支援師
「ゴォガアアアアアアアア!!。」
「っへ。もう少しだな。」
「そうね。しかしいつ見ても惚れ惚れする支援・・・。」
男女二人が黒いドラゴンと戦闘中である。
男は蒼い大盾と大槍に全身機械仕かけのフルアーマーで戦う重機兵という盾職。
女性は全身紅く統一されていてスレンダーな体型で肌色率が髙い軽装で髙い回避と二本のダガーで戦うアマゾネスという手数火力職。
現在ドラゴンはボロボロで虫の息。
二人は無傷である。
その二人の後ろに支援師のゼラは居た。
至って普通の黒のローブに学生服というシンプルな格好で。
「グルゥ・・・グァ・・・。」
ブレスを吐こうとするがドラゴンは麻痺状態になる。
そこに銀色の少女が頭に剣突き刺す。
少女はゼラの使い魔で種族はヴァルキリー。
外見は背は少し低く胸は背に対してかなりある。
白銀の軽鎧を着けロングカットで銀髪で無表情。
ゼラのお気に入りの使い魔。
「お~。相変わらずいきなりだな。」
「本当にね。しかしシスちゃんいつ見ても美しいわね・・・。ハァ・・・ハァ・・・。」
「キモいぞ。ジャンネ。」
ゼラが近付いて女性プレイヤーの方に言い放つ。
「酷い・・・。まぁ自分でもそう思います。」
「ゼラは相変わらずだな。」
「そうは言うがラガルだってキモいと思うだろ?。」
男性の方を向き言い返す。
「返す言葉がありません。」
「レズはいいけどさ。うちの子にその目を向けんな。」
「仕方ないじゃない!!。ゼラがその子使い魔にした時から私の心は打ち抜かれたの!!。」
「はいはい。」
と会話をしていたらシスがゼラの後ろに静かに飛んでくる。
「おっ!!。やっと出たわ。」
「こっちは出ないな。」
「私も無し。いいな~。」
ドロップ報告を見て目当ての物が出たゼラ。
他の二人はため息をついている。
そしてその場で予定会議という名の会話が始まる。
「まぁぶっちゃけぶっ飛んでるね。邪龍神の指輪は。」
「MP消費を半減ってだけでもぶっ飛んでるのにMP自然回復量10倍に詠唱半減だもんな。」
「術師には喉から手を出してでも欲しいよね。知り合いの術師も早く欲しいって吠えてたし。」
「まぁこれで邪龍一日10匹倒すまで寝ない会終われるな。」
「私たちも堀終わってるし暫くは金策かゼラの使い魔のレベリングだね。」
「あとアウラとスィーナだな。まぁ手伝ってくれるなら助かるわ。」
「お前今何匹使い魔いるんだっけ?。」
「シスとアウラとスィーナだけ。昔にお世話になったのは副マスの後輩に全部渡した。」
「え~。ラズちゃんも渡したの?。」
「ラズもだな。まぁあの子は悩んだけど後輩が使ったほうが活躍できるからね。」
「時代の流れ感じるなぁ~。ラズちゃん強かったのに・・・。」
「現在後輩が使ってこの子私が貰っていいの!?って吠えてた。」
「そりゃそうだ。スキル構成が火力特化厳選済みのエメラルド色のドラゴニュートで容姿も美人だったからな。」
「まぁ後輩がいる環境では活躍できるんだけど今俺たちがいるエンドじゃ即死しちゃうんだよね。紙すぎて。運用できないことはないけど手間が増える上に安定しないからね。」
「そうね。」
「まぁ見たかったら副マスに連絡入れれば見せてもらえっから。」
「分かったわ。今すぐ連絡入れてナデナデしてくる。」
「じゃここいらでお開きで。いつもありがとうな。」
「気にするな。お前とは長いんだから。」
「そうよ。私の堀やラガルの堀も手伝ってくれたし。」
「そうか。ではお先に失礼。」
そう言ってゼラはログアウトした。
その場に残った二人は、
「じゃ私は副マスちゃんに連絡して会ってくる。」
「ほどほどにしとけよ。」
その後副マスはラズと一緒にセクハラを受けた。