第一話
人があまり近づかない森…“エーデンの森”に一人の少女が住んでいた。
その“エーデンの森”には果物や木の実やきのこなのが豊富だったので、少女はその果物や木の実などで生活をしていた。
人が森へ近づかない理由…それは“エーデンの森”ではなく、少女が森にいるから近づかないだけだったのだ。その少女は『呪いの少女』―…その少女に近づいた者は絶対次の満月には姿を消す。そうゆう事件が起こっているのだ。こんな説もある…
【あの森に住んでいる少女に近づけば、変な呪文を唱え攻撃してくる】
という説だ。少女の正体とは…
鳥の鳴き声がする。窓からは眩しい光が部屋へと入ってくる。
「もう朝か…。」
一人の少女は布団から起き上がり言った。するとギシギシと床の音を立て、少女はドアを開け伸びをした。すると少女は口に手を当て、ピーと口笛をした。
「ルアナ!!ルアナいる!?」
少女は森へと叫んだ。すると木がガサガサと揺れはじめた。
「こんな朝っぱらから何だよー」
一匹の黒猫が言った。この黒猫は喋れるのだ。だが、この黒猫の言葉は少女しかわからないのだ。“エーデンの森”の下にある村の人々に黒猫が言っても、皆首を傾げる。
「ちょっと皆を呼んでほしいの!あ、あと大きな動物か生き物探してきてちょうだい!」
少女は黒猫にそう叫んだ。
「もう…ジュリアは人遣い荒すぎなんだよー!!」
ルアナという黒猫は呆れたように言い、少女…ジュリアの言ったことをしていた。
「ごめーん、あと不思議な動物いたら教えてねっ」
ジュリアはルアナのやることに、一つ付け足した。ルアナは、はぁとため息をつき森の奥へと言った。
「さて、材料集めしなきゃ…イール!!ちょっと手伝ってー!」
ジュリアは誰かを呼ぶように言った。するとジュリアの所に一匹の狼がやってきた。
「今度の褒美はなんだ??」
またもや動物が喋った。この“エーデンの森”は全ての動物と少女は話せるようだ。一匹の狼の名はイールというらしい。
「それは仕事が終わってからね…何か燃やせるものを持ってきて」
ジュリアはイールと目線を合わせ、そう言った。
「はいはい。仲間も連れてくるけどいいよな!」
イールは振り返り、ジュリアに言葉を投げ捨てた。
「まぁその分あたしのが得だけど♪」
ジュリアは笑顔でイールに手を振った。
本当にここの森の子は賢いわね…おかげでとっても助かる…。
「さて、果物でも取ってくるか!!」
ジュリアはスッと立ち上がり、空を見上げながら言った。ジュリアは一歩一歩歩きだした。すると、ルアナがジュリアに飛びついて来た。
「ちょっ…ルアナ??皆呼んできたの?」
ジュリアは驚きながらルアナに言った。
ルアナの様子がおかしい…体中ガタガタに震えてる…。
「ジュ…ジュリア…森の奥深く…に……」
ルアナは言ってる途中に意識を失った。
「ルアナ!???森の奥深くに何がいたの?ルアナ…!!」
ジュリアはルアナを揺さぶりながら言った。
だめだ…意識失ってる…寝かせておくか…また起きたら話してくれるかな?にしても…森の奥深く…果物の収穫がてら言ってみるか…。
「皆!!聞いてー!ルアナが寝てるから、静かにしてあげて!!あと、ちょっとあたし出掛けてくるから、家を見張ってて!!お願い!」
ジュリアは森に向って叫んだ。すると森から、
「任せて!」
と大勢の声が返ってきた。ジュリアはホッとし、森へと向かった。
「まだ奥かしら?案外遠くまで行ったのね」
ジュリアは周りを見ながら言った。
「もしかして…谷??でもあそこは言っちゃダメだって前言ってたし…」
