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お仕事終わり
「ふぅ、お仕事終わった〜!」
そう呟いたのは背中に大きな黒い羽が付いた少女。彼女の名前は霊烏路空、地獄烏である。地霊殿の主である古明地さとりのペットとして過ごしている。と同時に、以前とある神から八咫烏の力を貰い受け、その身に宿している。その為、彼女は「核融合を操る程度の能力」を持っているのだ。
ここは地底にある核融合炉。彼女の能力を活用するために河童が作った施設である。ここで発電をして、幻想郷中の電力を賄っているらしい。彼女はここで、核融合をしたりしなかったり、時々爆発を起こしながらなんやかんや作業をしている。
お空は自覚が無いようだが、その性格もあってか少々荒ぶっており、いつも何らかのトラブルを起こして河童を困らせている。今日は破損だ。幸い、重要な計器には影響が出ていなかったため、すぐに直したらしい。河童達、お疲れ様です。
ぐぐぅ…。
外に出るなり、突然お空のお腹から凄い音が。
「うにゅ…お腹すいたなぁ…早く帰ってご飯食べよ。」
そう言うと、お空は地霊殿へと飛び立った。