大切な人の手をとって
処女作品です。なんかぐだぐだな感じになってしまったけど、まぁ暇つぶし程度に生温かい目で見てもらえれば満足です。
「涼ちゃーーーーーん!!」
高校からの帰り後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。俺は、聞こえてきた声の方へ振り向いた。
「涼ちゃーーーん!待ってよーー!」
声の主は俺のところまで来ると息を整えてから文句を言い始めた。
「涼ちゃん!なんで学校の前で待っててって言ったのに先に帰ってるの!」
今、俺に文句を言っているのは幼馴染の春風桜
そして、文句を言われている俺こと宮城涼は文句を言っている桜に対し
「だって眠いんだもの」と若干ジョーダンまじりに答えた。
「だものじゃないもの、私は待っててって言ったんだもの!!」
帰ってきた答えに対し満足のいかない桜は、ギャーギャーとまた文句を言い始めた。
俺と桜は恋人同士でいつも一緒に帰っているのだが、今日はなんだか眠くなってきて桜が待っててといったにもかかわらず一人で帰っていたのだ。
まだ、隣で文句を言っている桜に対し俺は対桜用の必殺技である頭ナデナデを繰り出した。
桜は、いきなりだったので一瞬ビックリしていたが、すぐに俺をにらみつけてきた。
「頭なでたって、許してあげないんだからね!」
今日の桜はいつもよりご立腹のようだいつもはこれでほにゃ~となって終わるんだが、う~むどうしたものか?
「じゃあ、どうしたら許してくれるんだ?」と桜に聞くと。
「明日の土曜日にデートしてくれたら許してあげてもいいよ」と桜はまだ若干怒りながら答えた。
まぁ、怒らせたのは俺が原因だしそれぐらいなら。
「分かったよ」と俺が答えると
「ホント!!!!!」ものすごい笑顔を俺に向けてきた。
「あ・・ああ」と俺は桜の反応に驚きながらも返事を返すと。
桜はさっきまでの怒りはどこに行ったのか満面の笑顔で
「絶対だからね遅刻したら今度こそホントに許さないからね」と念を押してから
「早く帰ろ」と俺の手をとり歩き始めた。
俺は、こんな時間がずっと続くよう願いながら桜と共に家へと帰った。
俺は、昨日約束したデートに向かうためいつもデートの時に待ち合わせ場所に指定している公園に行った。ここは、俺と桜が子供の頃、良く一緒に遊んだ思い出の場所だ。
桜は、この場所が好きなのでデートの時は必ずこの場所で待ち合わせすることにしている。
公園にはすでに桜がいた、桜はベンチに座って少しそわそわしながら待っていた。
桜は、俺の存在に気が付きすぐにこちらに向かってきた
「涼ちゃん遅いよ~~~」
「まだ、待ち合わせの10分前だぞ」
「自分の彼女より先に待っとくのが彼氏でしょ」
「分かりました」
「うむ、分かったならよろしい」と何げないやりとりをした後、俺たちは公園を出て映画やデパートなど様々な場所に行った。
デパートの雑貨屋に行くと桜が「これかわいい」といいながら見せたのはハートの形をしたペンダントだ桜はこういったハートの形をした物に弱い、桜のこういった所が俺は好きでもある。
「買ってやろうか」と俺が言うと「いいの?」と桜が聞いてきたので、「別にかまわないよ」と桜の持っていたペンダントを受け取りレジへと向かった。
購入したペンダントを桜に渡すと「涼ちゃんありがとう」すごく喜んでくれたのでこちらも買って良かったと思う。
さっそくハートのペンダントをつけた桜は「似合うかな?」と少し上目づかいで聞いてきた。そんな上目づかいをされると似合ってないなんて言えないし。まぁ、それに関係なく似合ってるけど。
「似合うよ」と俺が言うと桜はエヘヘと笑いながら腕を組んできた。
俺は、この笑顔にはどうも弱いらしく周りからみるとこの時俺の顔はニヤニヤして見えるらしい。
「どうしたの?」と桜に聞かれてハッと我に帰り「なんでもないよと」言ってごまかした。
「それならいいや」と桜は組んでいる腕にギュっと力をいれた。
「そろそろ帰るか」と俺が言うと「そうだね、今日は楽しかった涼ちゃんありがとね」とお礼を言ってきた。「気にすんな」と言いながら俺は桜と一緒にデパートを出た。
