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第23話 ダンジョン攻略①


このダンジョンは特に俺が戦うことはなかった。

なぜなら彼女が大体の敵を剣で倒したからだ。

敵が出て来たら剣を構えて敵を斬る。

見事な動きで敵に囲まれても全員斬って行った。

そして、ついにこのダンジョンの最奥。

つまりボス部屋についた。


「ボスは俺が倒しましょうか?」


剣を右手に持った目白さんに恐る恐る聞いてみる。


「倒せそうになかったらお願いするわ。」


そう言って部屋の扉を開ける。

中にいたのは大きなサソリのようなものだった。

目白さんは剣を構えて勢いよくサソリに向かって突っ込んでいった。

だが皮が硬くて攻撃が通っていなかった。

空中でサソリが攻撃を放って来たので目白さんは剣で攻撃を受け流して鮮やかに回転した。

地面に降り立ちサソリの目に向かって剣を突き刺す。

サソリが大きな声をあげて暴れ出した。

すかさず目白さんは剣を抜きもう1つの方の目にも剣を突き刺す。

力尽きたのかサソリは地面に横たわった。

目白さんは特待生なだけあってやっぱりめちゃくちゃ強かった。

何より彼女の最大の強みは戦闘時におけるあの冷静さと状況判断力だ。


「グレイ。早く行くわよ。」


サソリを倒してすぐにそう言って来た。

すごい体力があるんだな。

俺もあれくらいの体力が欲しかったよ。

俺たちは部屋の奥に行った。

そこは小さな空間になっている。

その先に魔法陣が1つと石板に箱があった。


「目白さんは魔法陣が安全かどうか確かめて下さい。俺は箱の中身と石板に書かれていることを読み取ります。」


先ほどと同じように2人で作業をしだした。

まずは石板に書かれている文字を読む。


このダンジョンを攻略をまず祝おう。

今君たちが何個の魔法石を持っているかは分からない。

だがこうして文越しだが外の世界から来た自分以外の人と出会えて良かったよ。

他も回った人はわかるかもしれないがこの世界にはここを含めずあと3つ私が作ったダンジョンがある。

皆さんのダンジョン制覇を心待ちにしています。

そしていつかあの神を倒す日が来ることを祈り続けています。


と長々とつづられていた。


「この魔法陣はここの入り口へ行くものだから安全よ。そっちは何か書いてあった?」


立って俺の方を向いて言ってきた。だから俺は石板に書いてあったことを伝えた。


「じゃあそっちの箱の中には何が入っていたの?」


そういえばまだだったな。


「今から開けます。」


少し急ぎ足で箱の近くにより箱をゆっくりと開く。

その中には赤い色をした魔法石があった。

魔法石を手に取り目白さんに預ける。

目白さんは魔法石をじっと見ていた。


「多分この魔法石と同じようなものをあと9個集めれば元いた時代に帰れると私は考えているわ。」


そう言って魔法陣に乗ってこのダンジョンの入り口に戻った。

それにしても同じようなことをあと9回もしなきゃいけないのか。

困ったものだよ。





俺たちは学校に戻って魔法陣に先ほどの魔法石をはめてみる。

しっかりと地図にあった窪みにしっかりとはまった。


「あなたも行ってきて。私はここで食べられるものを探しておくわ。」


そういうことか。

自分は2人で迷宮を攻略して俺は先ほど自分1人で攻略したから今度はお前1人で行ってこいってことだ。

しかも食べられるものを探しておくだなんてあてがあるところを巡ればいいし、なかったら学校から支給された食料を食べればいいという考えだろう。

だがしかし、このことに気づけなかった俺は黙ってこの街から1番遠い場所に飛んだ。

そこがローテンド州の近くの小さな島だった。

瞬間移動を使ってその窪みの場所に行ったがそこは木がたくさん生えた蒸し暑い場所だった


「こんなとこに何があるんだよ。」


流石にこの景色に対して愚痴が出てしまった。

そう言って近くを歩いていたら大きな洞窟が海岸沿いにあった。

もうここにはこれしかなかったのでそのまま入る。

中は真っ暗だったので木に火をつけて松明を持って洞窟を探索した。

洞窟は500メートルくらいで振り返ると入り口が見える程度の大きさだった。


「やっぱりここじゃないのかな?」


そう言って入り口に戻ろうとした時右側を見ると岩と同じような色の木製のドアが隠すようにあった。

全くここに魔法石をを置いた古代の人たちも性格が悪いものだ。

扉を開けた先は小さな研究室のようになっていた。

壁には魔法陣の絵や魔法石の構造を書いた紙などたくさんのものがあり机の上には顕微鏡のようなものがありその上に魔法石があった。

まさかこんなにあっさり手に入るとはな。

その顕微鏡の上にあった魔法石を回収して学校に戻った。




学校の図書館では目白さんが机の上に食べれそうな食材をずらりと並べていた。


「とりあえずここにあったのはこれだけね。」


そう言っていたが結構たくさんあった。ざっと30種類はあった。


「えっと、どこにこんな量あったのでしょうか?」


「そうね。ここの食堂と街の飲食店に食べれそうなものを片っ端から持ってきたの。食べたいものを選んで食べて。私はもう食べたから。」


そう言って図書館の奥の方へと消えて行った。

俺はテーブルの上にあったパンを1つとって近くの椅子に座った。


「こんなことをしている暇はないな。明日からは1人2つのペースで魔法石を集めないとな。」


窓の外から見える今は崩れ落ちたセツシートを見ながらそう言った。

寝る時はセツシート大学の寮を使った。

風呂も寮を使った。

意外と寮も快適で広いし間取りも悪くない。

そんな空間で俺は眠りについた。



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