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第四話美優の決意!!女のプライド(前編)

やっと完成した最新話です、ご愛読よろしくお願いします。


事件が片付いてから、麗奈は学校に馴染み始めており美優はそんな彼女を見守りつつレスラーとして活躍していた。

そんなある日、俺の所に葵から依頼が入った。

「何、美憂のセコンドを引き受けて欲しい」

「そう、あんたの方が彼女との相性も良いと思うし」

「そんな理由でか、お前らしいな」

「事実を言っただけよ」

「分かったよ、あいつのセコンド俺が引き受ける」

彼女が電話越しに言うと、俺はそう返した。

その頃、実優はネットで気になる記事を見つけていた。

「『謎の少女覆面レスラー現る』まあ派手にやったからね」


私が高校の屋上で記事を見ながらそう呟いていると、飛鳥が現れた。

「やっぱりここか」

「飛鳥」

「話題なってたよ。スカーレットパンサーとしての活躍」

彼女はそう話しながら私の隣に来ると、最後にこう言った。

「まああれだけ派手にやればね」

「ちょっと、一言余計だよ」

私は彼女にツッコミを入れた。

「あのさ、気分転換もかねてまた泳ぎに行かない?」

「いいね。それじゃあ以前来たあの場所で」

「うん」

そして私と飛鳥が屋上から出ようとすると、彼女のスマホが鳴り出した。

「メールだ。今日亮介と外出するから二人で過ごしてって」

「えっ、なら私のアパートに来ない?」

「うん」

彼女が頷きながら答えた後、私達は屋上を出て校門に向かうのだった。

「それにしても珍しくない?姉貴と亮介さんが二人で出かけるなんて?」

「確かにね、何か事情があるんじゃない?」

彼女がヘルメットを装着しながら言うと、私は自分のバイクに乗りながら答えた。

そしてそれを確認した彼女と一緒に、互いのバイクのエンジンをかけアパートに向かって走った。

「しかし、貴方とこうして走るのも泳ぐのも結構気持ちがいい」

「そう、実は私も同じ気持ち」

私がそう言うと、隣で並走していた彼女はそう答えた。

その直後、私達の前に謎のオートバイ軍団が現れた。

「何なのこいつ等?」

「さあね、ただ友好的じゃない事だけは確かだ」

私が彼女の質問に答えた瞬間、連中は二手に分かれ攻撃して来た。

「うわっ」

私達は紙一重で連中の攻撃を回避する。

「粘着弾?」

「こいつ等、銃に粘着弾を仕込んでいる」

私と飛鳥はすぐにその事に気づいたけど、オートバイ軍団はなおも攻撃して来るのだった。

「それは分かったけど、これじゃキリがない」

「こうなったら、ショック弾撃ちこむしかない」

私は飛鳥にそう言って片手で銃を構え、撃った。

そしてショック弾は炸裂し、四人のオートバイ軍団を全員気絶させた。

「さすがね、実優」

「まあね」

一部始終を見てそう言った飛鳥に、私は笑顔と言葉を返すのだった。

「気絶させた上で全員オートバイから撃ち落としたけど、こいつ等一体?」

「ともかく、姉貴には連絡しといたから」

そして状況確認を終えた私達はアパートに向かって走り、着くなり、部屋に入って行った。

「しかし、気になるね?」

「さっきの奴等の事?」

私がそう言うと、飛鳥はそう返した。

「うん、何だか嫌な予感がするんだ」

私は彼女の言葉に頷きながら、そう言った。

その後私達は二人で入浴しながら、さっきの事について話していた。

「どうも気になるんだ」

「まさかと思うけど、奴等の狙いは私達だったんじゃ?」

私がそう言うと、飛鳥は冷静に返した。

「どういう事?」

「これは私の推測だけど、その可能性もあるって事よ」

その言葉を聞いた瞬間、私は胸騒ぎを覚え心の中で言った。

(もしそうなら、一体何故奴等は私達を狙って?)

