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第103話 海底都市再来?

今日も朝日の光と共に俺は目覚めた。

部屋のカーテンを開けて前に聳え立つ塔を見る。


「フィオナ。無事だよな。俺が絶対に助けるからな。」


塔を見て俺はそう言った。

何があったとしても忘れるはずがないあの日の出来事。

あの日の天使の涙によって俺たちのいる街、セツシートは崩壊した。

無論、俺の屋敷もだ。

今は建て替えた新しい屋敷に住むという生活をしている。


「グレイ様。もうすぐお時間です。」


俺の部屋に瞬間移動でやって来たのはマロン。

かれこれもう彼女たちとは七年半の付き合いになる。


「ああ。着替えたらすぐ行く。」


そう言うとお辞儀をしてマロンは一階へと戻った。

俺も着替えてすぐに荷物を持って一階に戻った。


「目白さん。おはよう。」

「おはよう。グレイ。」


食卓に座り先に朝食を口にしていた目白さんに俺は挨拶をした。


「いつも通りの時間ね。」


俺の起きる時間というのはかなりギリギリの時間だ。

朝の本鈴に間に合うか間に合わないかの時間帯に起きている。

セツシート大学も崩壊してから校則など全てを見直された。


「早くしないと間に合わないわよ。」


目白さんは朝食を食べ終わったのか席を立ち荷物を持った。


「じゃあ、後でまた会いましょう。」


そう言って俺も朝食を食べ始めた。










「それで今回は何の用ですか。」


大学の授業も終わり帰ろうとした時、俺と目白さんは理事長に呼び出された。

最近ではこんな風に理事長に呼び出されるのが日常のようになっていた。


「実はですね、グレイさん達が以前飛ばされたと言う海底都市の調査が終わったので調査の同行をお願いしたいのでお呼びしたんですが。」

「海底都市。懐かしいですね。」

「そうね。」


魔力の使用が出来なくなる結界。

目白さんの剣のような魔法のそのものの質を高めた城主メランダ。

氷竜として身を人間化させていたマヨルダ。

身体の能力を圧倒的に引き伸ばしたウィリアムとクリストファー。

体を肥大化させることの出来るゲルメール。

そしてその全ての元凶、メランダとマヨルダを閉じ込めた古代の先人と名乗る人物。


「海底都市には謎が残っています。調査の協力をしてもらえませんか。」


海底都市には謎がまだ数え切れないほど残っている。

この世界の過去に起こった事実もまだ残っているかもしれない。


「分かりました。目白さんもそれでいいですか?」

「そうね。私も色々と気になることはあるし。」


目白さんは少し考えてからそう言った。









「海底都市の調査に行くか聞いた時、どうして少し悩んだんですか?」


家へと帰宅し、夕食を食べながら俺は目白さんに聞いてみた。


「思えば、海底都市では色々とあったから。」

「具体的には何が?」


今夜の夕食である、チキンソテーをナイフで切りながら質問した。


「例えば、よく覚えていないけど石化みたいなことをされたのよ。後はこれね。」


そう言うと目白さんは魔力の剣を作り俺の目の前に突き出した。

あまりに唐突すぎたことに俺は顔を後ろに動かしてしまった。


「驚きすぎよ。」


こんな風に魔力で作り出した物質を見ることができるのも魔力に敏感からこそ出来ること。

実際にセツシート大学の人たちでも試したようだが気づく人はいなかったらしい。


「すみません。目白さんとはいえいきなり剣が目の前に来ると。」

「それは申し訳なかったわ。」

「でも目白さんも色々大変だったんですね。」


目白さんは首を縦に振って答えた。


「よく全員無事だったものね。」

「本当ですね。」


海底都市に飛ばされたのは俺を含めた七人。

確かに全員が誰一人欠けずに帰ってきたことは幸運でしかない。


「アルバートたちにもこの件は話しておいていいですかね?」


海底都市に飛ばされた七人全員に調査をする権利があるはずだ。


「いいんじゃないの。別に部外者であるわけでもないし。」


そう目白さんは俺と同じような答えを寄越してきた。


「じゃあ、明日にでも聞いてみましょうか。」

「そうね。」

「それで、マロンとノアも来るか?」


俺たちが夕食を食べている横で静かに食事をしていた二人に聞いた。

二人は俺が言うと少しの間互いの顔を見合ってから頷いた。


「同行させてもらえるなら同行させて下さい。」

「ああ。俺も是非二人にも同行してもらいたい。」

「「ありがとうございます。」」


俺がそう言うと二人は礼をした。

「面白かった!」


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