003:謎の事件-A mysterious case-
前回までの神話…
普通の高校生シンは突如闇の世界と思われる場所にたどり着いてしまった。
そこには1つの光の玉が…
光の玉の正体…
自分が置かれている現状…
これが全ての始まりだったのだ。
まだ体が熱く・・・頭が・・痛い・・・・
今までに味わったことのない・・感覚だ。
だんだん・・意識が・・・薄れて・・い・・・く・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目を覚ますとベットの上にいた。
時計を見ると、俺が寝た時間から2分ぐらいしか経っていなかった。
「夢だったのか…?」
こんな短時間であんなことがあるはずがないと思い、俺は夢だと思うことにした。
と言うか夢であってほしい。
でもこれも一応悪夢だよな…
だけど中学のときに見ていたのとは違うような気がした。
といっても、あんまり覚えてないんだけどね。
なんだか憂鬱な気分になってきた。
少し吐きそうな気分…
ふと、お腹が減っているのを思い出した。
こんな時にも腹が減るなんてな…
俺は1階に降りると、母さんが作っっていた夕食を早めに食べることにした。
気分は憂鬱なのに、飯はかなりの量を食べた。
変な気分…
飯を食い終わると、母さんに【お風呂に入って】っと言われた。
何もすることがなかった俺は、風呂に入ることにした。
いつものように風呂に入り、髪と体を洗うだけなのに、いつものような感じがしなかった。
「やっぱり、憂鬱な気分のせいかな…」
風呂から上がると、そのままベットインした。
今日は、宿題が山ほど出されてたんだけどな…
宿題には一切手をつけず寝てしまった。
早く今日のことを忘れたかったから…
次の日、学校に行くと、クラスの半分の奴がいなかった。
そのほとんどがこの前野次馬になってた奴らだ。
先生はみんな風邪とか言ってるが、どうも怪しい。
俺はその後、先生にごまかされるように怒られた。
宿題のレポートをしなかったからな。
今は少しだけ憂鬱な気分。
昨日よりはましかな…?
学校が終わり家に帰る途中、まだあの場所には警察がいた。
青いビニールシートの壁とともに…
家に着くと今日の俺は一人。
親は結婚記念日で、今日ハワイに旅立った。
中学の時までは付いていけたんだけど、もお高校生だから留守番くらいできるだろうって理由で、
高校生になってからは、ハワイに行ってない。
父さん達のハワイ旅行は1週間の旅だ。
俺はいつものように暇だった…
そして何故か、テレビがとてつもなく見たい気分だった。
俺は自分の携帯でテレビをつけると、テレビの画面にはニュースが映し出された。
どうやら特報のようだ。
キャスターがうるさく喋っている。
このうるささは翔太の上をいっていた。
「…昨日の朝、この現場で、ある青年の話を聞いていた人たちが突然!
消えるという原因不明な出来事が起こりました!!…」
その現場は俺に見覚えのある場所だった。
昨日野次馬達と何かを話す男を見た現場だった。
…鳥肌が立った。
キャスターはまだ喋り続けている。
「…の上にいた人物は無事だったという目撃者の証言があり、目撃者はその後理解不能な発言を口にしています。
そしてその青年は現在行方不明になっているとのことです。
それでなんですけど、その夕方、警察が現場を調べているときに突然、幾つかの死体が現れ・・」
おかしい、おかしいだろ!
昨日はみんな学校に来ていたはずだ!
それなのにあそこで昨日みんなが消えた?
冗談だろ、そんなことがあるはずがない!
一体どうなってんだよ!
もしかしたら俺が見た時はいたけど、俺がそこからいなくなった後、みんなもその後すぐ学校へ向かったんだ!
でも今日の欠席は何だ?
そうか、本当に皆は風邪なんだ!
だから…
って、何俺は人の心配なんかしてんだ?
そんなことしたって無意味なはずなのに…
次の日も、その次の日も、クラスの半分の奴らは来なかった。
先生は尚も【風邪だ】とか言っている。
そろそろ先生の言い訳が難しくなってきていた。
でも、同じメンバーがこんなに来ないなんてこと、本当にあるのか?
ありえるのか?
その時の俺の憂鬱な気分は、既に晴れていた。
生徒達は既にあのニュースの話題でざわめいている。
それより、最近ニュースを見ていると、不思議な出来事がたくさん起こっている。
例えば、ビルが氷付けにされてた時もあったし、夜中、街中で大きな炎の柱が急に出たと思ったらすぐ消えたとか。
意味のわからない事件が最近起こっている。
いや、起こりすぎていた。
そして、全ては俺の知らぬ間に、変化が…何かが起こっていた。




