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第1話 新たな人生と世界

「あと、もう少しだ、がんばれ!」


ん?と思いながら俺は自我を取り戻す。

そして、やっとわかった。これは、出産だ。

俺は今から産まれる。


「やったな、アーシャ!」


「おめでとうございます。産まれましたよ。アーシャ様」産婦のような人が言った。


俺はすぐさま察した。 

泣かないと!死んでいると思われる!


「うわああああぁぁぁぁぁん!」


俺は早急に泣いた。そして、俺の母親?みたいな人に渡された。

美しく綺麗だ。目は透き通った緑色で、髪は薄い金色だ。

前世では考えられない。


「やっと産まれたわね!あなた!」

「あぁ、やっとだよ。」


2人とも泣きながら慰めてあっている。





—5ヶ月後—





ようやく家の中を歩き回ることができるようになった。

と言っても、はいはいなので、歩き回ると言うよりは、部屋の中を見れる程度だ。


だがこの5ヶ月で大分この世界や親のことについてわかった。

母の名前は、アーシャ・ジュリエット。

父の名前は、ナックル・ジュリエット。

アーシャと同じで、髪は、薄い金色で、目は、淡い緑色だ。


で俺は、グレイ・ジュリエットらしい。


出産の時に、産婦だと思った人は、我が家のお手伝いさんのヘレナさんだ。

年齢は、24歳くらいだろうか。かなり若い。


家はそこそこ裕福で、普通の家よりは、いい暮らしをしている。

家は、洋風で2回建てだ。

何より、この世界には、魔法があるらしい。聞いただけでワクワクするなぁ。早く魔法を使いたいな!

そんなことを思いながら毎日が過ぎた。




—8ヶ月後—





ようやくこの世界においての公用語がわかってきた。


だから、アーシャが言ってることも、ナックルが言ってることも、ヘレナさんが食事の準備ができたことを伝えられる時もわかるようになってきた。ヘレナさんが作る食事はとても美味しい。

この世界は、洋食のようなものがたくさん出てくる。

例えば、日本のピザのようなものや、ハンバーグのようなものだ。


夜になった。

夜は俺の1日のご褒美のようなものだ。字が読めるようになった今、俺は、生まれて初めて読書を好きになった。

と言っても、魔法の詠唱とか、魔力の増やし方だけどね。その本はすごく分厚い。

大体、5センチはあるかぐらいのでかい本だ。

半分ほどは魔法について書かれていた。

そして、半分が、魔法の詠唱が書いてあった。

時計を見るといい時間になっていたので俺はもう寝ることにした。






今日は、庭に来た。

なぜなら、母さんに妹が欲しいと言いに行くためだ。


「お母様、妹が欲しいです。」


思い切って言った。

せっかく異世界に来たんだから、頼れる人が若いうちからいたほうがいい。

なんせ、神を殺さないと行けないんだから、頼れる人は付き合いを長くしておきたい。


「グレイ、そうね、また考えるわ」


そう言った。

俺にも夜の楽しみがあるように、母さんたちにも夜の楽しみ、夜の営みがあるのだから。




夜になった。

今日は特別わくわくしている。いつも、わくわくしてるが今日は特にわくわくしている。


なぜなら、魔法のことについてここ最近で大体理解して、今日は、ついに使ってみようと思ったからだ。

生まれて初めての経験。これは、怖いが同時にすごくワクワクするものだ。

俺は、神を殺さないと行けない目標がある。その目標への第一歩だ。

今回は、風魔法でも使うか。本を見て呪文を唱える。


「えーっと、——風弾ウインドバレット!」


バーンと、大きな音を立てると共に、俺の部屋の壁が割れた。

すぐにアーシャやナックル、ヘレナさんも駆けつけてきた。


「グレイ!大丈夫?」


アーシャが、大きな声で心配そうに俺を抱きしめた。


「誰がこんなことを?」


ナックルが、恐る恐る聞いてきた。

何かを察したのか、ヘレナさんが言った。


「まさか、グレイ様が?」


ヘレナさんは、勘がいい。


「はい…」


恐る恐る俺がいい小さな声で、言った。


「すごいじゃない!グレイ!」


すぐにアーシャが言った。


「この年齢でこんな大きな魔法が使えるなんて!すごいじゃない!」


だがここで俺は、気絶した。本に載っていたいわゆる魔力切れらしい。

まぁ、初めはこんなものなのか?と思ったが、少し落ち込んだ。


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