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第16話 お手伝いさんへの訓練


「フィオナさん!昨日は失礼なことをしてしまい本当に申し訳ございませんでした。」


そう言って俺は土下座をして許しをこう。でもいくらなんでもあれはやりすぎなんじゃないだろうか。あの水素爆弾球を玄関近くで撃ったから大きく見事な落とし穴ができたんだからな。今、昨日来て森で生活していたという女子たちに修理を頼んでいる。

しかもだ、俺ももう10歳で中身は16歳だぞ。14歳の巨乳に抱きつかれてしまったら世の中の男は大体興奮していまい身動きが取れなくなってしまうだろ。それの気持ちを抑えるのは無理がある。


「じゃあ何をしたのか説明してください。」


俺の目の前にしゃがんで言ってきたので正座でフィオナに言う。


「それはその、フィオナさんより大きいお胸をお持ちの方に抱きしめられてしまいまして、多少ながらに見惚れてしまいました。本当に申し訳なかったと思っております。どうか私のしてしまったことをお許しください。」


これで許されないならどれだけ謝っても許されないな。それくらいの気持ちを込めたがて謝罪をした。


「じゃあ、もう2度とあのようなことをされても興奮したりしませんよね。わたし以外は。」


その笑っている顔が1番怖い。やっぱり1番怒らせてはならない相手はフィオナだったか。

それより今なんて言った?わたし以外に興奮しませんよね、ってそんなのできるわけないけど、


「はい。できる限り興奮というかその見惚れないようにします…。」


こればかりは自信を持って言えることではないからな。どんなに頑張っても人間には出来ないこともあるし、俺には性欲があるからそういうこともあるから仕方がないがそこは目を瞑ってほしい。


「はぁ。わかりました。あと6年経てば兄さんも私に見惚れてしまいますからね。それまで待っていてください。」


それも、俺の性癖が変わらなかったらの話だがな。

この家は俺が今住んでいるのが4階。食事をするのが1階。だから、瞬間移動すればいいのだが今日は初めて22人で一緒に食事をするわけだから、今日ばかりは階段から降りようという結論に至った。

俺とフィオナはもう完全に仲直りをして仲良く階段を降りていた。

森に住んでいた獣人族や長耳族のおかげでもう玄関前は綺麗になっている。カーペットもできる限り修復されている。遠くで見たらあそこを作り直したとわかっていない限りわからないだろう。


「あの、グレイ様!昨日私がグレイ様のことを抱きしめたばかりに、あんなことになってしまいました。本当に申し訳ございません。」

 

謝ろうとしてお辞儀をした長耳族で白い髪の人は同時にメイド服の胸が揺れる。それをみていたら横からフィオナが無言で俺のことを見てきた。

これ以上見ていたら人間の本能的にダメだと感じ、


「いや、今俺はこうして生きているしフィオナとも仲良く出来ているからいいよ。」


といいその女子を許した。  


食堂に行くともう料理が並んでおり、みんなテーブルに座っていた。


「みんなごめんね。待たせちゃったよね。」


そう言って急いで席に座り、料理を食べる。朝は、野菜のサラダ、丸いパンにマーガリンとすごく簡素だったが1つ1つおいしかった。


「あの、グレイ様とフィオナ様。これからお2人のお世話やお手伝いをします側近の方を昨日私たちの中で決めました。」


そう1人のメイドの人が言った。年齢的にも18歳くらいで1番女子の中で年齢が高い。恐らくこの女子たちのリーダー的な存在なのだろう。 

ここまで、連携が取れているのもやはり事前にそういう訓練的なものを受けていたからであろう。


「まずそちらの人がこれからグレイ様の側近となります、マロンです。」


マロンか、可愛らしい名前だな。そしてもう1人の女子が席を立った。


「私がマロンです。精一杯グレイ様をお助けできるよう努力します!」


それが先ほど俺に謝ってきた人だった。獣人族というだけあり頭からもふもふの耳が生えていて愛くるしい。そしてそれをひたてるような美しい灰色だが白みがかった髪。気合い十分可愛さ100点!これなら大丈夫そうだ。


「うん。これから僕の側近として頑張っていってね。他の人たちも頑張ろうね。」


「はい!」


そこにいた20人が一斉に返事をしたあと


「続いて、そちらにおられます人がフィオナ様の側近となります。」


これも席を立ち上がって自分の名前を言った。


「今日からフィオナ様の側近を務めさせていただきますノアと申します。よろしくお願い致します。」


これまた綺麗だなぁ、と思った。フィオナの側近は、12歳くらいの長耳族の藍色の髪の毛を肩まで伸ばした女子だった。特徴的な長い耳も隠れていた。でも、聞くところによると長耳族は見た目以上に歳を取ってるらしいから決めつけるのはあまり良くないな。


「はい。私こそよろしくお願いします。最初の方はわからないことがいっぱいあるだろうけど丁寧に説明してあげるから安心してね。」





今日は日本で言う日曜日だから休み。だけどすることもないんだよな。

まずとりあえず俺が今日驚いたことを説明しよう。まず朝マロンに起こされたことだ。普通なのかもしれないが俺にとっては朝起きたら美少女が目の前にいる、なんてことありえないからな。次に食事の時20人全員が仲良く話しながら食べていたところだ。俺としてはこんなに早く団結力が組めるのは嬉しいがこんなに早いとはな。俺としては嬉しい限りだ。

