表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

第05話 不定形変化

●登場人物紹介

ナリーマ・シホ 女神『ダ』に仕える斎王。118歳。女性。

ホーミ・マヤカナ 三獣巫女戦士のリーダー。

侵入者 女神『ダ』の神域に侵入した謎の存在。

 午後の陽射しが女神『ダ』の前庭で対峙する2名の人物を照らしている。


 寒風は吹く前庭の重苦しい沈黙を破ったのは"侵入者"だった。


「隠れて居ないで姿を現したら如何ですか ?」


「自分達の事に気が付いていか。自分達、隠れ蓑を脱いで姿を現しなさい」


「「「「隠れ蓑を解除」」」」


 前庭の空中が、陽炎の揺らぐと不定形のホーミ・マヤカナと同じ武具をみに纏った4名の女、不定形のホーミと、同じ容姿をした美少女が姿を現した。


「自分達は一心分体、5つの肉体に一つの心を持つのが、三獣巫女戦士のリーダー、不定形のホーミ・マヤナカ。貴公には小細工は通用しない様なので、最初から全力で戦わせて貰います」


 不定形のホーミは、""侵入者"に向かって重量打撃武器の金砕棒(かなさいぼう)を投げ捨てた。


 華奢な美少女が、金砕棒を軽々と投げ捨てた事も信じられない光景だが、小柄な""侵入者"が左腕で己に向かって投げ捨てられた金砕棒を弾いたの信じられぬ光景だった。


 弾かれた金砕棒は、乾いた音を立て折れ、前庭の石畳みに転がった。


 金砕棒を投げ捨てる事が、戦闘の合図なのか、5人で1人、1人で5体の不定形のホーミの身体に変化が生じた。


 5名の美少女、不定形のホーミはの身体の先端、手や足の指から血管が透けて見える白い肌が、オレンジ色のゲル状物質変化して行った。


「巨獣変化の上位互換、不定形変化ですか。少々厄介な相手ですね」


 巨獣変化のは己を巨獣に変化する変身魔法だが、巨獣変化の上位互換の変身魔法、不定形変化は身体を不定形生命体アメーバに変身する変身魔法だ。


 不定形生命体アメーバに変身した、術者は敵を取込、溶解する迄、不定形変化の術を解く事は無い。


 又、不定形生命体アメーバには、倭刀の斬撃、金砕棒等の打撃、火炎魔法、土魔法、金属魔法、水魔法、植物魔法も一切通用しない厄介な生命体である。


 オレンジ色の半透明の5体の人食いアメーバは、一つの合流して"侵入者"に襲い掛かる。


 "侵入者"を取り込んだ不定形ホーミ・マヤカハは不定形変化の術を解き、1人で6体、6体の1人のホーミに窓る事だろう。


 人食いアメーバに変化した、ホーミが"侵入者"を捉えて、融解して取込む事が出来たらばだが。


 短距離瞬間移動で、人食いアメーバの攻撃を避けるが、人食いアメーバには魔法が一切通用しないのに、自身は魔法を兼用して"侵入者"を攻撃する。


 無言呪文で異界より召喚された5体の火炎体生命体が、青白い業火で"侵入者"魂迄、燃やし尽くす為に襲い掛かり、アメーバの本体からは、有機体、無機質を全てを溶解すね、水鉄砲が不遜な"侵入者"の心身を全てを溶解する為に消防車の放水の様に、"侵入者"目掛けて放水される。


 人食いアメーバの溶解液に身体、魂を溶解された哀れな犠牲者の魂は決して輪廻の輪に戻る事は、無い。


 不定形変化したホーミには、倭刀の斬撃、金砕棒の打撃攻撃は一切通用しないが、人食いアメーバ氏自身は、アレンジ色の身体を刃物や槍状に変化させ、"侵入者"を切り裂き、突き刺そうと襲い掛かる。