ジュリアは心配そうに言った。果物を一個も採らず、ただただ前に足を進めて行った。谷…そこは凶暴な獣がいるという言い伝えが昔からある。
もしかしてルアナ…その獣を見たのかも…。
「とにかく行かなくちゃ始まらない!」
ジュリアは急いでその谷へ走った。周りにある果物などは全て走っているときは関係なかった。そして森の奥にある谷へと来た。そこでジュリアが目にしたのは…空想の生き物のはずの獣…いや、あれは…大きな翼…大きな角…エメラルドみたいな綺麗な緑色の体…あんな姿をした獣…あの名前しか浮かんでこない。
“ドラゴン”
そこには全長12mぐらいの“ドラゴン”という名の空想の世界の中にいるはずの生き物がその谷に眠っていました。
これは…これはルアナが意識を失う理由が…ようやくわかった。ルアナはこのドラゴンを見たんだ。見つけてしまったんだ。しかし…このドラゴンどこからやってきた?飛べるのは分かっている…。
「どうしよう、このドラゴンが夢から覚めたら…この“エーデンの森”がこのドラゴンが壊しちゃうかも!!」
ジュリアは思わず大声で叫んでしまった。ジュリアは急いでドラゴンがいる方に目を向けた。
よかった…ドラゴンはまだ眠っている…。こんなドラゴンあたしの『力』じゃ無理だと思うし…かと言って、あたしの『力』を全開にして解き放ったら、間違いなくドラゴンは死ぬ。ドラゴンを殺してしまう…これは最も大きな罪を犯すことになる。でも…それでもこの森を守りたい!この森は何年も守ってきたんだ!!罪を犯しても…それがあたしの命を失っても…この森はあたしが守るんだ!!!!!
「ごめんね。みんな、ルアナ…ごめんね。あたし大きな罪を犯しちゃう。けど、森は大丈夫だから…森は必ず…必ずあたしが守ってみせるっ!」
ジュリアは両手の指を絡ませ、おでこに当てながら言った。
ジュリアは目を閉じた。心を落ち着かせ力を手の一点に集中させた。そしてジュリアの身体は黄色い眩しい光とともに輝いていた。そして…
「我が力よっ!!!!!主の願い…聞きとどけよ!!」
ジュリアはカッとなり両目を開いた。
その瞬間ドラゴンも両目を開けた。ドラゴンはジュリアを見つめていた。
ジュリアはその事に気付かず、力をドラゴンへ向けた。すると、ドラゴンはうめき声をあげた。その衝撃波にジュリアは地面へと叩きつかれた。ドラゴンはジュリアの攻撃を跳ね返したというのだ。
「このドラゴン…聞いていないだと!??」
ジュリアのおだやかな表情とともに性格が変わった。
ドラゴンはジュリアを睨んでいた。その気迫はいまにも後ろに弾き飛ばされそうな威圧感がドラゴンとジュリアの間には流れていた。
ジュリアは思わず唾をゴクリと飲み込んだ。こんなはずではなかった。こんな予測なんてしていなかった。ジュリアは足をフラつかせ、もう一度両手の指を絡ませ、
「我が力よ…ドラゴンのもとへ連れてゆけ」
ジュリアはそう自分の力に命令をした。するとジュリアの身体は宙に浮き、ドラゴンのもとへとジュリアは近づいていた。
ドラゴンは警戒しながらも、ジュリアを睨み続けている。どうやら、ドラゴンはジュリアが普通の人間ではないと分かったらしい。
ジュリアはドラゴンの瞳をじっと見つめた。ドラゴンの瞳は綺麗なサファイアの宝石みたいな瞳をしている。思わず見惚れてしまうほどに…。
「お前に仲間はいるのか?」
ジュリアはドラゴンに問う。ジュリアは哀しい表情を浮かべた。それはどこか可哀想で思わずこっちも哀しくなってきそうな表情だった。
ドラゴンはジュリアを睨まずじっと見つめていた。するとドラゴンが、
