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真駒内射撃場


セシリア達が満子と街へ行っている間に演習場を偵察していたライラ=スプライトがセシリアが戻って来た事を聞いて地上監視室に各族長を集めていた


地上監視室の巨大な水晶には黒鳥の目に映る真駒内射撃場の様子が浮かび上がる


森で戦った兵士と同じ機関銃を100名の兵士が撃ち標的の案山子が木っ端みじんになり、

90式戦車の44口径滑腔砲が火を噴くと地面の形が変わった、

空にはアパッチ・ロングボウがホバリングしロケット弾を放つと周辺は火の海へと変わる


サロモン=リリスが実際にその場で見て来たライラ=スプライトへ問う


「間近で見てどう感じた?」


「特に大筒のゴーレムから放たれた魔法は、大地を揺るがし物凄い爆風を感じたにゃ、あんな魔法撃たれたら100人くらいふっとんじゃうにゃ~」


「これほど大きなゴレームは見た事がないりゅ、それがこんな強力な魔法を放つとは・・・」


「我が種族なら大筒が向いてない方へ回り込めば取り入る事はできそうだウォ、ただ空を飛ぶ鋼鉄の竜には手も足も出せんウォ」


「空を飛ぶ鋼鉄の竜に近づく事が出来るなら、トマホークを投げて落としてやるウッシ」


「ゴーレムも恐ろしいが、森で大勢が殺られたあの魔法の筒を持つ魔導士の数が多すぎるアル」


一通り各種族の考察が出たところでサロモン=リリスがまとめようとする


「正面から戦っては、犠牲者がとんでもない数になるな、こちらの魔法がどれくらい効くか試してみたい」


「やはり奇襲で一気に攻め込むしかありません。この強力なゴーレムも全て人間が操作しているので、人間を乗せなければただの鉄の塊です」


「陛下、奇襲には賛成ですが、ゴーレムにどの程度の魔法が効くのか試して見たいのですが!」


「そうですね、こちらの存在に気が付かれないように行うのであれば構いませんので、それを考えて下さい」


「承知いたしました」



「あと、兵士に対する攻撃には手段を選びません。どんな方法でもいいので敵兵力を殲滅する覚悟で対策を考えて下さい」


各族長達もこの強力な兵士相手に「誇り」などという物は捨てる覚悟は出来ていたがカバラ皇国皇帝であるがまだ若い少女からの言葉に深く頷くしかなかった。


しかしこの言葉がセシリアが思いもしない残忍な攻撃を生むきっかけとなるのであった


-----


満子はホームセンターで買って来た緑豆の種を育てる為、迷宮一層の無限の泉やってきた。

街から戻ると直ぐにドワーフ族に階段状の緩やかな支流を作るように指示していたので、その状況を見に来たのである


「凄いもんじゃの~豆も流れん程度だし、これでいいのじゃ、同じ物を300mくらい作っておくれ」


満子はとりあえず作られた20mほどの水耕栽培に緑豆の種を浸し数日間様子をみると、

驚くべき事に5、6日でもやしに育つと思っていたが、2日で完全な食用のもやしに成長した。


「この水に力があるんじゃろうかね?」


「良くわからんぜよ、でもな泉の水させ飲んておけば、腹は減るが死ぬことはないぜよ」


「ほう、たぶん栄養満点な水なんじゃな」



その後、満子とドワーフにより全長300mのもやしの水耕栽培場が10カ所作られ、カバラ皇国1000万人に10日に一度もやしは配給されることになった



満子は塩をまぶし軽く炒めたレシピを広めたが・・・・


「炒めると見た目の量が減るから、なんかもったいないアル」


「生でバリバリ食べても美味しいウォ」


「軽く湯通しした方が旨いぜよ」


「スープに入れるだけでいいざんす」


各種族の好みで調理法は異なり満子提案の炒めるレシピは流行らなかった




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