三話 はじまりの村
さて第三話で少し落ち着いたので、しっかり俺の自己紹介をしとこうと思う。
俺の名前は佐々木キリト。
少年漫画界の黒の魔剣士という二つ名を持って活動している、大人気の少年漫画家だ。
天才漫画家なのでもちろん年齢は16才、結婚できる年齢になった瞬間に最愛の人佐々木アスナさんと結婚した。
佐々木アスナさんとは集○社の漫画の持ち込み企画の時に出会い意気投合して、そこから直ぐにただならぬ関係になった。
しかし、これはプライベートなことなので、あまり詮索しないでほしい。
代表作は『特性のないなろう作家』、『罪とH』。
この二作だけで二億万部売れている。
また詳しい自分の話については本編で話す機会があると思うよ、じゃあ本編行きまーす。
目が醒めると俺は激しい射精感に襲われた。
魔王が確か転生の際には肉体全体が歓喜するので凄まじい快感が伴うと言っていた。
転生ニー、すごい世界だ。
快感を一通り楽しんだあと、とりあえず辺りを見渡すした。
そこにはまっさらな村があった。俺がゲーフリだったらはじまりの町に、まっさらだからマサラタウンと付けるだろうが、そういうことはしない。
「すみません、ここはどこですか?」
第一村人にそう問いかけた。
やっぱりコミュニケーションは大事だし、他愛ない話から始めることにした。
「ここはゲッペルスの涙だよ」
詩的だ。
ゲッペルスの涙か、なるほど安易にタウンとか村とか考えた俺が恥ずかしいな。
別にそういう呼称に囚われる必要はまったくないわけで、だってここ異世界だし。
村の単位が涙とかでも全然いいんじゃないだろうか。
俺は天才漫画家だが、そういう面ではまだ常識に縛られている部分があるかもしれない。
俺は自分に成長の余地があることを痛感する一方、嬉しくも思った。
「おじいちゃん、旅のお方に嘘を吹き込まないで!すみません、旅のお方。ここははじまりの村、ゼロ村という場所なんです」
おじいちゃんの横から一般村娘がツッコミを入れてきた。
ピキッ(怒りの擬音)
キンキンキンキンキンキン。
キンキンキンキンキンキン。
俺は怒りのあまり道端に落ちていた木の棒でおじいちゃんに切りかかった。
おじいちゃんも腕に隠していた木の棒で応戦してきたので激しい剣戟が始まった。
キンキンキンキンキンキン。
キンキンキンキンキンキン。
なるほど、このじじいなかなかできるな。
俺は元いた世界で異世界剣道の段位保有者で、なろう流を修めている。
なろう流は口で『キンキンキンキンキンキン』と言うだけで、読解力の高いなろう読者に対して激しい攻撃が行われていると錯覚させ、隙をついて殺す剣術だ。
このじじいもなろう流をおそらくかなり高いレベルで習得しているのだろう、キンキンキンキンキンキンという音を真似して錯覚に上手く対応してきている。
そして何よりこの構え、普通に隙がないし普通の剣道の方もうまいのだろう。
ふっ。
だが、なろう流は同流派での決闘を推奨してる気狂い流派。
同門殺しは日常茶飯事。
ここまでの剣戟でじじいの実力は透けた。こいつ確かに剣道は俺より上手だが、なろう流自体には不慣れなんだろう。
俺の必殺の『キンキンキンキンキンキン』に『キンキンキンキンキンキン』で返してるところから、それは明らか。
キンキンキンキンキンキン
ドーーーーーーーン
俺は大きな声で必殺技を決めたような音を発した。
これでオシマイ。
異世界剣道をないがしろにして、剣道に溺れた弱者の寿命は短い。
すると、じじいが頭をたれて謝ってきた。
「すいません、まさか勇者様だとは思わず、度重なる無礼をお許しください」
「全然いいよ、とりあえず住む場所がないから家をくれよ」
「はい、わかりました。私ゼロ村の村長兼長老のアジというものでして。こっちは一般村娘で私の孫のシーナです。お見知りおきを」
「了解、とりあえず住む場所がないから家をくれよ」
「はい、わかりました」
とりあえずなんとか住む場所は確保できそうだ。
オッスオッス!
ネタにしたので触れますが、
僕はあんなバトル表現があってもいいと思います。
しかし批評するのも自由なので批評するなとは言えません。
けれど僕はあんなバトル表現があってもいいと思うんだよなあ。
もちろん批評することに対して僕から苦言を呈することはできません、なぜなら僕はあの小説を買ってないし某レビュアーはちゃんと買ってる(んだろう)から。
単純な理屈です。
だからこそ言いたい、僕はあんなバトル表現があってもいいと思います。




