なろうの未来はユーザーの世代交代に伴う退会&放置の増加に対して新規ユーザーをどれだけ確保できるかかな
さて、なろうからの出版に関して言えば第5回なろうコンあたりから売れ行きは確実に低迷していて、書籍化できれば専業作家になってウハウハと言う夢はかなり厳しい状況だと思います。
これはミクシーやフェイスブックが社会的人脈づくりに使われた後でコミュニティがボロボロになったり、ニコニコのボカロや歌ってみたなどでそちらの業界でのデビューを目指したりした後に近いのかなと思うのですよね。
最もなろうの昨夜は皆が書籍化して儲けたいと思ってるわけではないと思いますので、純粋に話を書くのが好きな人が読者に読まれやすいからと言う理由で書き続ける場としては普通に残りそうです。
しかしながら、異世界転生転移の現実世界での描写の省略は新規ユーザにとって話を理解できなくなっていったり主人公に感情移入しづらかったりしていく理由になるでしょうし、ファンタジージャンルのモンスターのイメージ固定や学校や冒険者ギルドと言う存在に対してのこれはこういう物という暗黙の了解的な制度などの共有が既存ユーザーの飽きを加速させ、しかし新規ユーザーにとってはその面白さがわからないというものになりかねない気がします。
出版不況で紙の本が売れなくなってる理由は主にネットで情報が簡単かつ早く無料で得られるようになってきてるからでしょうが、電車での通勤通学の暇つぶしに新聞や本を読んでいた世代であろう60代が大量に定年退職しているのも無関係ではないでしょう。
電車の中というやれることがかなり限定されている空間では昔は新聞や雑誌、単行本は暇つぶしにために便利ツールでしたが現在ではスマホがあればそれで暇つぶしができてしまいますからね。
現状では時代小説や伝奇小説はまだ書店の棚の一角をしめてますが、会社員の現役世代が時代劇をみなくなった世代ばかりになると時代小説や伝奇小説の売れ行きは急激に低下しそうな気がします。
時代劇から時代小説などの背景設定などの暗黙の了解というのがわからなくなると言うのはかなり影響が大きい気がするのですよね。
同じようにコンピューターRPGやTRPGなどの影響がでかいと思う現状のナロウファンタジーも今の中高生が読んでも暗黙の了解が理解できなくなりつつあるかもしれません。
そして2008年頃に”俺の妹がこんなに可愛いはずがない”や”僕は友達が少ない”などの現代学園ラブコメがブームになって、2011年頃に”ISインフィニット・ストラトス”のひっとでそれが戦闘学園ハーレムにブームが移り、2014年頃にはそれも廃れてなろう系の異世界がヒットするわけですが商業的にはなろう的な異世界ファンタジーブームはすでに去ってますね。
無料で読めるなろうではまだハイファンタジー一強が続きそうですけど、このままではいずれワンパターンとインフレによってほぼ消滅した仮想戦記のようにユーザーに飽きられてしまうかもしれません。
かと言って第一次ラノベファンタジーブームが終わった後のように現代異能やSF、学園モノがそれに置き換わるかというと微妙な気もしますけど。
とりあえず、ラノベによくでてくるコスプレコスチュームとしてブルマだの水抜き付きスク水だのセーラー服だのをありがたがるブルセラショップ世代のコスプレイメージに対しては若い人が読んでもは何だこれ意味わからんと思ってるのではないかなと私は思ったりします。
同じようにメイド喫茶が人気だっったときのようなメイドのイメージとか、学校の学園祭でメイド喫茶をやるいうのも今の学生さんにはギャグにしかならなそうな感じがします。