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森に囲まれた!  作者: ちかず
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畑巡り開始!!

今、近くの畑へ来ています!!


前から思っていたのよ。

森林に押し寄せられて街が滅んでいく。


ちょっと想像が出来ないなぁと。

靄鬼は、騎士団の皆さんの頑張りで一応食い止められている。

ただ、元凶が特定出来ないまま。

王宮は大混乱なのだとか。

(ラドンさん情報網なのよ。お得意様は貴族の奥様達で色々お喋りして下さるらしいの)



王都や他の街への行き来も可能なのだけど、危険度は下がらずで。

でも、私の役に立つ場所は無さそうだから、サイ村長にお願いしたの。


土の様子が一番大切だもの。



隣町まで騎士団の馬車で移動中。

馬車って…痛いイメージだったけどそんな事もない。


ショックアブゾーバー?

違うわよね。


あー、魔法か。

場所全体に軽減魔法が掛かってるんだって。


クッションも沢山あるのは多分私への気遣いかな?

ラドンさんが飾り立てるから、誤解が生じてるわ!!


三十路の田舎育ちなのよ…私。


あーー。

もう仕方ない。


いつか化けの皮が剥がれた時は、謝ろう!


そんな事を風景を見ながら考えていた。

外は北海道的な大陸感満載の地平線のあるもの。

そして、やたらと同じ作物が並ぶ畑。


もしかして…、


私の勘が当たってるかも。



サイ村長のお友達の畑にお邪魔してるの。

芋畑らしいわ。



土を見て、ブルーノを見た。

昨夜の話し合いで私の考えは伝えててあるから。



お友達は、フローラの知り合いと聞いて少し嫌そうね。


でも。今は雪菜の姿だからそこまでノ拒否反応は無いわ。



「あのー、この畑は先祖伝来、ずっと芋畑ですか?」


気難しそうな顔したおじさんは、頷く。

恐らく、自慢の畑なのね。


「違う作物は植えないのですか?」


あっ!


ちょっとお怒りかしら?



「なんだアンタ!この畑に文句を付けに来たのか!

!サイさんの知り合いだから許可したけど文句を言うなら帰ってくれ!」


やっぱり…。

ココは秘密兵器の投入ね!


ブルーノにアイコンタクトを送る。

ピテレに土魔法をして貰って、土の疲労度が分かるようにする。



え?どうやって…それは。



土の精を(ちっさなハリネズミ軍団よ!)地表に並べる。



『おじさん。

俺たちはこの土の精だよ。


俺たちは、この土地が大好きで頑張ってるけど。

たまにはお休みや、他の作物だと嬉しいな。


同じだと疲れるんだよ?』



ハリネズミ軍団の台詞は、実は一斉に喋りすぎて理解まで暫く掛かったの。

精霊に重きを置くこの世界だもの。

私やブルーノより効くわよね?



「なんだ?

本当に土の精なのか?

この魔女っ子が見せてる幻影なんじゃ…」



『疑うなら、我が力を見せようぞ』


ピテレはそう言うと一つの芋の苗を巨大化させた。


それはそれは、天高く。


(なんかジャックと豆の木の真似を頼んだけど、大ごとになりそうな大きさね。他の場所からも見えるかも…)


かなりビビっている私と違って、ブルーノとピテレはノリに乗っている。



あー!やり過ぎ。

おじさんの魂が今!抜け出たわ。


それからの話し合いはスッキリ進む。



作物を変える。

栄養を土に与える(腐葉土の作り方など)

そして、痩せ細る作物が『大森林』の精霊の怒りではないと主張した。←ココ大事!!


そんな話し合いは、たった1日では難しい。



薬草茶を配りながらコレも『大森林の恵み』と強調した。



ちょっとごり押しかな?



そんな畑巡りを暫く続けてみる。



結果は…。



意外な方向に?


アレ?



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