ご飯!そして寝る!
パクパクパクパク…
無我夢中でお燐が作った夕食を頬張る。さとりは呆れていた。
「勢いよく食べ過ぎだって。腹痛に襲われても知らないよ?」
「大丈夫大丈夫!」
お燐の忠告も無視して食べ続ける。
腹痛になるフラグを立ててしまったお空である。
夕食後、お空の自室にて…
「美味しかったなぁ…でもお腹が痛い…。うにゅにゅにゅにゅ…」
…お空は腹痛に襲われていた。見事なフラグ回収である。先程食べたご飯を思い出す。お燐の作るご飯はいつも美味しい。故に、食べ過ぎてしまう。少し馬鹿だから後々を考えない(と言うより考えられない)のである。その為、食後少しの間は腹痛に悩まされている事が「よく」ある。…辛いでしょうな。
「なんでいつもいっぱい食べたらお腹が痛くなるんだろう?…あー…痛い。今日はもう寝ようかな…いつもより仕事多かったから疲れたし…。」
今日はした事についてはいつもと変わらないのだが、何故か発電するノルマがやけに多くなっていた。その疲れのせいか、今日のお空はだるけと眠気に囚われていた。
「…よし、もう寝よう!おやすみ!」
普段は夜お燐と話をするのが日課なのだが、今日はする余裕が無い。と言うより寝たい。横になりたい。ころがりたい。お燐には悪いが、明日もあるからさっさと寝よう。そう思い、ベッドに入る。1分後、彼女はもう寝付いていた。
お燐はお空をまだかまだかと待っていた。にしても、遅い。もう寝たのか、などと思っていたところへ…
ガチャッ
突然、扉が開く音が。振り返って見ると、そこにはさとりがいた。
「なんだ、さとり様ですか。」
「なんだとは何よ。」
やっとお空が来たと思ったのに。少しがっかりした気分だ。
「…お空ならもう寝たわよ。帰ってきた時はいつも通りだったけど、相当疲れていたみたい。」
疲れてた?お空が?脳天気なあいつはいつもそれ程疲れはしない筈なのだが…。
「そうですか。ありがとうございます。…何かあったのかな?」
「…さぁ。そこまでは分からなかったわ。それより、お燐も早く寝なさい。」
「分かりました。おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
そう言って、さとりは部屋を出ていった。お燐はまだそれ程眠くは無いのだが、する事も無いのでとりあえずベッドに入る事にした。
とりあえずお空、学習しようね。