表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森に囲まれた!  作者: ちかず
125/233

手のひらが?!


ー雪菜視点ー


手に汗握る…。


今の状態よね。

まさかのアレロアさんまで睨んでます!!


「まず約束して貰いたい。

『雪星の雫』の情報と引き換えに我々の身の安全を」


出たーーーー!!!


交渉術なのか、脅しなのか紙一重作戦!!

この異様な雰囲気で、よくいつも通りにやれるなぁ。


私がそんな変な感心してたら、聖騎士団が課長の喉元に刀を突きつけていた!!


ギァーーーーー!!!


と、騒ぐ私を他所に課長は、涼しげな顔で

「それが答えなら、永遠に見つからないでしょう。愚かな選択だと悔いても遅い!!」


はぁ。

これで社内会議でも、敵だらけで。

部下の私達がどれだけ迷惑したか…。


本人は成績優秀で素知らぬ顔。。。


あ、思い出して手がグーに握っちゃった。


「カンドリカチョウとやら。

それが交渉術ならば、浅はか。

今は成功しても、未来的思考ではない。

これが雪菜の世界における、上司とは驚きですね」


おー。

嫌味が負けてない。

アーノルドのやる気炸裂!!!

。。。

も、もしかして私…またダダ漏れとか??


「春川。自覚があるなら直せるだろう?

まあ、お前では難しいか…。

。。。

フッ。何の話をしても、微動だにしなかったそこの魔法使いが春川の事になれば別か。

とにかく、交渉には取引が付き物。

保証を貰えねば話せぬ」


今だ鉄仮面の課長に人間らしさが出たのはアレロアさんの一言。


「取引には応じましょう。

『雪星の雫』の情報と安全を引き換えに。

しかし」


おぉ。成功かぁ。

さすが課長…性格悪くても有能だなぁ。 


ん?

アレロアさん??

急に睨んで、どうしたの?



「いいですか?

雪菜殿は、春川雪菜殿は、我々の希望の星。

いえ、この世界にとり恩人です。

特にここに集う人間は全員、彼女の為ならば命を賭けると思いますよ。

前の場所で貴方がどれほどだったのか知りませんが此処では通用しません。

雪菜殿への無礼は決して許さない。

それだけは、胸に刻んで下さいね」


かなりの怪我の為に椅子に腰掛けていたアレロアは、立ち上がると異様な迫力で課長に迫ってる?!


ええーーー!!!


あ、有り難いけど困るわ。

こんなの人生始まって以来だし。


とか、思ってたら手が!!



熱っ!!!!!



「いやぁ、すまん、すまん。

チョイとばかり性能を利かせすぎたか」


と、声をかけながらドアから入ってきたのはまさかの…鍛冶屋のバンブルさん?!

攫われたはずのバンブルさんが何故??


「そりゃ、俺が居なきゃ奴らは『オゼルの大刀』にとっくに殺られてるよ。

ま、仕方なく力を貸したのだかな…。

やっぱり…『オゼルの大刀』はアンタを選んだんだな」


大混乱する私に、課長が更なる一言を!!


「話を聞いて貰うしかないですね…」


ん??


誰に?何を??


「だから、大刀の声を春川が聞くと言うことだよ。お前の能力ならば出来るだろ?」


!!!!


侮れない…まだ誰にも言ってないのに。


やたらと色々なモノの声がするって。


でも、その前にSOS!!!



手のひらから、何か出てきます?!

マジシャンになった覚えとかないから!!!



私の叫びも虚しく、やがて手のひらの上に箱出現!!まさかのネコババ品?!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