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不幸の指揮官

アハ、ハハハハ


タノシイカナ、タノシイヨ、タノシイナ、タノシイネ


「シネ」


べゴッ!!


一瞬もなくもはや消えてもなくブレてもいない、ただたっていた。

そうしか見えない。

が、確かにあった不可視の圧倒的なまでの攻撃

それは、レグナス帝国

指揮官ソルティア=ユンガー

の、真隣に落とされた。


「……ヒッ!!?」

「アレ?ハズレタ?モウイッカイヤンナイトナ!」

「ゴ、ゴメッ」


ゴッ!!


「アッレェエ?マタハズレチャッタナァ?ナンデダロウ?」


その時、俺の目の前に何かが浮かび上がる。

が、全く気にならなかった。


ソレドコロデハナイノダカラ


「す、すいませっ!!」


ゴッ!ボゴッッ!!


「モー、ナンデアタンナインダロウ?ヤケニナルノハキライダシ、デモモオイイヤ、マルゴトキエサッテモラオウカナ?」


『やりすぎですよー彼螺様』

『ン?めりあー?』

『目的があるんでしょう?それを捨てて楽しみます?私も参加したくなってきちゃいますし』

『アア、ネンワカ、ウーンジブンカライッタコトヲヤメルノハカッコワルイシ……よし、ありがとね、メリア』

『戻りましたね、彼螺様、それでこそ彼螺様です、まあ、あっちの彼螺様もヨカッタデスケド』

『あ、メリアにも移った』

『フフッ、ワタシハこんとろーる出来てますから』

『ムムムッ……よーし、あと少しだろ、さっさと帰ろうな』

『はいっ!!』


周りを見渡してみると失禁して倒れてしまった指揮官様と化け物を見る目で俺をみて怯えている偵察部隊長、そして散り散りに逃げようとする兵士たち……


逃がさないけど


「まあ、指揮官様は使えねえな……」


仕方がないか、モード狂興師いけるか

俺は先程の狂化状態は恐らく俺の職業、狂興師の影響だと思う

なのでさっきの状態をモード狂興師と名付けた

あの状態をたふんコントロールできる……かな?


最悪の場合……はないだろうけど、

押さえられなくなりそうだったら


『メリア、よろしくな』

『え?』


「モード狂興師!!」


どういうわけかこれをやるとどうにも口がにやける


やっぱり楽しくなってくる。


俺は散り散りになっている兵士には当たらないように逃げている先頭の兵士の目の前に先程のソルティアに当てようとした一撃を放つ。

今回は距離があったのでさすがに移動したけど

移動したと言っても敵側からしたら一瞬でそこに現れたようにしか見えないだろう。

正に俺のピース並みだ。

 

そして俺の攻撃、それはただの物理攻撃である

ソルティアに放ったのも全部踵落とし、

今やったのは両手を握っておもいっきり地面に叩きつけただけ。


まあ、半径40メートルぐらいのクレーターできてるけど


あ、さっきの踵落としは威力を真下に向かうようにしたから穴ができただけ、何メートルか分かんないけど

あれも元々殺すつもりはなかったのが当たらなかった原因だろう最後のはちょっとメリアが止めてくれなきゃ危なかったけど


とまあ、目の前の兵士が腰を抜かして怯えているので、これでよし


モード狂興師解除っと


「さあ、ここで提案がある」

「ヒ、ヒィッ!!殺すんなら痛みがないのがいいです!!」

「俺と同意見か!まあ安心しな、殺さないから」

「捕虜か!?それとも実験台か!?まさか奴隷!!?」

「落ち着け、まあ落ち着けってべつにそういうのじゃないから」

「と、いうと?」

「それは指揮官様にいうからお楽しみにな」


あえて焦らす。

俺の性格です


俺は立ちすくみ怯える兵士の間を歩いていき三つの穴の間で失禁している指揮官様のところへ歩いていく。


「おーい、起きろー」


声をかけるが反応がない


「起きろって―」


顔にベチベチと叩いていく。


「う……ううっ」

「お?起きたか?」

「……だ、誰?」

「寝ぼけてる?もっかいさっきのやろうか?」

「さっきの……ああ!!ひぃいいいいい!!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

「お、おう……なあメリア、俺そんなにやり過ぎた?」

「はい、みてくださいわたくしの隣の偵察部隊長さんを、腰を抜かして涙目ですよ?」

「みていただけでそんな感じになるほどか……それを敵として味わったのなら……やり過ぎたな」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」

「あ、あのさ俺も悪かったよ、やり過ぎちった」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

「……どうしよう、戻んないんだけど」

「彼螺様に今何言われても逆効果だと思います、わたくしに任せてください」

「た、頼んだ、俺はこっちの偵察部隊長にも言わないといけないことがあるし」

「頼まれました、では」

「おう」


立ち位置が逆になった俺とメリア


なんとかなるかな?


