げる、と言う作戦を頭の中に組んだ。

また変異種がこっちに走って突っ込んできたので横へ飛ぶ。

変異種は勢い余ってそのまま柱に当たった。柱は崩れ落ちてそのまま変異種に直撃した。

だが、そんなものでは傷1つ付かずまた突っ込んで来ようと体の向きを変えたその時。

ここだ、と思い的確に変異種の鍵に向かって銃を発射する。

運良く鍵はキンッと音を立てて床に落ちた。

そしてその瞬間変異種は俺の方へと走ってきた。

終わった、と思った。

流石に生命の危機を感じた。とっさに後ろに飛び受け身を取ろうとした。

だが予想と外れて変異種はそのまま地面に落下した。

変異種を見てみると身体の真ん中らへんに穴が空いていた。


「だから、勝てそうにないと思ったら逃げなさいって言ったじゃない。」


そこには目白さんがいた。手には拳銃ではない銃を持っていた。


「目白さん。ありがとうございます。と言うかもう体は大丈夫なんですか?」


変異種の体をどかしながら聞く。


「さっきあなたの事を待っていたらあなたの行った方向から大きな音がしたから駆けつけてきたの。」


何はともあれ目白さんが来なかったら俺は確実に無傷では済まなかっただろう。


「目白さん。その銃はどこで拾ったのでしょうか?」


鍵を取ろうとしゃがみながら聞く。

あの銃はおそらくすごい強いと思う。

俺のハンドガンでは攻撃すら通らなかったのにあの銃は軽々と変異種の身体に穴を開けた。俺の知る限りそんな銃はどこにも無かったはず…


「これのこと?さっきあなたの方から大きな音がして向かってきた途中に大きな振動があってそれで地面に転んだの。で、そのまま起きあがろうとしたら近くの椅子の下に銀色のケースがあってそれを開けたらこれが入っていたのよ。何かはよく分からなかったけど隠すように置かれていたから強いと思ってそのままこっちに来てあの変異種に向かって撃って性能を確かめようとしたの。そしたら変異種の身体の真ん中らへんを貫いたってわけ。」


へえ、そんな椅子の下に置かれたら気づかないだろうな。

でも、それに気付いたら目白さんが持っているやつみたいなめちゃくちゃ強い銃が手に入るのか。

これからどこかを探索することがあったらもっと入念に探さないとな。

そのあと俺と目白さんは搭乗口のリフトに鍵を差して飛行機の中に入った。


「ねえ…あなた飛行機って操縦できる?」


唐突に先に飛行機に入った目白さんが聞いて来た。


「さあ。なにか説明書とかそういうガイドがあったらできるかも知れないですね。」


俺は前世は高校生。飛行機なんか操縦する気にもならなかった。

でも、説明されたことはほぼ全て理解していたつもりだ。

説明されたことは何回か実際にやると大体のことは出来ていたと思う。


「じゃあ今からこの飛行機の中にそのガイドがないかどうか探しましょうか。」


「えっと、なんでそのガイドを探さないといけないんですか?」


「だって、この飛行機を操縦する方法を書いた紙がないもの。」


うそだろ?この飛行機を操縦できる人が何人いることか。

逆に操縦できる人なんてそうそういないだろう。

なのに、なんでわかりやすいところに説明書を置いていないんだよ。

やっと飛行機に入れたのに今度はその飛行機の中でガイド探しかよ。

勘弁してくれ。

でも幸いこの飛行機は、後方の荷台スペースと前方の操縦席あるくらいの大きさだ。

すぐに見つかるだろう。



ー20分後ー



やっとのことで飛行機のガイドを見つけた。

まさかこんなに時間がかかるとは思わなかった。

いや、正確には箱を開けるのに時間がかかった。

ガイドのある場所はすぐに見つかった。

飛行機の後方の荷台を探していたら箱の上に消えかけていたが、『飛行機の操縦 基本』と書かれた箱が見つかった。そこまではいい調子だった。

だけど、その箱が厳重な魔法障壁で守られていた。

ちょうど入り口に張っていたものと同じだったので2人で荷台に乗っていた荷物を全部調べてその魔法障壁を解除する方法を探した。

結果的に操縦席に窪みがあってその形が魔法障壁と同じに見えたのではめ込んでみたら案の定ぴったりとはまり、魔法障壁が解除され中から音声が流れた。


「まず、操縦パネル下の板を取り外し中の電源装置がしっかりと動いているかどうか確認してください。電力の供給が出来ていません。操縦パネル下の…」


と言うアナウンスが流れた。まさにAEDみたいに聞き取りやすい早さと音量で喋っていた。俺はアナウンスを聞き


操縦パネル下の板を取り外して中を見た。中は配線だらけでどれが電源装置なのかもわからない状況だった。


「いつまで中をのぞいているのよ。もういいわ。私がやるからあなたはどいてて。」


そう言って目白さんは俺のことをどかした。少し操縦パネルの下をいじっていると先ほどまで繰り返していたアナウンスが変わった。


「電源装置に電気が流れたことを確認しました。操縦席に座りシートベルトを締めて電源を入れてください。電源装置に…」


とアナウンスが流れたので俺が右側に座り目白さんが左側に座った。

操作パネルにあった鍵を回して飛行機全体に明かりがついた。このアナウンスが無かったら一生発射できなかったな。


「これでやっと動かせるわね。」


目白さんがこっちを向いて少し嬉しそうに言って来た。


「電源が入ったことを確認しました。目的地まで自動運転を開始します。」


と言った。え?今自動運転って言った?


「目白さん。今言っていた目的地ってちゃんともう1つの空港になってるのでしょうか?」


不安のあまり聞いたがそんなの目白さんが知るわけない。

質問をしてから気づいたのでもう遅かった。

すると操縦席右上のモニターに先ほどの空港と同じ人が映った。


「まずは、ここまで来た事を褒めよう。ここに来たってことはあのパルワードの変異種から鍵を取ったってことだね。ここで折り返し地点だ。あと半分頑張ってね。残りはボス戦やあっちの空港内の散策だよ。あ、この自動操縦だけどしっかり向こうの空港に設定してあるから安心してね。操縦席の近くに色々なデータがあるから見ておいた方がいいと思うよ。空港まで時間がかかるから休息を取るといいよ。じゃあ頑張って。」


そこでビデオが消えた。ていうかあの変異種もあいつのせいだったのか…


「じゃあ私は少し休むわ。少し疲れた。」


そう言って席から離れて近くにあった長椅子にもたれかかった。

それで俺も休息は取れる時に取るべきだと思い反対側にあった長椅子に横になった。

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