桜と話しながら歩いていると待ち合わせ場所の公園で子供がボールで遊んでいるのが見えた。桜と俺は足を止めてその子供を見ながら。
「懐かしいね、私たちも良くこの公園で遊んだよね」
「そうだな、かくれんぼしたり砂場で遊んだりいろんな事をして遊んだよな」
「そうそう、涼ちゃん隠れるの上手だから探すの大変だったんだから」
「それで探しているときに涼ちゃんどこーー!」って言いながら桜が泣き始めてしょうがないからかくれんぼは途中でやめたんだよな」と俺がからかうと桜は顔を少し赤らめながら「しょうがないでしょ!」周りもだんだん暗くなってきて不安だったんだから!」と可愛い理由を述べてながら怒っていた。
俺はそれが愛らしく見えて気づいたら頭をなでていた、桜も少しすねている様子だがそれでも頭をなでられてうれしそうにして笑ってくれた。
そろそろ行こうと思い歩こうとした矢先、公園で遊んでいた子供のボールが道路に飛び出していた、子供がボールを丁度取った瞬間曲がり角から大型トラックが走って来るのが見えた。
「危ない!!」と言いながら気づけば俺は子供を助けようと走っていた、必死だったためかそのあとのことはあまり覚えていない、覚えているのはガンッと体に走った痛みと鈍い音、そして「涼ちゃん!!」と言う俺の名前を叫ぶ大好きな人の声だった。
目が覚めるとそこは、真っ白な空間だった全身の痛みに耐えながら周りを見るどうやらここは病院らしいそして、俺が寝ているベットの横にはすぅすぅと可愛い寝息をたてながら眠っている桜がいた。
「そういえば、事故に遭ったんだっけ」俺は、体を半分起こして桜を見る。涙で顔がぬれているのが分かるどれだけの時間泣いていたのかそれを思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになった。精一杯の感謝をこめて頭をなでると桜が目を覚ました。桜はいきなり俺に抱きついて来て「涼ちゃん!!」と泣きながら何
度も俺の名前を呼んでいた。「よかった、よかったよぅ」泣きながらも俺の無事を喜んでくれている桜に対し俺は「ごめんな心配かけて」とまた頭をなでた。
桜の話によると、俺は子供を庇ってトラックにひかれたそうだ子供は無事だったけど俺は当たり所が悪かったらしく昏睡状態に陥り一週間眠っていたそうだ。桜はその間もずっと看病してくれていたらしい。
そのあと、桜がお医者さんを呼び俺は軽い診察を受けた、お医者さんやナースの人たちは俺が目を覚ますとは思ってなかったらしい。でも、桜だけは俺がいつか目を覚ますと信じていてくれたらしい、そのおかげもあって俺は、一週間という短い期間で意識を取り戻すことができた。
そして、俺が意識を取り戻してから数カ月後・・・
「涼ちゃん早く早く!!」
「ちょっと待てよ桜!」
俺と桜はピクニック来ている理由は、ずっと俺の看病をしてくれた桜に恩返しがしたくて何かないかと桜に聞いたところ桜が「ピクニックに行きたい!」と言うので連れていくことにした。退院した時に、すぐにでも行こうと思ったのだが、桜に「病み上がりにピクニックはまだ早い!」と意味の分からない事を言われ行けなかったので今に至ったというわけだ。
「なんで、そんなに元気なんだよ・・・」
俺は、元気すぎる桜を見ながらボソッとつぶやいた
「なんか言った?」
いつのまにか隣にいた桜が俺に聞いてきた。
「なんでもないよ」
「本当に?」
「本当だよ」
そう言って桜の頭をなでてやるとみるみる桜は、ほにゃ~と可愛らしく笑顔になった。
俺は、
いつも笑顔の桜が好きだ。
いつも元気な桜が好きだ。
「ほら、そろそろ行こうぜ!」
「うん!」
自分の大切な人にいつまでも笑顔でいてほしい俺はそんなことを思いながら再び歩き始めた。
大切な人の手をとって
どうも~、作者のマロンです。今回初めての小説を書かせていただきました。なんか小説を書いている内に自分が何書いてるのか分からなくなって来てしまった!(ヤバくね!)
なんか、ぐだぐだなよく分からない感じの小説になりましたが、これからもいろいろ作品を投稿していきたいと思ってるので応援よろしくお願いします。
簡単な事でもいいので感想やアドバイスなどをしていただけると嬉しいです。