この時私達は不吉な予感を覚えていた。


その頃、俺と葵は達也からの呼び出しを受け町の公園にいた。

「何っ、二人を襲ったのは黒崎麗華の兄がリーダーをしている集団だと」

「ああ、葵の親父さんのくれた情報だ」

「そうかあの人、秘密捜査官だもんな」

達也がそう言うと、俺は冷静に返す。

「ええ、でもまさか父がそこまで調べ上げるなんて」

俺の隣で聞いていた葵も、動揺しながら言った。

「そして動機は美優への逆襲だ、恐らく飛鳥が狙われたのも葵の妹だと気づいていたからだ」

「何っ、つまり美優や俺達への逆恨みか」

彼の言葉を聞いた瞬間、俺は事の真相の気づきそう言った。

その頃、入浴を終えた美優は飛鳥と共に自分の部屋にいた。


「しかし、寝間着が余ってて良かった」

「それは良いけど?」

彼女がそう言うと、机に置いてあった私の携帯が鳴り出した。

「日向さんから、もしもし」

「お前等を襲った黒幕の正体が分かったんで、伝えようと思ってな実は」

「えっ、黒崎麗華の実の兄!!」

電話越しでそう言われた私は動揺し、叫んだ。

「何ですって」

そしてその通話を隣で聞いていた飛鳥も、動揺した口調で言った。

「そうだったのか、ありがとう教えてくれて」

私がそう返すと、日向さんはこう言った。

「どうする美優、俺達も助太刀してやるか?」

「いや、いい私と飛鳥で奴等との決着をつける」

「そうか、気をつけろ」

そう言って私は彼との通話を終えた。

翌日この日は高校が臨時休校だった為、私達はツーリングしながら以前行った海水浴場に向かっていた。

そんな時、隣で並走していた飛鳥が気が付き言った。

「避けて」

彼女がそう言った瞬間、突然粘着弾が飛来し私達はそれを回避した。

「間一髪だった、全く諦めの悪い奴等だな」

「そのようね」

飛鳥が私の言葉を冷静に返した瞬間、あのオートバイ軍団が再び現れた。

それを確認した私と飛鳥は、ショック弾が装填された銃を片手で構え撃ちまくった。

そしてショック弾は炸裂して、オートバイ軍団を全員気絶させた。

「また襲撃されると思って、貴方に銃とショック弾を持つように言って正解だったよ」

「まあこうなる予感があって、姉貴ったら私用の銃とショック弾を用意してたんだ」

私が状況確認をしながら言うと、飛鳥は冷静に言うのだった。

その後私達は日向さん達に事後処理を頼んで、海水浴場に向かった。

その頃、日向さん達は軍団のリーダーである男の行方を追っていた。


「しかし黒崎丈二め、手下を使って美優達を襲っておいて一体どこに隠れてるんだ」

「落ち着いて亮介、あんたの気持ちは分かるけど」

俺がそう言うと、葵が冷静に返すのだった。

(この町にいるのは確かだが、何処をアジトにしてるんだ)

この時俺は不吉な予感を覚え、そしてそれが思わぬ形で的中するとは夢にも思わなかったのだ。


一方その頃、海水浴場に着いた美優と飛鳥は泳ぎながら会話していた。

「けど、こうも立て続けに襲撃して来るとはね」

「まるで高みの見物って感じだわ、でもこうして手下を退けていけばボスも出て来るはずよ」

「確かに、でもそう簡単には現れないでしょうね」

私がそう言うと、彼女はそう答えた。

そして私は心の中で言った。

(とちらにしても油断は出来ないのは確かだしね)

「何にせよ、警戒は怠らない方が良さそうね」

「うん、奴等の事だから何時何処でどんな襲撃をして来るか分からないしね?

そしてアパートに戻った後その事を踏まえて、私は日向さん達と相談した上で今後も飛鳥と一緒にいる事にした。

その後日向さんは冷静な口調で言った。

「それは良い考えだたが、それだけでは面白くない」

「えっ、どう言う事?」

「俺に任せろ、良い作戦がある」

彼は私に笑顔でそう言うと作戦の説明を始めた。

「先ず飛鳥にはこのアパートにお前と住んで貰って、俺は今日から葵達と奴らのアジトを探し出すと言う訳。即ち両面作戦だ」

「両面作戦か、なるほどその手があったか流石日向さん」

「だろ、常に先を読んで作戦を立てないと不味いからな」

私がそう言うと、彼はそう答えた。

そして私は飛鳥に連絡を取り作戦を開始したのだった。


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