カイコのモンスターになっちまった
これはカイコになって異世界で生まれ変わる、ハチャメチャな連載小説です。
「ハー、やっと終わったよこの仕事」
「そっちもか。まったく部長もこんな仕事なんで俺たちに頼んだんだろうな」
「まったくだぜ。おーいそっとはどうだ」
「えっ、あ、いや、まだ終わってません」
「そうか、それじゃお先に」
「俺も、また明日」
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「ふー、終わったー。まじかもうこんな時間かよ。早く家に帰ろ」
まったく、どうしてこんな時代に生まれてきたんだろう。外に出ただけでこんなにたくさんの人がいるのに、この世界は弱肉強食、食うか、それとも食われるか、この二種類に分かれている。こんな世界でどうして俺は生きているんだろう。何なら俺は食う方がよっかたのにな。
「おい、あんた」
「えっ」
ブーーー
音のする方からトッラクが見えた。次の瞬間俺は跳ね飛ばされたのがわかった。
まじか。俺、し、死、ん、た、だの、か
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___生物確認終了_____これよりガイドモードに移ります______________
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「えっ」
あれたしかおれ死んだんじゃなっかたけ。
そこにはたくさんの木と雑草、明らかに俺がいたところじゃない。
「おはようございます」
「うわっ、なんか今なんか頭の中で声が聞こえたような」
「私はあなたのガイド、コードネームP32941です」
「ほらやっぱり、なんだこの声」
「私はあなたのガイドです。今から事情をお話いたします」
「えっ」
そこで俺が聞いたのは、俺は一度死んで異世界で生まれ変わったらしい。そして本来は人間として生まれかはずが、特例により何かのモンスターになったらしい。
「ちなみに俺は何のモンスターになったんだ?」
「そこの池でご確認ください」
そこで俺が見たのは、
「なんだこれ」
「カイコです」
「は、いや、なんでだよ」
そこには白くそして幼虫のようなモンスターいた。
「まじか、こんな気持ち悪いのが俺なのか、いや、色が白であるだけ救いかもしれない、もしが茶色だったら」
「ただ今ステータスでわいろもかえることができません」
「変えたくないわ、て、えっ、そのステータスて何」
「こちらをご覧ください」
するの目の前い黒い画面が出てきた。
「これは、何?」
「こちらはあなたのステータス、つまりあなたの情報が書き込まれている掲示板です」
そこには様々なことが書かれていた。
+レベル1
+種類 カイコ―ン 昆虫類
+名前 なし
「レベル1かよ、とゆうかなんで名前がないの」
「モンスターに名前はいりません」
ガーン
「まじか」
+攻撃力 6
+防御力 4
+属性 なし
+所持金 0G
+HP 10
+SP 3
+称号 ひ弱なの虫
「ひ弱なの虫か、確かにHPが10だもんな」
+スキル
「このスキルってやつ」
「はい。そこにはあなたが経験をえると新しいスキルを学ぶことができます。開いてみてください」
「開くってこうか」
-スキル一覧-
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+通常攻撃-LV 1
+糸吐き-LV 1 SP 1
+繭吐き-LV 1 SP 2
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「私に聞けばスキルの説明もします」
「なるほど。じゃあこの糸吐きと繭吐きを教えて」
「はい。
糸吐き-口から糸を吐き出し標的の動きを鈍らせる。捕まえることも可能。
繭吐き-口から繭を吐き出し標的を閉じ込める、しかし完全に閉じ込めるためには多少の時間が必要」
「ふむふむ」
+特技 なし
+道具(モンスターなので使用不可)
+装備(モンスターなので使用不可)
+特殊能力
「なんだこの特殊能力って、スキルとはちがうのか」
「そちらはあなた様のような特例の方だけが持てるスキルのようなものです。こちらもあなたが経験をえると新しく学べることができます」
「ふーん、ちなみに今は何なの」
「こちらです」
-特殊能力一覧-
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+イーター LV MAX SP 0
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「えっ、このMAXって、」
「はい、最強レベルということです。説明を聞きますか」
「うん」
「イーター-モンスターもしくは生き物を捕食することが可能。そして何かしらの条件を満たすと相手の姿に代わることができる。なお、姿を変更するときは多少の時間がかかるがMAXなので一瞬で変わることが可能。」
「なるほど、大大は分かった。他にもたくさんあるな。とりあえず今は見るのをやめよう」
「分かりました」
するとそれは消えていった。
「でもやっぱり、現実感がないな」
グゥー
「.....前言撤回、現実感はあった」
「何はともあれ、生きるためだ、とりあえずスキルと特殊能力を使って何かを食べよう」
モゾモゾ
「動きずらい。」
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数分後
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「見つけた!」
そこには黒色のウサギが何匹がいた。
「あれは黒ウサギです。頭に生えている角で攻撃などをします。」
「よしそれじゃあ、糸吐き!」
口の中から糸を出した。黒ウサギの足が糸で絡まった。ほかに黒ウサギはにげだした。
「そして繭吐き!」
黒ウサギを繭で閉じ込めた。
「これでよし。それじゃあいただきます」
パク
「う、う、うまい。これもイーターのせいかな」
パクパク
「はーおいしかった」
「新しいスキル、寒さ耐性 LV 1を得ました。
新しい容姿、角を得ました。
新しい容姿、黒い毛皮を得ました。
称号初めての狩りを得ました。」
「ふーん、よし、じゃあ角をつけよう」
「はい」
プーシュー
頭に繭を吐き出した。そしてすぐに取り出した。
「なるほど、確かに、これは、角だな」
「角を使用している間は攻撃力がアップしています」
「これは使えそうだな」
ふと右の方を向いてみると死体があった。
「うわっ、死体だ」
「どうやらモンスターにやられたみたいですね」
「うっ、これはひどい、うん、持ち物は残っているみたいだな。これはこの世界の本かな」
-大国ラビリンスについて
-これまで発見されたモンスター図鑑
-素人でも魔王が倒せる戦い方
「最後のは明らかに怪しいな。というか、文字が読めないな」
「本などを食べると、イーターが発動し、情報をいくつか知ることができます」
「本を食べれるの、それじゃあいただきます」
パック
「ん、これは」
その瞬間、俺はこの国ラビリンスのすべての事を本を三つ食べただけで分かってしまった。
「なるほど、大体、わっかたぞ」
この世界は弱肉強食、食うか、それとも食われるか、この二種類に分かれている。俺はこの新たな世界で食う方になっている。この瞬間、俺はあることを決めた。それは
「モンスターだけの国を作ろう。そして人間たちを支配してやる」
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第一話 決意 終わり
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今回の話を読んでいただいて、ありがとうございます。