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第十話

 「ええ~あのサンダーバードを倒すんですかぁ~。」

昨日のことをレミィに話すと彼女は大声を上げて驚いた。

「そんなに驚くことかな?」

「驚きますよそりゃ。今の私達のレベルじゃ倒すなんて到底難しいでしょうし、倒せたとしても色々とまずいですよ。」

「どうしてだ?」

「サンダーバードは魔物ではありますが、昔から空の神の使いとして信仰している人が数多くいるんです。積極的に人を襲ったりはしないし、空から雷を落とすのは天意を現しているのだと考えられてきました。そんな魔物を個人の欲望のために倒してしまうのはどうかと。」

珍しいだけじゃなくそんな大層な魔物だとは知らなかった。

「そうなのか。でももう引き受けちまったしなー。やるしかねーだろ。大丈夫。一匹くらいなら狩ってもバレないって。」

「どうなっても知りませんよ。」

レミィはあまり乗り気でないようだ。

「そう気を悪くするなよ。空の神の使いなんていっても、所詮人間がそう思ってるだけで実際はそうでもないかもしれないだろ。実際に確かめたわけじゃないんだし。」

「そ、それは・・・そうですね。」

「それにこんなうまい話はないだろ。成功すれば10万ラピスに加え、有用な武器も手に入る。10万ラピスがあればしばらく豪勢な食事もできるし。こんな機会をみすみす逃す馬鹿がいるかよ。」

「た、確かにっ。」

10万ラピスかそれとも豪勢な食事につられたのか、レミィの目の色が変わったのが分かった。

「よしっ決まりだな。俺達は3日後にサンダーバードを倒しに行く。」

「やってやりましょう。」

エイエイオーと俺達はこじんまりとした部屋の中で気合いを入れた。

ククク、説得成功。後は奴を倒すために必要なブツを用意するだけだ。俺は心の中でほくそ笑んだ。

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