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少年哲学  作者: 東雲 流水
第一期:十六迄の独白・皮肉哲学
6/19

6.

**********


 この時間さえよければ、という考えが、僕には全く理解できません。

 みんな、今生きているその一秒一秒が楽しければいい、と考えているようです。後のことを考えない、とも言い換えれるかもしれません。

 このことを彼らに言えば、「俺はちゃんと考えている」などと怒鳴られますでしょう。ですが、僕から見ればそれは自分を見れていないだけなのだと思います。

 考えているとは思えないのです。

 あんなに、半ば周りに同調する形で騒ぎ、暴れる人たちが、考えているとは思えないのです。

 これは僕が馬鹿になれないからでしょうか。

 これは僕がおかしいだけなのでしょうか。

 面白いものです。どちらが正しいかは分からないのに、彼らはさも自分が正しいという前提で話をする。そこに同じ考えの人が多くいれば、自分が正しいという考えを助長させるのは当然でしょう。

 そして、ここまで書いた自分もまた、自分が正しいと思っています。しかし、自分の主張は、他人に理解されてこその主張でしょう。

 僕の主張の理解者は、あまりいないでしょう。

 僕があまり群れたがらないのは、ここからきているのかもしれません。


**********

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