「そんな者いない。この世には我しかいないのだ。」
ドラゴンは喋った。ドラゴンの声は女の声がした。このドラゴンは♀のようだ。
「そうか…なら、私の仲間にならないか?他に行くところがないのなら…」
ジュリアは優しい声でドラゴンに言った。
すると、ドラゴンは少し考えている様子だった。こんな人間に簡単についていってもいいのか…こんなに簡単に信用していいのか…。
裏切られたらどうする?その事ばかり考えていた。
ジュリアはそんなドラゴンを見て、
「信じれないのなら、信じなくてもいい。でも、一人は寂しいよ?」
普通の心優しいジュリアに戻っていた。
どうやら、ジュリアはこのドラゴンが心配のようだ。一人で過ごしていると、人間に姿が見つかりとても辛いかもしれない。
だが、ドラゴンはジュリアの心配を無視し、
「…我は寂しいなど思ったことはない。余計な気遣いだ。人間よ」
ドラゴンはジュリアを見つめ、言った。
「そう…じゃあ、寂しくないという心をまだ知らないだけなのかもしれないの…私もこの森で一人、寂しいなんて思ったこと無かった。これが普通だって。でも、この森の鳥や動物や皆が私に話してくれたり、何かしてくれたから今だって寂しくないの。むしろ、今昔の自分を思うと…どれだけ寂しかったか…今なら分かるの。だから…」
ジュリアはドラゴンに一歩ずつ歩み寄った。
するとドラゴンは怒りを隠しきれずにジュリアに言い放った。
「黙れ!!!!!!!!!!!!!!!!人間などと一緒にするなっ!!!!!我はドラゴン…貴様は人間だ!!!人間と同じ感情を持っているみたいな事を言いよって…感情など我がヴィーンにはいらぬっ!!!!!!人間よ!!我のいる場から去れっ!!」
ドラゴンはさっきのように声を上げ、衝撃波をジュリアにあびさせた。
ジュリアは空高くへ飛んだ。
ジュリアもこのドラゴンの言葉には怒りを抑えられず、
「私が人間だと言うのか…おろかなドラゴンよっ!!!!!!」
またジュリアの優しい心がガラリと表情と共に変わった。しかし、さっきとは違う雰囲気を漂わせていた。ジュリアの心には怒りと心配が混ざっているからだ。
「こっちも言わせてもらうが、あんな醜き人間と私を一緒にするだと!?ふざけるなっ!!!!!!」
ジュリアは空中で自分の力を手に集中させ、ドラゴンに攻撃をした。その力はさっきとはまた違い強力な力だった。しかも、攻撃の前に変な呪文を唱えていた。
この力にドラゴンはサファイアみたいな綺麗な瞳を大きく開けた。さっきみたいに衝撃波を出しても跳ね返りはしなかった。
「貴様!!!今なにをっ!?」
ドラゴンは攻撃を喰らう前にその一言を発した。
「ちょっとした怒りの魔法みたいなものよ、これだけは使わないと思ってたけど」
ジュリアはドラゴン…いや、ヴィーンを睨みながら言った。
このヴィーンというドラゴン…少し可哀想なドラゴンかもしれない。でも…確かだけど感情は持っていると思う…その感情に気づいてくれるかの問題ね。
ジュリアはドラゴンを見つめながら思った。
すると、ヴィーンの声が聞こえてきた。まだ生きていたのだ。
「おのれ…貴様…いったい何者だっ!!!!人間を憎み、そし…て人間の感情をしっ…かり持っている…聞いたこ…とが無い…それにこの力はなんだ…」
ドラゴンはかなりのダメージを受けたようだった。それもそうだ。あまりの驚きに、攻撃に抵抗しなかったからだ。
「この“エーデンの森”の主…ジュリア、ただのちょっとした力を持つ魔法使いよ」