 墨染めの作務衣(さむい)を纏った"侵入者"は、防戦一方で戦いの推移は、1人で5人、5人で1人の不定形のホーミに有利に進んでいる様に見える。


 "侵入者"は襲い掛かる異界の火炎を逆召喚術で異界に送り返し、人食いアメーバの溶解液の放出を短距離瞬間移動でかわし、オレンジのゲルが変化した鋭い刃と槍を防御結界で防ぐ。


「次元刀発動」


 ""侵入者"の反撃が始まった。


 次元刀は、現世の最強の強度の金剛石や次元を隔てる壁さえ、チーズの様に切り裂く。


 人食いアメーバは八つ裂きに切り裂かれたが、致命的なダメージは一切負う事は無い。


 八つ裂きにされた人食いアメーバは一つに集まり、"侵入者"への攻撃を再開する。


 男女が交合した官能的な彫像は、人食いアメーバの打撃攻撃で打ち砕かれ、無機質、有機体を溶解する溶解液の放水で溶かされていた。


 エロティックな彫像が、立ち並んでい美術館の様な前庭、惨憺たる状態だ。


 不定形のホーミ・マヤカナの念波が、惨憺たる現状の前庭に大音量 ? で響き渡る。


「生殖と性愛を司る女神『ダ』よ、妖斎王ナリーマ・シホ様。自分、不定形のホーミ・マヤカナが不遜な"侵入者"を打ち取って見せます」


 ホーミは、アメーバの身体より数本の触手を伸ばし先端に妖力を集約し始めた。


 触手の先端より妖力光線が、""侵入者"を襲い、短距離瞬間移動で妖力光線をかわすが、移動先を予期した人食いアメーバが無言呪文で発動した、風魔法、風刃乱舞か襲い掛かる。


 紙一重で身に見えない無数の刃をかわすが、翁の面の顎髭と墨染めの作務衣の数か所が切り裂かれた後、短距離瞬間移動で致命的な、風刃の乱舞より身をかわした。


 更に、ホーミが異界より召喚した、生きた稲妻、雷撃獣が、襲い掛かった。


 息もつかさぬ、魔法の三連続攻撃だが、襲い掛かった雷撃獣は逆召喚で、異界へと送り返されて面の顎髭と作務衣の数ヵ所が、風刃に切り裂かれた以外は、無傷だ。


愚禿(ぐとく)を楽しませてくれますが、お嬢さん貴女と何時までも遊んでいる訳には行かないので決着を付けさせて頂きますよ」


 大魔法使を発動する為か、無言で念を集中し始める"侵入者"。


 人食いアメーバは、浮遊魔法で空中に浮かび上がると、海栗(うに)の様な鋭い棘が生えた球体に変身して、""侵入者"に襲い掛かった。


「極小暗黒球魔法発動」と、"侵入者"が一言呟くと棘だらけの不定形のホーミは事象の地平面の彼方へと消えた、永遠(とわ)に。


 人食いアメーバ、不定形のホーミ・マヤカナが事象の地平面に永遠に姿を消した後には、施錠魔法で固く閉ざされた神殿の扉が姿を現した。


「アメーバのお嬢さんは意外な収穫でした。不定形のホーミ・マヤカナなら愚禿との目合(まぐわい)しても大丈夫でしょう。極小暗黒球体魔法発動」


 と、何事かを呟き、この日、二度目の極小暗黒球体魔法を発動させる。


 固く閉ざされた神殿の扉は強固な閉鎖魔法と共に事象の地平面の彼方に姿を消して、""侵入者"前に開かれた。


 絶対零度魔法で凍結した不定形のホーミ・マヤカナの部位の一部を収納空間に収納すると、"侵入者"は力強く女神『ダ』の神殿の内部へと歩みを始めた。

この作品はフィクションであり、実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。

誤字、脱字だらけの拙い小説ですが、応援宜しくお願いします。

又、誤字・脱字のご指摘とご感想もお待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