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札幌ドーム


セシリア達の話しは尽きる事が無く朝を迎えてしまい、寝ていた満子が起きてきた。



「おぬしら朝まで話しておったんかい、わしが飯作ってやるから一時間くらい横になって寝ちょれ」


満子に促され一時間程度仮眠を取ったあと、目玉焼きとみそ汁の朝食を取り宮脇の車で街へ出かける事にした


ただ満子は人混みが好きじゃないので家で洗濯や掃除して待ってると言うので一緒には来てくれなかった



四人は宮脇のランドクルザーに乗り市内を周る事にした


「宮脇殿の馬車ゴーレムは、他の物より頑丈そうですな」


「これは【く・る・ま】、俺は山に入ることが多いのでこんな車が必要なんだよ、良く見る車だと舗装されてない道を走るのは難しいんだ」


「この車と言う物は、どうやって動いているんですか?」


「やっぱそこからか、燃料を燃やして動力としているんだよ」


せっかくなのでボンネットを開けてエンジンを見せながらあれやこれやと説明した


一通り説明し再び車内に戻りエンジンを掛けカーナビが付くと


「この石板は・・・」

「これはGPSと言う衛星を利用した位置情報を地図に・・・」


「そう言えば、宮脇様も似たような石板を持ってますが」

「これはスマホと言って・・・」


宮脇は満子と違って見たものを聞くと全部答えてくれるので、車を動かすまでに一時間もかかってしまう・・・



「電化製品とかは、家に戻って色々教えるから後にしよう、とりあず今は車で街を見て周るぞ」



宮脇が車を動かし説明しながら市内を周り始めると、余計な事を聞いてしまうと大切なところを通り過ぎたりするのでセシリア達はほとんど黙って聞くようになったが


環状線から36号線に曲がり軽い坂道を登り始めると


「「「うあああああああああああああ、これは凄いです」」」」


上空から見ていてその存在は知っていたが、巨大なドームを下から眺めるとその迫力に圧倒された


「あの巨大な建造物はなんですか?」


「札幌ドームだよ、サッカーや野球をするところさ、そうそうサッカーチームはフクロウを信仰しているよ(笑)」


「フクロウ信仰とは聞き捨てなりません! サッカーと言う物を観てみたいです」


「実は、今日試合があるから観て行こうと思って来たんだよ。ご飯食べながら2時間くらい付き合ってくれ」


「何だか分からないけど楽しそう。わ~い」


「任務を忘れるなフローラー!」



宮脇は平和的な市民のレジャーを一緒に楽しむ事で少しでも戦争回避の方向へ考えが向くようにと意図的に連れて来たのであった



札幌ドームの駐車場にランドクルザーを止め観戦チケットを購入しドーム内に入る。



神殿の裏側ような作りの建物の中の露店のような店で弁当と飲み物を購入しスタジアム内に入るとそこには数万人の人間がひしめいており、


闘技場のような作りのスタジアム内の多くは胸に梟の紋章が入った同じ服を着用していた


「皆さん同じ紋章の衣装を着てますが宗教的なものなんですか?」


「宗教じゃないけど似たようなもんかな、これからここで戦う選手と同じ服を着て応援するんだよ」


「それじゃ向こうの黄色い服の人は敵と言うことなんですか?」

「そうだね」


「敵と同じ場所にいて争いは起きないんですか?」


「争いと言ってもお互いのチームを応援しあう事だから、殺し合いとかないから心配ないよ(笑)」




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