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数学を否定すると、哲学をも否定することになってしまいます。この愚痴らしい愚痴の小噺ほど、下らないものはありませんが。
そもそも哲学は全ての学問の祖ですが、まず最初の前提として、哲学は数学に近く、哲学の中で数を用いれば哲学=数学になりうる、とされています。そこから派生していき、今や哲学と関係のなさそうな生物学や経済学、量子力学など多岐にわたるようになりました。
さて、話は変わり中・高生の頃のテスト主要五教科。国数社理英。僕はその中で、数学のみが飛び抜けて苦手です。
残り四教科は概ね大丈夫ですが、数学のみ飛び抜けて点数が低いのです。
論理が組み立てられない、というより、発想が硬い、というのが自然でしょうか。柔軟な発想と、数の扱いに慣れていないのです。
いえ、文系こそが頭は柔らかいと言われますが、そこに数が入ると途端に硬くなります。
文系と数の化学反応の結果は硬質化です。硫黄+銅の硫化銅は脆く砕けますが、(化学反応ではないですが)銅+スズの合金、つまり青銅は硬くなります。
文系+数は、青銅の合金と同じです。
そして、何故か日本では、哲学という教科は大学などでは、文系学科に入っているのです。海外では通常、理系学科です。
最初に言った通り、哲学は数学とも見れます。唯一、文系学科の中で理系に近い学問なのです。
僕は哲学が好きですが、それ以上に数学が嫌いなのです。
ジレンマの応酬は、それこそ哲学の粋に達するのかもしれません。
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