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SCENE  作者: 恵奈
13/13

拘束

恋愛系。



「――― 縛りたいな」



 一瞬きょとんとして。

 それからくしゃくしゃの笑顔になった。


「なあに?鏡子さんそういうのしてみたいの?………かなわないなぁ」


 それはこっちの台詞。

 なんて可愛い顔で私のことを見つめてくれるの。


「俺、鏡子さんにだったら別にかまわないよ? 今日はそういうプレイしてみる?」


 下手なウィンクをして。

 無邪気に差し出された両手首。


 私は手を差し出し、指でそっとなぞった。


「何で縛る? 俺の制服のネクタイとか?」


 私は唇を舌で湿らせた。


「そんなんじゃダメよ。………そうね、これがいいわ」


 首から、細いプラチナのネックレスを外した。小さな一粒のダイアモンドがついてる。

 彼の細い手首をギリギリ2周したあと、金具を留める。


「鏡子さんっ、これって彼氏からもらったやつじゃ………」

「そうよ」


 情けなく下がった目じりを、撫でる。


「切ったりしたらどうなるか。………分っているわよね?」


 こくん、とうなずいた素直な彼に。

 私はその日初めての笑顔を見せた。


「イイ子ね」


 こんなものじゃ彼自身をを縛ることは決してできやしない。

 ほんの少し力を込めれば、はかなく途切れてしまう細い細い、白金の糸。

 湧き上がる誘惑に、私の心が負けていく。

 簡単に千切れてしまいそうな………私と彼の関係にとてもよく似ている。


 本当に縛りたいのは………心。

 彼の心。

 縛られているのは………私。

 ――― 私の心と、身体。




年下の男の子

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