朝からこんななことがあったが特にすることがないので、俺とフィオナで魔力の回復から瞬間移動を教えようとフィオナと話し合った。俺が13人フィオナが7人担当することになった。

午後の食事で全員に声をかけてそれぞれ教え出した。


「まず魔力っていうのは空気中にあってその魔力を身体の中に取り込むイメージでやる。それができたら体力が尽きるまでずっと魔法を出すことができる。」


そう言ってみんな空気中の魔法を探しそれを身体の中に取り入れる。その行動をマスターするのに励みだしている間にフィオナに相談しにいった。


「なあフィオナ。4階の部屋なんだけどフィオナの部屋と2分割しないか?」


そう言った。俺だってプライベートなことだってあるわけだから懸命な判断なはずだ。


「いいですけど、私は普段は兄さんの部屋にいますよ。」


「いてもいいけど、寝る時は自分の部屋でいいだろ?流石にもうフィオナも子供じゃないんだし一緒に寝るのはもう終わりだ。」


「わかりましたけど、心細かったら兄さんの部屋に行きますからね。」


そう言って俺の部屋とフィオナの部屋を2分割にするのが決定した。

俺は再びみんなの元に戻りアドバイスをすると30分後には全員がマスターできたので、


「じゃあ次なんだけど先ほどの魔力を薄く伸ばして自分が行きたい場所に撃って帰ってきた時間で遠さを判断。魔力の結界を作り後ろから魔力で思いっきり飛ばす。それでできる。」


厳密には壁を通り過ぎるのは無理だが思いっきり押し出すと自分の体が分子レベルまで分解されて通り抜けられるけど、そこら辺は俺もよくわからない。みんな失敗して壊さないように言っておいたから大丈夫だろう。使えるようになったらあとは遠くでも行けるようにするだけだからね。

それから4階を少し改造しに行った。まずは真ん中で入り口の壁を取って右側と左側に大きくも小さくもない扉をはめて中も壁を作るためにこの街から離れた場所の森林を刈って加工して家に持って帰ってきた。あとは真ん中にはめて壁紙を貼って完成した。意外に1時間かかった。

下はどうなっているのかと思って部屋から出ようとしたら、マロンが俺の部屋に瞬間移動を使って上がり込んできた。続いて12人のお手伝いさんも瞬間移動で上がり込んできた。まさかここまで上達しているとは思いもしなかった。

正直この訓練の目的は

①お手伝いさんの中から優秀だった5人を選別してギルドに登録して料理に必要なものを買うためのお金を集めるため②マロンとノアが俺たちと同じように移動できるようにすること(俺たちがいない間はギルドの依頼を受け実践経験を積む。難しそうだったらすぐの瞬間移動で逃げれるようにする。)

③家の掃除の時に移動したい時に移動できるようにする

ということの3点だった。

すでにもうこの人たちは十分実践で戦えるようになっているし、今度にしようと思った魔法空間も教えることを決めた。


「じゃあもうすごいみんなが覚えるのが早いからもう1つ教えます。まず、自分の魔力で開く鍵を知っているね。」


そう聞いたらみんな知っています、とか、もちろんです、口々に言ってくれた。


「その鍵を魔法で作るんだ。でその先に魔法で作る空間を準備しておいてその仕組みを縮小魔法をかける。それで魔法空間が完成する。」


そう言って実際に魔法空間を見せてあげてわからない人がいたらアドバイスをし続けた結果7時にはみんなマスターとまではいかないが、使える程度には上達したので、


「みんなすごい集中力だった。もう7時だから夜ご飯を食べに行こうか。」


そう言って料理を作ってくれた男の人たちに感謝を伝えた。


「フィオナはどこまで進んだの?」


「私は魔法空間を使えるところまでは行きました。」


「そうか。こっちも同じ場所だな。」


それから色々と雑談しお風呂に順番に入っていった。まずは、フィオナとどっちが先に入るかと聞いたら一緒に入りましょうと言われたので、先に入っていいです、と言った。流石に兄妹だからと言ってもこの年齢で一緒に入る気にはならない。いまだにフィオナは、毎晩毎晩俺にいつになったら結婚してくれますか?とか聞いてくるからな。

全く困ったものだけどいなくなったらそれはそれで嫌な存在なんだよな。


「あのさマロン。明日は学校があるから7時ごろに起こしてくれないか。」


こういうのは先に言っておいた方がいいからな。


「はい。わかりました。グレイ様のいう通り7時にお部屋に参ります。」


そう言ってフィオナが風呂場から出てきて兄さんどうぞと言ったので風呂に入る。



それからお風呂から出て、


「じゃあみんな好きな時にお風呂に入っていいよ。」


と言って3階に向かった。ここにきた理由は、簡単だ。寝る前に読書をするという意味のわからない習慣をつけるためだ。30分ほど読書して自分の部屋に行く。一応フィオナの部屋を覗くとフィオナは、しっかりと昼間俺が買ってきた大きなベッドでぐっすり寝ている。


「今日は誰にも邪魔されず深い睡眠ができそうだな。」


そう言って俺はベッドに横たわり、ぐっすりと深い睡眠をとった。




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