テンプレどうりって怖いね
ギギギギギィィィイ!
すごい音をあける扉に全員がその視線を送る。
ちなみに境はすでに片腕逆立ちをやめていた。
「やっとあきましたか?」
「あきましたよ。シルフィード様」
「ありがとうございます」
「「「「・・・・・・」」」」
「あれ?なぜ四人も?勇者はいつも一人だと聞いていたのですが?・・・・・ま、まぁ気を取り直して。
私は宮廷魔法使いの一人のシルフィード・アレクサンです。あなた方を召喚した物です。事情は後で話すのでといりあえずついてきてください。」
「「「「うぼわぁ」」」」
「何かご不満でもありましたか?」
「い、いやそういうわけじゃなくてね」
「テンプレどうりと言うわけだな」
「こ、こっちのことは気にせず良いので案内をしてくれませんか?」
「は・・はい」
何とか巳音がその場をつないでくれたが
(その宮廷魔法使いさんとやらが一瞬こっちの行動を察知したように見えたが・・・・)
「こちらが謁見の間です。・・・国王勇者を連れてまいりました。」
「うむ、入れ」
扉が開く。
「「「う、うわぁ」」」
「こちらが、アステロイド王国 七代目国王 マルワール・アレクサン・アステロイドです。」
まさしく、国王にふさわしい、掘りの深く壮年の昔はだいぶやんちゃして強かったですよ雰囲気を出している。が、しかし、魔術師である、志楼には別の姿に見えていたのだが・・・・・
「勇者とその友人方まず此度このように呼んでしまった事をこんな上座のうえであるが非礼をわびよう。すまなかった。」
「い、いえ良いですから!頭を上げてください!」
さすがの境も止めに入った。
「あなた方を呼んだわけがあるのですが・・・・」
「みなまで言うな。おおよそ予想がつく」
玖月の空気を読まない発言が出てくる。
「大方きっと魔族やら魔王やらがいるから助けてくれとかだろう?」
「た・・・確かにそうなのだが。勇者殿方がいた世界も似ていたのですか?」
「え!?い、いや~そういうわけではないのですが・・・・」
「「このようなことを題材にした物語などがあるのですよ(だ)」」
「む」
「ぬ」
「「ぐぬぬぬぬう・・・かぶった」」
玖月と巳音がにらみ合うが身長差の故玖月が見下ろす形ではあるが。
「ま、まぁ二人ともそこまでにしときなよ」
「しょうがないこの俺が大人の対応をして引き下がるかの」
「境がいうのだから仕方ない」
そういうと二人は睨みあうのをやめた。
「事情はだいたいそこの方が言うとおりであっておる。勇者には女神からの強力な加護がつくと言われているのだが・・・・」
「「「・・・・・・・」」」
三人の視線が境に集まる。
「・・・・・え?・・・もしかして俺ですか?」
「もしかしなくてもだろ」
うんうんと巳音と志楼はうなづく。
「あなた方に力をk「断る」」
「「へ?」」
「なぜですか!?」
さっきまで入ってこなかった宮廷魔法使い殿が入ってくる。
「それはだなお前らに対して何の「義理もないし筋もないむしろ勝手に呼ばれたこっていは被害者だ。返してくれ・・・・だろ?」
完全に玖月に台詞をとられた志楼であった。
「いつも思うが、お前はいったい何者だ」
「俺は普通の人間だろ」
「とにかくだ、こいつが言っちまったことだがあってるし、つれてこれるんだから帰せるだ・・・おいおいまさかその反応は・・・・帰せないのか!?」
「そ、そうなのだ。」
「はぁあ!?」
「落ち着けよ、志楼」
「分かってる、本当に帰せないのか?」
「真だ」
「まぁいい俺は魔王討伐やら邪神やら魔族と戦う気なんて微塵もない!」
「ちょ、ちょっと志楼確かにそうだけど困ってるんだよ?少しぐらいさいいじゃん」
「だが、境、志楼が言ってることも間違ってはないぞ」
「た、確かにそうだけど・・・・」
「勇者とその御友人方とりあえず今日はお開きと行きましょう。また明日はなしあるべきです。落ち着いた状態で、・・・・・・おい!勇者方を客室まで案内しろ!」
「ッハ」
そうしてその日を終えたのであった。