まずはarcadiaをなろうが追い抜いた理由は批判やあらし感想に対する対処の差
さて、まず2000年代ではナンバーワンだったarcadiaが見る影もなく衰退して、現状なろうやハーメルンがその位置に収まったのは、結局のところ批判対策・荒らし対策の違いによるものでしょう。
もっともarcadiaは個人サイト全盛期の方式などを引きずっていたし、そもそも個人で管理するのが無理な状況に落ちいっていた可能性のほうが高いですけど。
今でこそ作者が作品へ投稿された感想を削除したり、そういったユーザーをブロックできるのが当然になってますが、arcadiaに限らず2000年代は大抵のサイトは掲示板のシステムを使ってたから、感想の削除などの管理はサイト運営者がやっており、作者に感想の削除などの権利がある投稿サイト自体、Arcadia含む投稿サイトが生まれた頃には全く無かったものだったようです。
そしてarcadiaでは読者は自由に感想を書き込むことが可能で、感想を受け付けない作家の投稿は禁止、しかし荒らしや批判の感想の削除権限は書き込みしたものと管理人だけと言う状態。
で荒らしはスルーというのも昔はそれが一番良いとされていたのですが、時代が変わって荒らしが徒党を組むようになるとに荒らしは削除&ブロックというのが正解に変わっていったのですが、arcadiaはそれを取り入れることもできなかったようで。
以下は2010年3月頃のarcadiaの状況を示すものとして参考になりそうです。
https://seesaawiki.jp/w/arcadia0/d/Arcadia36#content_4
そして翌年2011年には管理者不在になっているようですね。
arcadiaは厳しい批判がゆるされていたから名作もたくさん生まれているんだという人もいますけど、スタージョンの法則から考えれば名作が生まれる確率は母数が多くないと駄目ですから、管理者がその後管理していてもやはりなろうやハーメルンに作者は移動したでしょうね。
しかし、最近のなろうは感想の荒れ具合がひどく、荒らしに値する対処がかなり良いハーメルンに比べると昔のarcadiaに近づいているように思います。
なので複垢捨て垢対策は必要だと思うんですけどね……アクセス数で広告収入を運営が得て運営している以上はそういった対策は本格的にアクセスが落ちてからでないとやらないでしょうし、その頃にはもう手遅れになってる気がします。