不幸なプロローグ
ヌファアア!!
今年もバレンタインで誰からも何も貰えなかったぁあああ!!
なんでよぉおおお!!
俺にチ○ルチョコの一つぐらい頂戴よぉおおお!!!
「うわぁあああああん!!!」
「うるさい!!バカ兄!!」
2月14日
この日はほとんど全ての人にとってのもっとも忌むべき日
バレンタインデー
全てはこの日がいけないんだ……
貰えないのが悔しくて自分でクッキーを作ろうとしたのがいけないんじゃない!
バレンタインデーがいけなかったんだ!!
「くっそ!!クラスのやつらめ!なぜ俺以外のやつらが貰っているのに俺だけ貰えないんだよ!!」
そう、なぜか俺だけ貰えない
どんなに変態でもどんなにオタクっぽくても
誰かしらからか一つはもらっている
(先生から)
なのに!
なぜ!!
「なぜ!なぜ俺だけぇえええ!!」
「だからぁ!!うるさいっての!!」
突如妹の回し蹴りが後頭部に炸裂する
「だぁあ!!」
回し蹴りを受けた俺、高凪彼螺
回し蹴りをした妹、高凪彼未
俺らは、双子である。
「もう諦めろっての!!貰えなかったもんは貰えなかったんだよ!」
「止めて!!僕に現実をみさせないで!!」
「現実逃避なんかさせるか!!」
「くっそ!!仕方がねぇ!!」
「おお!珍しく素直に諦め……」
「自分で自分にあげてやる!!」
「なぁっ!!?」
「ふっふっふ!これなら!これなら!!もう妄想で誰かに渡させたようなシュチュエーションを浮かべるだけ!!」
「…………」
「ふっ!我が妹よ!誰が諦めるか!諦めてなるものか!!」
「……ダメだこりゃ」
「うぉおおお!待っていてくれ!俺!!」
「……まあ……がんば」
なにやら呆れたようなもじっているような……
まあいいか
「よし!いざ!」
~2時間後~
「くっ!!クッキーがこんなにも作るのが難しいなんて!!」
「……えっ?まだやってたんだ、というかクッキーを作るのが難しい?」
「なぜだ!なぜ神は俺を見捨ててしまったのか!!
クッキー一つ俺に食べさせてくれないのかぁ!!」
「……いや、もう買ってくればいいじゃ……」
「いやいやいや、わかってないな妹よ
シュチュエーションで、手作りの方が萌えるじゃないか!!」
「…………なるほど」
「え?わかるんだ?」
「い、いやなんでもない」
「?まあ、もう一回作ってみるとするかな」
作ってある生地をいろんな形にかたどってっと
レンジで10分
「……なあ、兄よ」
「どうした?妹よ」
「なあってば」
「ちょっと今焼かれてるクッキーをみてるんだが」
「ちょっとこっち向いてってば」
後ろから強引に肩を引かれくるりと半回転する。
「なんだ……むぅっ?」
「妹特製クッキーだよ!ありがたく頬張れ!」
突如口に詰め込まれるは大量のクッキーと思われるもの
「ん~~~!!」
「ど、どう?」
「ひゃべへるふぁ(しゃべれるかぁ)!!」
「ま、まあ、後で感想聞かせてね!」
「んー!」
パタパタと台所から消えていく妹を見ながら首をかしげながらモゴモゴしていた。
……うまいな
とてもうまいし初めてもらって嬉しいんだけど……
なんでだろう
悔しきかな
初めて(貰ったの)が妹ってところだろうか
ごくん
まあ、美味しかった、それに感謝しよう。
「おっと!クッキークッキー!」
もう自分にあげる必要もないかもだけど作っちゃったんならしっかりと食べないと!!
……美味しかったらあいつにもあげようかなぁ~
お!いつの間に後1分か!
「ふんふーん!皿、皿っと」
クッキングシートだけだから皿に移し変えないとね!
「きたきた!後20秒!」
「ーーーーーーーー」
「彼未か?ちょっとまってろ!すぐできっから!」
「ーーーーーー!!」
突如電子レンジが光る
一瞬だったが特に何もないように見えた
……しかし、そう思えたのはその光ってからの一瞬だけだった。
ボン!!
「えっ?」
そして、目の前にあった電子レンジは爆発した……
初めまして!
クロ課長です!
久しぶりに新しいのを書いたら止まらなくなってしまいました。
ちょくちょく読み返して訂正して笑って訂正してを繰り返して大体6ヶ月ぶり位のできたてホヤホヤの新作ですので厳しくしすぎない程度に見守ってくれると嬉しいです。
この作品は1週間ぐらいで投稿していきたいと思っていますが私のことですのでちょくちょく遅れるかもしれませんがご了承ください。
できればもう一つ投稿している「最弱の俺は多方面の最強の女の子達に言い寄られてるけど俺には好きな子がいる!!」も宜しくお願いします!