小説を書き始めたことで解り始めてきたこと②
自由に小説を書く、そこに必要なものといえば、きっと、(ワインをボトル二本入れた頭では、おぼつかないけれど)
書きたいものを書くという、その、衝動の強さだろう。
その、衝動、というもの。
それは、きっと、書くという形そのものだと思う。
……今、この状態でしかかけないものがあると思うからこそ、今書いているのだけれど、
衝動とは、すなわち、そういうものだと思う。
つまり、今、しか、書けないものをいくつ引き出せるか、という点に集約されているものだと思う。
自由とは、すなわち、引き出すということと、道義だとわたしは考えている。
つまり、引き出せる心の状態にあるということ。
……まあ、状態によっては、極限の緊張状態というものも、いつもは、引き出せない状態を引き出すというのでは、最良の状態なのだろう。
つまり、心の状態とは、変動する、ということだ。
**
自由とはつまり、その心が、自由だと認識し、誤解する瞬間だと言える。
それは、つまり、反射と似たようなものだ。
……そして、所詮、人の心とは、そのような、せんじ詰めれば、単純なものに過ぎない。
単純というものは、結局は、さじ加減ひとつということだ。
つまり、さじ加減ひとつで、わたしは、満足する、しないの180度違う精神状態を味わうということとなる。
世界は、ひどく単純で……
そして、それだけのものにすぎない