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ガダルカナル〜密林に消えていく星〜  作者: kazu
「ガダルカナル」外伝
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2/17

外伝「中村と小嶋の出会い」

今回は外伝編です。

中村と小嶋の出会いを描きます。

それではどうぞ。

1941年 日本海軍教育隊

上官「貴様っ!精神がたるんどるからあんな間違いを犯すんだ!!!」 

ここで怒っているのは教育隊の上官。

そしてここは日本海軍の教育隊だ。

日本海軍の優秀なる水兵や航空兵を錬成するために作られている軍事施設である。

現在はそこの隊舎にいる。


中村と小嶋の出会いは、ここだった。



中村「す、すみません!!」

そして怒られているのは中村訓練兵。

のちの中村一等水兵だ。

上官「ケツを出せ!!腰を後ろに、歯を食いしばれ!!!!」

中村「はい!!」

そして、バシィ!と精神注入棒で殴られる音がする。

それを部屋の奥から見ている人物がいた。

小嶋だった。

小嶋「またやられてるな〜…」

他の水兵はガヤガヤとなにかを喋っている。

まぁ多分またやられてると罵ってでもいるのだろう。

しかしそんなこと俺には関係ない。

俺は軍でもう生きていくと決めた男だ。

こんなところで人に情をかけているようじゃ戦場に出て勇敢に戦うことができない。


でも…


小嶋「なんか、可哀想だな…」

そう呟いた小嶋は精神注入されたあとの中村に近づいた。

小嶋「おい、あんた。大丈夫か?」

中村「お、僕か…?」

中村は今更自分に話しかけられたのかと気づく。


いやお前しかいないだろ…


そんな気持ちを抑えて小嶋は言う。


小嶋「あんた、一体何したんだ?」

中村「じ、実は…刺突訓練(銃剣を藁に突き刺す訓練)のときに…うまく刺せなくて…」

中村は当時まだ未熟で、優しい人物だった。

しかし彼はまだ「優しさ」しか持っていなかった。

家庭の事情で軍隊に入った中村は、優しさを生かせる場所には行けず国の進めるところにしかいけなかった。


小嶋「お前、ここ合わないんじゃないか…?まぁ…国が徴兵してるから逃げられないよな、アハハ…」

小嶋は苦笑いしながら言う。

中村も話す。

中村「そうだよねー…君も、徴兵されてきたの?」

中村は質問する。

しかし中村にとっては意外なことを言う。

小嶋「いや?俺は志願兵だ。」

中村「そ、そうなんだ…まぁ…そりゃそうよね、あれだけ成績いいんだから…」

中村は小嶋の良き成績に少しうらやましがっていた。

小嶋「てか…お前名前は?さっきから俺ら話してるけど名前わからないから仲良くなりようがないよな。俺は小嶋ってんだ。お前は?」

そして小嶋と中村は名前を聞きあう。

中村「僕は…僕は…中村っていうんだ…」

そしてお互いに名前を聞き終わると談笑ができるようになる。

そして消灯の時間になる。

外からは月の光が差し込み、ホタルの鳴き声が響き渡る。

お互いに隣のハンモックだったため少し話す。

中村「俺はさ…家族に別れを言えずに来ちゃったんだ…」

小嶋「なんでだ?」

中村はどうやら家族に別れを言えてないらしい。

中村「俺はさ、徴兵されることを黙ってたんだ…母さんとかが悲しまないようにさ…でも…言う時間がなくて来ちゃったんだ…」

小嶋「家族と別れ言えないのは…辛いよな…」

中村は申し訳なさそうに話す。

小嶋は家族に別れを伝えてきた人間なため、その言えないということの辛さは分かる。

中村「だから…別れを告げてあげたい…別れを告げて…死にたい…」

中村はそう天井に向かって懇願する。

少し、涙を流しながら。

そして、少しの静寂が流れた時。

中村は寝た。

小嶋「お前のことは…俺が必ず別れを告げさせてやるからな…よろしくな…中村。」

そして小嶋も眠りにつく。

そして1年の月日が経った時。

なんと世界は非情だった。

中村は、家族に分かれを言う暇もなく、ガダルカナルに来た。

だからこそ、中村と小嶋はお互いに戦友になった。


1942年 日本本土 近海 輸送艦


小嶋「これから、よろしくな中村。」

中村「向こうでも、よろしく。小嶋。」


外伝「中村と小嶋の出会い。」





今回は久しぶりに外伝を書きました。

これからも外伝は本編となるべく同時進行で連載していきますのでどうぞよろしくお願いします。

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