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015:LV2-LV2-

前回までの神話…


世界のことを腐りきった世界だと思う高校生。

通称シン。

彼は突如超能力のような力、神力に目覚めた。

そしてゼウス主催のゲームに無理矢理参加させられることになった。

他のプレーヤーが続々と前に進む中、シン達はこのゲームをクリアすることが出来るのか?

「これで邪魔者はいなくなったなぁ!?」

デイアスが通ってきた所から気彌が出てきた。

微笑みながら。

「なぁ…この間の続き、しようぜ?あの時は邪魔されちまったからなぁ!?」

デイアスが俺に向かって飛んできた。

俺は木の壁を作りデイアスの軌道をずらした。

なんかいつもこういう展開で、疲れるよ、俺…

って、そんなこと言ってられない!


完全に周りを木の盾で覆い、更に何重にも木の盾を作り、デイアスの攻撃を防ぐことにした。

計算どおりデイアスが体当たりしたって、なかなか破壊されない。

アーイ・オブ・デスを使ってきた時にはどうなることかと思ったが、それでもなかなか壊れなかった。

「そんなにおれが嫌いか?それとも怖いか?」

「悪いが、こんな所で死ぬわけにはいかねぇーんだよ!」

気彌の笑い声が聞こえてきた。

何を考えているか全くわからない。

「お前はさぁー、俺の千の目の神力だけで倒したいから…

他の奴から奪った神力はあんまり使ってないんだぜ!

でも、それじゃー飽きちゃうよな!

俺はこのゲームに参加できて本当にうれしいぜ?

…新たな、力が…手に入ったんだからな!!!」

一体何を言ってるんだ?

それにしても思い出してみれば、2回目の戦いの時だけだよな…気彌が他人の神力を使ったのって。

「お前のために見せてやるよ…お前のためだけに…俺のLV2をよ!」

LV2?

一体何のことだ?

この木の盾の中じゃ外の様子が全くわからない。

別にこの木の盾に小さな穴を開けて外を覗いてもいいんだけど、危ないからやめとく。


その時、背後で何か音が聞こえた。

この中に俺以外何もないはずなのに…

まさかとは思いつつ、俺は恐る恐る後ろのほうを見てみた。

…あきれて声も出せない…そこには、おせっかいでうるさい萩野がいた。

「あんたこんな狭い場所にいたの?探したわよ!」

こんな所でもめごとを起こしていてもしょうがない。

俺は冷静になって話すことにした。

「まぁいろいろあったんだ。」

今もあってんだけどね…

「っで、お前一人?ミクルちゃんは?」

気彌の声を気にかけながら話すのはきついな…

「ミクルはとっくにクリアしたわよ?ついでにLV2にもなったけど。

わかってると思うけど、わたしもLV2になったのよね!あんたはどうなの?」

「俺はまだ……」

その後、俺はいろいろ萩野から聞いた。

LV2とは本来持っていた神力の力が上がること。

ミクルちゃんのLV2は、超能力が使えるようになったらしい。

そして萩野は、今まで自分より大きなモノは体の一部が触れてなきゃ移動させることができなかったらしいのだが、LV2になったら、移動させたいものを見ていれば、移動させる事ができるようになったらしい。


LV2になったらすぐわかるって言ってたし、どんな風に変わったかもすぐわかるって言ってるが、そこら辺は理解不能な俺だった。

それと初めて知ったんだけど、萩野のLV1の時って知らない場所に移動する時は、ランダムに移動するらしい。

だから、ロボッツタウンでは使わなかったんだな…

それでLV2だったら、知らない場所でも大体あそこらへんとか考えていれば、そこら辺につけるようになるらしい。

案外、めんどくさい能力だったんだな。

って、そんなことを俺は喋ってる暇じゃないのに気がついた。

そして俺がさっきまでいた場所と違う場所にいることにも気がついた。

きっと萩野の仕業だろう。

ホントにおせっかいと言うか、なんと言うか…

じゃあ気彌も能力が上がっていたということか…

あのままじゃ、俺は死んでたかもな…

気彌の力が、どんだけ上がるのかわかんねぇけど、その分じゃ萩野にはありがたいよな。

最後に萩野は何かいいたそうだったけど、何も言わずどこかへ瞬間移動した。

2人で固まってここに住んでいる生物を探すより、分かれて探したほうが効率がいいとのこと。


そうそう、そういえばさっき萩野からジャングルでゲットしたりんごも貰ったんだよな。

その生物がこのりんご好きというらしい。

その臭いをかぎつけてか早速現れた。

絶対こいつがここに住んでいる生物だ!

っと、俺の勘が言ってる。


体は犬のようで口が発達しており、目がなく、なかなか強そうだ。

たぶん…

その犬っぽいのが俺に飛び掛ってきた。

俺が試しにりんごを投げてみると、目にも止まらぬスピードでそっちの方に食いついた。

案外簡単にこのステージクリアできるかもしれない。

そんなことを思ってると、犬っぽい奴が通ってきた廊下から、色気を最大限に出している女が現れた。

「ちっ、ちょっと…それはあたしが最初に見つけたの!返して!」

ついでに、息切れ全開でもあった。

それより、こいつを渡したら俺のせっかくのチャンスがなくなってしまう。

「誰が渡すか!」

ベタな発言を俺はした。

だけどベタすぎて、なんか後悔してしまった。

だが、女はそんなことを気にせず、色仕掛けにでた。

「お願い〜、それを渡したら、いいことして・あ・げ・る!」

俺はこういう奴嫌いなんだよなあ。

だから俺には色仕掛けは無意味なのに。

少しだけ辺りがシーンとなり、犬みたいな奴のりんごを食う音だけが辺りに響いた。

「もお!こんだけしてあげてんだから渡してくれたっていいじゃない!!!それに恥ずかしいじゃないの!そんなノーリアクションだと!こんなことしてる私が!」

一人でやったくせに。

「こんなチャンスを逃すバカは普通はいないだろ!」

女の表情が変わった。

「しょーがないわねぇ…それじゃあ、力ずくで奪い取るだけよ!」

女ってこういうときになると怖いよ。

そう思わないか?

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