ジュリアはヴィーンを見下すように言って、ヴィーンの元へと近づいた。ジュリアは傷ついたヴィーンの身体を見つめ、はぁとため息をついた。
「ジュリア…か…。まぁ…すこしは信じてみるか。ジュリアという名の魔法使いよ。お前についていこう」
ドラゴンはフッと笑いながらジュリアにそう言った。
ジュリアは表情がいつもどおりになり、その顔に笑顔を見せた。
「本当に!?やったやった!!!皆にも知らせなくちゃねっ!えと、ヴィーン…あなたの住む場所はこの谷でいい?」
ジュリアは嬉しそうな笑顔でヴィーンに言った。
「ああ。だが、この森は普通の森だろう?なぜ他の奴らはいない?」
ヴィーンはジュリアに聞いた。
ジュリアは眉をピクリとさせ、ヴィーンに背を向け言った。
「この森の主は私…他の人間共になんて渡さないわ」
ジュリアは手をぎゅっと握りしめ、歯を噛み締めながら言った。
ヴィーンはクスッと笑った。
こんな人間もいるのだな…。いや、魔法使いと言った方がジュリアにはよいか。まぁ、魔法使いの人間が人間を憎むなど面白いことよ。
「守るためか?ここの住人を…殺気が漂っているが」
ヴィーンの感覚というのは鋭かった。
森からは何匹もの動物や鳥の殺気がヴィーンへと向けられていた。ジュリアとヴィーンが戦っているとき、ヴィーンの衝撃波やジュリアの力を察したのだろう。
「そりゃ注意深いもの。ここの住人は他の奴とは機能が違うしね」
ジュリアはあははっと笑うながらヴィーンにそう言った。
「でも大丈夫、ここの子はちゃんと分かっているもの!今こうして耳を傾けてくれてるしねっ!!」
ジュリアは身体をくねくね回した。そのジュリアの一言で殺気がいっきに消えた。今の言葉を聞いて、ホッとでもしたのだろう。自分達を信じてる…と言ってるような言葉だから。そうやってジュリアと皆はコミュニケーションを取っている。
「ほう。じゃあ、我はそのもの凄い主についてゆけばいいのだな…どんなに危険でもな。今は戦国時代みたいなものだ…。戦など当たり前だからな」
ヴィーンは体を丸め、寝る準備をして言った。
「そうね!戦うときはよろしくねっ!!」
ジュリアはあっさりと笑顔で言った。これから起きることなど今のジュリアでは分からなかったのだ。危険な戦いが待っているかもしれないのに―…
「フッ。お前にしてはいい度胸だ。まぁ知らないだけかもしれないが。」
ヴィーンはそう言って、寝息を立てた。
ジュリアにはその意味など全く分からなかった。首を傾げて、自分の家へと向かった。
「ヴィーンって寝るのが早いのね」
ジュリアはその事を一番に気にしていた。ドラゴンはあんな話の途中でんも遠慮なく寝れるなんて変わった生き物ね。とか思っていたりしていた。
朝日が窓の隙間から見えた。いつの間にか寝てしまったようだ。
昨日…魔法を使いはたしてしまったせいか…。
「ん?私なんで魔法使いはたしちゃったんだっけ?人間にあれだけの魔法力を使わなくてもいいし…何か忘れてる気が…」
ジュリアは自分の布団を見てハッと気が付いた。
ルアナが寝ていたからだ。
そっか…私、ルアナが見てきたものに会いに…。
ジュリアはバッと顔をあげた。頭にある生き物の姿と名前が浮かんできた。
『ドラゴン』
ジュリアが見たドラゴンの姿とは、エメラルドみたいな色をした綺麗な身体…サファイアのように美しい瞳…一度見たみら見惚れてしまうほどに綺麗なドラゴン…。
じゃ…なくって!!見惚れてる場合なんかじゃないんだっ!!私ドラゴンに襲われて…じゃなくて、私が攻撃して…それでっ!反撃してきて…私なんで生きてるんだろう?だってドラゴンにやられたんんだよ?死んじゃってるはずじゃん!まさかここ天国!?…でもない。ルアナがちゃんとそばにいる。
