024:更なる覚醒-Further awakening-
前回までの神話…
今の世界を腐りきった世界だと思っているシン。
友達も少なく、どこにでもいるような高校2年生。
しかし彼は、ゼウス主催のゲームに無理矢理参加させられるのだった。
闘いは困難を極め、幾度となく死に陥りそうになった、しかし、仲間の協力により何とか生き残ることはできていた。
そんな中、気彌と戦い、シンは自分自身が変わりはじめていることに気づく。
そして、ファイナルゲームの最終章が動き出し、全世界を巻き込み始めた今、人類史上最強の能力者が壮絶なバトルを繰り出す!
仁は俺の首に剣を当て、斬ろうとしていた。
その時、またあの声が聞こえてきた。
「LV4UP…」
「いまさらLV4になったところで…!?」
まだその声には続きがあった。
「LV5UP.LV6UPLV7LV8LVLLLLL……」
「んなばかな!なんだこれは!?」
「LVMAX!」
「こんな速さでLVMAXになっただと!ありえねぇ!」
仁は既に俺の首から剣をどかしていた。
今有利なのは俺のはずだ。
あいてはLV50だからな。
俺は神速なみの速さで仁の頭上に移動した。
俺は最強だ!
俺のLVMAXの能力は、いつでも力が使え、超最強化なのだから。
俺は武器を出した。
また形が変わっていた。
使い方が頭の中に流れ込んでくる。
中央に回せるところがあり、それをまわすと刀や杖に変化させることができるらしい。
だが俺はこの剣でいい。
さっさとこのバトルを俺は終わらしたい。
その思いで仁の頭上に剣を振り降ろした。
だが指一本で止められた。
「ここでシンにあの技を使わなきゃならないとわな…もう一度考え直さないか?
どうせどの道、この世界は、温暖化やバカな奴らのせいで崩壊していく運命なんだぜ?
それに俺たちはこの世界に飽き飽きしてるだろ?なぁ、本当に手は組まないのか?」
「組まない」
「本当にか?」
「組まないって言ってんだろーが!」
しつこいつーの!
「2度あることは3度あるってか、だけど3度目の正直とはならなかったな?
知ってるか?今俺達は人と神の間の生き物なんだ、それは覚醒したおかげでなれたんだよな?
だけど、また覚醒したらどうなると思うか?それは史上最強の生き物になるんだぜ!
LVMAXになれたものだけがなれる代物なんだ!おまえだけがLVMAXだと思うなよ!」
仁の目の色が変わっていた。
「…LVMAX」
仁はLVMAXのモードに入った。
「…お前にみしてやるよ。更なる覚醒を…」
仁の体が変化し始めてきた。
それに伴い、大地が揺れている。
まるで世界が終わることを予言しているかのように。
仁の姿は既に人間ではなかった。
「シン!これが史上最強の生き物の姿だ。よーく目に焼き付けとけ!どーせ、いまから死ぬんだからな!
そうそう、ネタバラシするけどな、お前らが今までいたジャングルや、ロボッツタウンは、地球の内側にあったんだよ!
今も刻一刻と地球の内側には他の世界が増え続けている。外側のここが滅んでいくほどリンクする!
だからなぁー、もうすぐ、すべてがリンクするんだよ。
そしてそのときの支配者となるのはこの俺だ!だからお前はいらない!…死ね。」
仁が動いた。
その速さは、神速を上回っていた。
地上から他の異世界の生き物が続々と出てきていた。
地上内でリンクしていたのが外側にまで影響しているようだ。
仁は大鎌を出してきた。
ぶんぶんと振っている。
俺に確実に当たっている。
どうやら徐々に苦しみさせ、いたぶって殺すようだ。
仁が片手を突き上げると隕石が降りそそいだ。
俺は神速で避けているが地球は崩壊を繰り返している。
今気づいたんだけど、仁はどうやってここの支配者になるつもりなんだ?
どうせ地球は崩壊するのに…
そうか…クローウも言ってたな、幻聴だと思うけど。
俺達にはこの力…
願望を現実に変える力がある!
それを使って仁は支配者になるつもりなのか?
そういえば今まで言ってなかったかもしれないな、俺の力のこと…
でも気づき始めていた時にいっても、もし間違ってたら恥ずかしいしな。
って、そんなことを言っている場合じゃない。
津波が襲いかかって来た。
俺は力を使い上空に逃げた。




