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第130話 増援


「アアアッッ……」


ミカエルはそう叫んだ。


「んなっ!?」


俺が魔法を撃ち込んだミカエルは霧のように消えていった。


「幻像だよ」

「しまっ………ぐあっ!」


完全に無防備だった後ろを取られて背中をそのまま蹴られた。

ミカエルからの追撃はこれで終わるはずもなく壁に飛ばされてもなお俺を足で踏み潰そうとしていた。


「っぶない!」


決死の判断でミカエルからの攻撃を横に避けた。

ドゴンッ!と大きな音がしてミカエルは地面を破壊していた。

あんなものに体が当たっていたらどうなっていただろうか。

すぐさま俺は攻撃すべく剣を手に取ってミカエルに突き刺した。

当然のように避けられたがそれでいい。

狙いはそちらでは無いからだ。


「そうくると思ったよ」


ミカエルはやはり俺の後ろのやって来た。

後ろに来ると確信していた俺は魔法をあらかじめ作っておいた魔法を撃った。


水素爆発球ハイドロジェンボール!」


広場全体に大きな音と共に熱風が立ち込めた。

どんな事をしめも今まで壊れなかった壁が一部だけだが壊れた。


「ほう。興味深いじゃないか」


ミカエルは額に流れる赤い液体を拭いながらそう言って消えた。

どこから来るのかと身構えていたら再びミカエルは現れた。

それは天井だった。


「だが、これは避けられまい」


天井は全てを覆い尽くすほどの量の魔法が用意されていた。

一種類だけならまだしも属性が大量にあるのだ。

出来る限り避けようとするが当然避けられるはずもなかった。


「こんなところで何も出来ずに……」


キンッと金属音がした。


「諦めたらダメ。あなたにはまだしてもらうことがある。天使の涙を撃つわ。準備を」

「でも、目白さんは……」

「言ったでしょ。勝てるって」


その言葉を信じて俺はありったけの魔力を用意し始めた。

目白さんは全てが見えているかのように必要最低限の魔法のみを全て斬っていった。


「なぜだ?人間が出来る芸事では……」

「考えてる余裕はあるの?」


目白さんはすぐに上へ飛んでミカエルに向かって剣を振った。


「そっちこそなっ!?」


ミカエルは目白さんの攻撃を避けたつもりでいた。

だが、そこには目白さんの剣が迫っていた。


「ふふふ。なるほどな。面白いじゃないか」


目白さんはこの日初めてミカエルの体に傷をつけた。


「ならこれならどうだ?」


そう言ったミカエルは大量に幻像を作り出した。

それでも目白さんは一糸乱れぬ動きで幻像を斬っていった。

最後に残ったのはミカエル本体でそれを目白さんは突いた。

ミカエルは地面に落ちて少しだけ後退りをした。


「グレイ。準備はいい?」

「はい。いつでも」


横にきた目白さんを見るとかなり疲労が溜まっているように見えた。

何をしたのかはいまだに分からないままだがとてつもない事をしたのだけは分かる。

俺と目白さんは後ろにのけ反っているミカエルに対して魔法を撃った。


「「天使の涙!」」


俺たちの撃った魔法はミカエルは当然防ぐ術もなく自分の撃つ魔法を自分で喰らった。

聖堂の壁が壊れて天井も崩れ落ちた。

そんな魔法をミカエルはもろに喰らってその場に倒れていた。


「やはり、やはりお前たちは面白い!」


まだ夜で暗い空の上にミカエルが飛んだ。

頭と腕から血を流しながらも未だにその場に立てるのはどういう胆力をしているのだろうか。


「お前たちには本当に惚れ惚れした。ありがとう。私を楽しませてくれて。でも、これで終わりだ」


ミカエルは手を広げて耳が壊れるほどの高さで歌った。


「何をする気だ……?」

「嘘……嘘よ…………」


空からは数え切れないほどの女神たちがやって来た。


「あんな数を相手にするのか……?」

「さぁ、ファイナルステージの始まりだ」


そう言ったミカエルの後ろには何百もの女神がいた。

「面白かった!」


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