「メリアが任せてくださいっていったんだ、大丈夫だろう、

で、えっと偵察部隊長さん?」

「…はいっ!!ななななんでございましょうか!!」

「テンパりすぎ、俺まだ誰も傷つけてないんだけどな……精神的以外」

「先程のことで怒っているのなら全力で謝らしていただきます!!ですからどうか殺さないで!!」

「まず話を聞いてくれる?」

「はひぃ!!」

「……まあいいか、えっとこれが終わったら君をあの部隊のいるところに返す予定なんだけど、どう?これでもリィジの国に戦争を仕掛けるようとは思ったりするかな?」

「いえ、絶対に思えません、というか逆に滅ぼされます」

「ああ、俺の印象がぁ……」

「あ、あのそれだけでしょうか……?」

「そう、だね、もう一個あるけどそれは後ででいいし」

「わ、わかりました」

「よし、じゃあメリアの方はっと、お?」

「はい、大丈夫です、少し落ち着いたみたいなので」

「さすがメリア、ほんとに自慢の嫁だなぁ!」

「いえ、それほどでも……えへへ」

「あー!かわいいっ!このままイチャイチャしたいけど……お楽しみは後にっていうタイプなんで!!」

「でもわたくしは先にっていうほうなので!!」


直後メリアダイブが炸裂する


「はぃ?ぬぁっ!」

「もう限界です!彼螺さまぁ!!」

「ぬぁああ!!俺の理性の壁がっ!!ひびどころか直接打ち破られていくぅううう!!」

「「…………」」


俺らの急変っぷりに言葉もでない二人だがそんなもんに構ってる暇はない!

ちょっとでも気を緩めると一瞬で崩壊してしまいそうだ!!

理性の壁が!!


「こらえろっ!俺ぇ!!くうっ!今回の戦いのラスボスはメリアだったのかぁあああ!!全くもって予想できなかったぜぇええええ」

「ふっふっふ、彼螺様の目的を達成したくばわたくしを……どうすればいいのでしょう?」

「はっ!見えた!見えたぜ攻略法!!食らえぇえええ!」


叫び声とは裏腹にそっとメリアの顔を両手で押さえる。


そして

やさしく唇と唇を合わせた……


メリアの表情が一瞬驚愕に変わりそして、次の瞬間にはトロッとした表情になっていた。


「あと半日ほどの辛抱だ……我慢してくれるな?」

「ふぁ……ふぁい……」


裏ボス、メリアを一時的に封印した!

メリアの彼螺への好感度が上限を突破しそこから際限なく上昇……中

封印の影響でメリアは行動することができなくなった。

(要約、彼螺のキスの影響でただでさえ大好きだった彼螺ことがさらに好きになりすぎて脳内お花畑状態になり足に力が入らなくなったので行動することができなくなった。)


ふぅ、激しい戦いだった……

あそこで我慢せずに暴走されたら完全に敗けだったな

危ない危ない


「よし、じゃあ目的の第2段階だ!!

指揮官ソルティア=ユンガーと、その兵30000人


俺がこれから作る町の住人にならないか?」

「……………………えっ?」

「まあ、強引には誘わないさ、どうせあんたらから見たら俺は化け物だしな……はぁ」

「いや、あの……ええっ?」

「ここにいない兵士にも伝えといてくれ、来るんならそのままリィジの城に来い、俺の名前を出せば通してもらえるようにしとくから」

「あ、え、どういう……」

「そういうことだから、じゃ、よし次!」

「次?彼螺様、それはわたくしは聞いてませんよ?」

「いや、べつに次っていうか段階ではないからあんまり気にすることじゃないよ?」

「むむむむむむむ……」

「いくぞメリア、そして、偵察部隊長さん」

「む~はぁ、わかりました」

「なんで私も!!?」

「ムドルゴスの偵察部隊のいる所にいってみたいなぁ」




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