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森に囲まれた!  作者: ちかず
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『緑葉の光』の力!!

「これが『緑葉の光』です。

これを使えば、『大森林』の精霊も力を入れて取り戻せるかもしれません」


きたーーー!!!

新たなイケメンの刺客がきたーー!!

聖騎士って、どうなってるのよ。

次はガタイの良い『ザ・騎士!!』タイプなの?

金髪の髪を後ろに流している姿なんて、オタク心満載だわね。



はぁ。

疲れたわ。


この世界について行くの大変…。



しかし、この『緑葉の光』から暖かさを感じるわ。もしかして、本当に森から出れる?


「雪菜!

これは凄いよ。これなら精霊も元気になるかも。

早く持って帰ろうよ!!」


ブルーノの言う通りにする。

イーサンさんは快諾してくれたし。


丸ちゃんが持ったまま、ベラの家へ。


「本当にマティが…」とそのまま絶句するサイラスにこの宝物を預けてくれたマティさんの覚悟が伝わったわ。


聖騎士の誠実さは、サイラスを見れば分かる。

マティさんの覚悟を持って、取り敢えず図書館のブルーレルを尋ねると待っていたみたい。


「おぉ。

『緑葉の光』をこの目で見られるなんて!!

さすがの威力だ。

これなら多少は、動くかもしれない。


さすがに全ては解決出来ないけどね。

雪菜。

君しか使えないよ。

やってみる?」


ブルーレルの興奮に圧倒されたけど。やる気は充分よ!


何をするの?



どうも、これを土に植えるみたいよ。

私の手で…あ!

フローラは緑の手の持ち主だったものね。


確かに…。


私は作法は分からないけど。昔おばあちゃんに教わったやり方をした。


土に植えてお天道様に祈る。


まずは感謝を。

そして、願い事をする。


ん?



後ろが煩いような…。


あれ?


なんだか、目の高さが違うような。


。。。




あーーーー!!!!



私が私だわ!!!!


いや、違うわよ。


焦っておかしくなってるわ、私。


とにかく、フローラの姿じゃなくて、雪菜の姿になってるのよ。


三十路の私よーー!!



あ、

サイラス達の目が痛いわね。



平々凡々…。

いや、小説だとそんな事ない。

本人の思い過ごしだとかになるけど。私の場合は正真正銘の平々凡々だから。



しかも…三十路のね。



「雪菜殿。

貴方ご自身にお会いする事が出来て嬉しい限りです。異世界人である貴方を巻き込んでいるという事実を改めて実感致しました。

『緑葉の光』は、ついにやったようです。

見てください。森の道が開かれました。

さあ、

バーラド村へ行きましょう」



は!

そうだった。

精霊は?

精霊樹とかは?



本当に大丈夫なの?


「雪菜。

森は僅かな間開いただけで。また閉じる。

そうしたら、雪菜達はベラの家へ帰れないよ。

それでも、森の外へ出る?」


ジェラルド!!


良かった、元気で。


帰れないなら、出られないわよね。

あら。

皆んなの顔が曇ってる?


『雪菜。

脱出しなよ。

戻る方法は教えただろ?その手を握れば図書館へ戻れるから。

ジェラルド…心配ない。

ベラの家の意思も同じだからこそ、雪菜はこの姿なんだ』



頭の中でブルーレルが喋ってる?

皆んなも聞こえたみたいね。


とにかく、前へ進みましょう。

自分自身に戻ってるから、ちょっと別の意味で不安だけど。

やるしかない!!



は!


服は?

小さな服だから、もしや破れたり…



「雪菜。大丈夫だよ!

しかし、変な事を考えるな君は。でも、そんな君を信じて俺もついて行くよ」


アーノルドらしいツッコミにホッとした。



久しぶりの高い目線に戸惑いながらも、バーラド村を目指す。


サイラスやギャビンさんとの目線が近いのが、かなりの違和感だけど。


だけど…

干物だから、基本的に私。

イケメンが近づいてくるのは、苦手なのよーー!



チラッと森を振り返ると、フローラが手を振っているように思えた。


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