「とにかく、果物収穫しなきゃ…何も食べてないし…収穫がてら谷へ行こう!」
ジュリアは果物かごを腕にかけ、森奥深くの谷へと足を進めた。
歩いても歩いても先の見えない道をただ歩くだけ…随分、歩いたようだ。
何なの…谷までこんなに距離あったっけ…何か空が暗い…。
「だいぶ曇ってきたなぁ。大雨降ってきちゃったらどうしよう…」
ジュリアは空を見上げ、灰色の雲をじっと見つめていた。
こんなことしてる場合じゃないっ!一刻も早く思い出して、ドラゴンを見つけなきゃ…そうだよ…早く見つけて思い出せば濡れずにすむかもしれない。
「急げ急げ〜!!」
ジュリアはまたも、果物を採るのを忘れて全力疾走した。
今のジュリアは早く家に帰りたい!早く思い出したい!早くドラゴンに会いたい!この事ばかり心の中で叫んでいた。ジュリアは走った。息をはぁはぁと漏らしながらも、足を止めず、休まず走り切った。
そして―…谷へと着いた。
ジュリアは谷を見ながら呼吸を整え、地面へと腰をおろした。
「やっ……やっと着いたー!!!!」
ジュリアは嬉しさのあまり、ここですることを一瞬忘れたが、またすぐに思い出した。ジュリアは休憩をすませ、谷をキョロキョロと見つめた。
あれ?ドラゴンがいない…名前呼べば来てくれるかな…でもどうしても思い出せない…。「魔法力を使い果たすと良くないよ」と母親に言われた記憶があるが、こうゆう事だったとは…私も甘かった。“良くない”とは次の日だるくなったとか、そうゆうのかなとか前に思ってみたが、“記憶が無くなる”もしくは、“記憶を一時的に失う”と言った方が正しいかもしれない。今はとにかくドラゴンの名前を思い出すしか…。
「あぁっ!!!!!!!!!!!!!!!」
ジュリアは叫んだ。どうやら思い出したようだ。
「ヴィーン!ヴィーンいたら返事してっ!」
ジュリアは灰色の空を見上げ叫んだ。その声は森にいる皆にも聞こえていた。
ジュリアは気にせず、ドラゴンの名前を呼び続けた。何度も何度も何度も…。
ジュリアの声がドラゴンの名前を呼ぶにつれて、かすれてゆく。それでもドラゴンは来ない…やはり夢…だったのかもしれない。
本当に夢だったらバカみたい。こんなに叫んで誰もいない谷まで来て…。
すると、さっきまで灰色の空だったのが嘘のように太陽が指してきた。
「…晴れてきてる…」
ジュリアは眩しそうな目をしながらも太陽を眺めていた。
すると…
「我の名を呼んだか?ジュリア」
すると、とても大人びた女性の声が森中に響き渡った。
ジュリアはそのサファイアみたいな綺麗な瞳を見てハッと思いだした。
「ヴィーン…やっぱり夢じゃなかったんだ…」
ジュリアはヴィーンから目を離さなかった。
「どうした?我に何か用があったんじゃないのか?」
ヴィーンはジュリアに言った。
そういえば何しに来たんだっけ?走ってこの谷へ来て…なんか用があったっけ?
ジュリアは考えたが、頭がぐるぐる回ったらしくどうでも良くなったように、
「あ〜もういいやっ!何にもない!ただ呼んでみただけ!」
とジュリアは嘘をついた。
ヴィーンはジュリアの無邪気な笑顔を見て、呆れたように
「不思議だな。人間というものは。」
ヴィーンはまた谷の奥底へと帰って行った。
ファンタジーなので、是非ファンタジー好きの人がいたら、読んで頂けると嬉しいです。
しょーもない小説とか思いますでしょうが、
お願いいたします。