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トラックドライバー、女神を殺す  作者: 佐島トム
1章現代 地球編
13/43

第11話 逃避行

この話は少し蛇足かも…16日から話が動きます。


ブクマ、評価が励みになります。よろしくお願いします。


 4月12日22:40

 結局、あの後迎えまでに部屋を片付けきれなかった俺は、片付け、ゴミ処理費用として3000円と書き置きを残して飛び出した。


(現金が3000円しか無かったんや…許して許して…。)


 俺を黒バンで迎えに来てくれた男性は大川と名乗った。合言葉も合っていたので、乗り込んだけどまさか秩父まで連れて来られるとは…。


「じゃあ西木さん、今日はここで車中泊です。」


 大川さんはいきなり車中泊を宣言した。


「えっ?この建物は警察署ですよね?中で部屋借りるんじゃないんですか⁉︎」


 そう、何故か警察署の駐車場で車中泊をやると言い出した。


「普通はそう思います。でも今我々は狙われてる状況なんですよ?普通に動いていたら相手を出し抜けません。情報が漏れて居場所がバレても、建物を探られている内に逃げるんです。」


(うっ…。確かに。普通なら建物の中にいると思うよね…。)


「なるほど…納得しました。トイレに行きたかったんですけど、どこですればいいですか?」


「それは大丈夫です。この署は建物の裏からトイレに入れるので、そこからなら問題無いと思います。」


 案内します、と大川さんに連れられトイレを済ませた。


 くそ真面目な大川さんとの逃避行が始まった。


 *****


 4月13日08:30

 大川さんに始業時間だからと起こされた。

 大川さんは7時に起きて、歩いて朝食を買ってきてくれたらしい。コンビニに行こうとしたらパン屋を見つけたからと朝食はパンだった。じゃがいもを包んでマヨとベーコンを乗せて焼いたパンとメロンパンをいただいた。

 大川さんは甘そうなクリームパンと辛そうなチョリソーのパンを食べていた。


 ***


 4月13日12:40

 今日は秩父から群馬方面に向かうらしい。途中で昼食のうどんを食べた。超太くて食べ応えがあって美味しかった。


 ***


 4月13日18:30

 群馬の館林に着いた。夜はまたうどん…、太いやつじゃなかったけど、流石に2食連続で似たようなのはちょっと…。いやこの食費は公費から出るらしいから、文句なんて言えないんだけどね。


 また警察署の駐車場の隅で車中泊だ。大川さんは22時頃に寝てしまったので、つられるように俺も寝た。


 *****


 4月14日08:10

 車が動く揺れで目が覚めた。近くにコンビニが無かったので、車で移動中らしい。


 コンビニで銀シャリと唐揚げ串とレタスサラダとドレッシングを買ってきてもらった。野菜を摂ったのが久しぶりだからか美味しく感じた。


 話を聞くとどうやら移動先は決まっていないようで、その日の気分で好きな場所に行けと言われているらしい。


 風呂に入りたいと希望したら、鬼怒川温泉に行くと言い出した。


 全然シャワーとかでよかったんですけど…。


 ***


 4月14日20:30

 昼は宇都宮で餃子を食べた。混む前に済ませようと11時頃に食べたので、かなりお腹が空いている。


 大川さんは餃子を30個以上食べて堪能したようで、あまり腹が減っていないと言い出した。


(この人地方のグルメ食べたいだけなんじゃ…?なんか適当になり始めたし。)


 そう、今日の予定は鬼怒川温泉だったので、途中宇都宮で昼食を食べたのはいいんだけど、18時頃に日帰り温泉に入ってから、警察署に戻るのが面倒だと言い始めたんだ。


 そしたらキャンプ場か公園の無料駐車場で車中泊しようと、調べたらそういうとこもあるらしい。


 それで、今は公園の無料駐車場に泊まっているところだ。


 明日は車で入れるキャンプ場で時間を潰そうとか言い出したし、もう全部任せることにしてその日は寝た。


 *****


 4月15日

 丸1日キャンプ場で過ごした。

 他に利用客が居なかったから問題無かったけど、もし居たらかなり目立っていたと思う。キャンプ場なのに、テントも張らないって変な客として目立ちそう。


 *****


 4月16日03:20

 大川さんと俺の携帯にほぼ同時に着信があった。飛び起きた俺と大川さんが電話に出ると、相手はどちらも署長さんだった。俺のスマホをスピーカーにして、大川さんの方は切った。


『落ち着いて聞いてくれ、たった今西木さんの自宅にロケットランチャー5発が撃ち込まれた。』


「は?」


『すぐに運び出されてヘリで自衛隊病院に向かっているが、西木さんの祖父母は即死、お母さんの由佳里(ゆかり)さんも即死、お父さんの利彦(としひこ)さんと妹の美智瑠さんは意識不明の重体です。』


「いや…いやいやちょっと待ってください。どういうことですか。意味が分かんないんですけど!」


『我々もここまでのことを起こすとは思っていなかった。まさかロケットランチャーを持ち出してくるとは思っていませんでした…。とにかく、これはテロ行為だ。大川、直ちに宇都宮の駐屯地に向かえ。そこからはヘリで東京まで戻るように。』


 それを聞いた大川さんはすぐに運転席に向かうと、頬を叩いて車を始動した。


 そちらに気を取られている内に、


『西木さん、我々警察は自衛隊と協力して全力で犯行グループを検挙します。今現在逃走車両を追跡中で、実行犯を1人、逃げ遅れた奴を確保しています。利彦さんと美智瑠さんはすぐに緊急オペを受けられるようにします。』


 と通話を切った。


 あまりにも非現実的な話に頭が追いつかない。


 ***


 4月16日05:10

 大川さんの運転に揺られ、気付いたら宇都宮の駐屯地に着いていて、ヘリに乗せられ東京に向けて飛び立った。

この小説はフィクションです。


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