あとがき
お疲れさまでした。
『灰歩きのカレト』をお読みいただき、有難う御座います。よろしければ、今少しお付き合い下さい。本項は前半を作者の戯言、後半は作品の今後について記しております。
さて、拙作は私が常日頃より世の中に対して思う事、感じる事を、ダークファンタジー特有の雰囲気や設定を利用して表現したものであります。
げに世の中は残酷である事。然し安直に、絶望や虚無感を確かとするには、あまりにも複雑である事。その複雑さの中には、どうにも捨てきれない希望のような物がある事。
子供とは本来、幸福に包まれているべき存在であるという事……など、色々です。端的な言葉だけでは言い表せない何かを、ほんの少しでも感じ取って頂けていれば幸いです。
ここで多くを語るのは、野暮というものでしょうから、戯言はほどほどに留めておこうかと思います。願わくば拙作が、ほんの少しでも貴方の記憶に残りますように。そしてその記憶が、貴方の考えや価値観を確かめる一助となれば。
ここからは作品の今後についてお話します。作品概要に書こうとも思いましたが、これは本作をわざわざここまでお読み下さっている貴方に伝えてこそ、意味があるものでありましょう。
拙作は四部構成を想定した作品です。が、第一部終了の現時点を以て、一旦完結という形を取らせて頂きます。
理由は幾つかありますが、最も大きい一つは私自身の実力不足を痛感した事です。
完結させるまでは死ねない。そんな思いはありますが、第二部の開始はいつ頃か、とお約束は出来ないのが現状です。それ故の一旦完結という措置です。或いは大幅な改稿、書き直しも視野に、より優れた作品として昇華した『灰歩きのカレト』を、いつか貴方のお手元に届けられれば、と思います。
余談にはなりますが、本作とはまた別に、今後も『夜中 光』名義で作り続ける所存です。それは、この『小説家になろう』というサイトでは無いかもしれませんが。
どこかでこの名前を見つけた時に「あぁコイツか」と。仕方ねぇ、どれほど実力を伸ばしたものか確かめてやろう……と、そんな目線で見守るなり見下すなりして下さい。
まぁ、そんな感じで。
2024年、6月16日 夜中 光




