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四天王  作者: 原善
第七章 愛は砂漠に・・・
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その33 首都移転計画

現在。P6北軍事ブロック、あるSC用シャフト。そのシャフト内

にジャガーが入ろうとしていた。

「これから地下三階に入る!ルナ?オペの用意は!?」ロクが無線でルナに問う。

『受け入れ態勢よし!』と無線のルナ。

「わかった!親父さんもうすぐです!」助手席の久弥を見るロク。既に大きく息を切らせた久弥がいた。

「あの頃、北は核でしか各国と交渉をしない外交を取っていた・・・だから各国から経済封鎖をされていたのだ・・・」

「親父さん・・・」

「北は追い詰められていたんだ・・・北は最後の賭けに出た。」



再び、30年前・・・

「アメリカのイージス艦の無線を勝手に傍受した!」と真山。

「おいおい、それ違法だろ・・・?」呆れる久弥。

「北は戦争をしたいんじゃない・・・このシステムを試したいようだな?」

「試すってなんだ!?このシステムって一体何なんだよ!?」


「この地下は旧海軍時代から秘密指令室として使われていたんだ!」と真山。

「戦前からかよ!?」

「昭和17年に開設。同29年に海軍から陸上自衛隊に譲渡。その際にここも密かに引き継がれた・・・核シェルターは昭和40年代に密かに作られた。エスシステムは今から約10年前に国家プロジェクトで作られた・・・」

「国家プロジェクト・・・」久弥は目を細める。



9時26分。首相官邸緊急対策本部。

「片桐総理!」ある補佐官が飛び込んで来た。

「どうしたのだ?」

「北が発射態勢を・・・」

「なに・・・?」


「米軍はどうしたのだ!?」防衛大臣が叫ぶ。

「沖縄基地よりステルスが二機出動!日本海にイージス艦が三隻!軍事衛星まで始動した様子。既に迎撃態勢に入っています・・・」

「脅しだ!脅しに決まっておる!無礼ではないか!?」

「海域を侵犯したのは向こうじゃないか・・・?」

「宣戦布告か・・・」片桐が嘆く。



9時30分・陸上自衛隊多賀城駐屯地地下6階。

「エスシステムは今まで極秘に計画され建設していた。」と真山。

「エスシステム・・・ここのどこにそんな施設が・・・!?」

「加藤?首都を移転するって話は覚えてるか?」

「首都移転計画・・・確かにあったな?そうそう、ここ辺も候補に上がった!」

「ここなんだよ!未来の首都は・・・」

「はぁ~?」驚く久弥。

「正にここ、多賀城駐屯地に国家を移動するんだよ!」真剣な真山。

「よく・・・話が見えない・・・」困惑する久弥。


「既に極秘で数年前から国家の中枢機関はここに移動している。エスシステムもそれと同時に開発された・・・」

「なぜここを?」

「旧海軍時代からここはアメリカにも目を付けられなかった。未だこの地下に巨大な施設があるのも知られてない・・・」

「ならエスシステムはなぜここにあるんだ?」


「その国家を守る為だ!昔の感覚の地下のシェルターでは最近の核兵器からは守れないのでな・・・皮肉なもんだ!憲法第九条では日本は武器を持ってはならない・・・だから守る為にこいつは作られた!」


「なんとなくはわかった・・・嫌、半分くらいな。しかしなぜ日本で戦争が起こる!?」

「最近だが情報が漏れたのさ。ここにエスシステムが有る事がな!」

「それがどうして戦争なんだ!?」

「核で武装してる国が多い。大国と呼ばれる国は特にそうだろ?そんな中で都合が悪いのさ、核が効かない国が出てこられるとな!」

「エスシステムで核攻撃が無効に出来るのか!?」と大場。

「ああ、ほぼ完全にな・・・」笑みの真山。


「しかし・・・それがどうして戦争に!?」

「そんなシステムだ!そのシステムを国ごと抹殺しようとする国が必ず仕掛けて来ると予想はしていた・・・」

「そんなバカな話が・・・?」久弥は唖然とする。

「北の挑発・・・日本はうまくそれに引っ掛かったんだよ!」

「まさか・・・?」

「北は長距離弾道ミサイルを撃ってくる!必ずな・・・」



9時33分・首相官邸緊急対策本部。

「映像で見る限り既に発射態勢に入っています・・・」とある軍事評論家が呼ばれていた。

「どこに着弾するんだ!?」

「この映像では何とも・・・?」

「脅しだ!脅しに過ぎん!」腕を組み怒りを表す閣僚。


「もし緊急に発射台に上がったとしたら、24時間以内に発射と見ていいでしょう・・・着弾は発射して数分後には分かります。」

「弾道は何分で日本に来るんだ!?」と防衛大臣。

「首都東京であれば約25分で・・・」

「30分掛からないと言う事か・・・?」


「片桐総理!」一人の補佐官が入ってくる。

「どうした?」と総理。

「北の発射台が・・・!?」

「・・・」顔をしかめる片桐。



9時45分・多賀城駐屯地、地下の核シェルター内。二人はある指令室のような箇所に入る。中には自衛隊ではなく、10名程のオペレーターが計器などを監視している。するとあるスタッフが真山に近寄った。

「真山さん!北が複数の長距離弾道ミサイルの発射態勢をとりました!」

「何だと!?」真山はある衛星写真を拡大する。そこにはいくつかに分割された衛星写真が映し出され、それぞれに弾道ミサイルの発射台が映し出されていた。


「25機以上もある・・・北め!随分と隠していたじゃないか?」と真山。

「エスシステムを作動させますか!?」

「馬鹿を言うな!それでは各国にここの存在が知らされてしまう・・・まだ駄目だ!」

「北からここへの到達が30分弱・・・下手したら作動までに間に合いませんよ!もし始動するなら今です!」

「総理官邸は何と言ってる!」と真山。

「まだ何も・・・」

「上の考えは、北は撃たないと思ってるな・・・?甘い・・・北は必ず・・・」



9時43分・首相官邸緊急対策本部。

「北からの返答!」ある補佐官が叫ぶ。

「読め!」

「救助信号を出している同胞の軍艦を迎撃した事は、我が国家への宣戦布告とする!日本の非人道的な行為は許しがたい!これより報復を決行する!」


「救助信号!?防衛大臣!そんなものをあの潜水艦から出ていたのか!?」ある閣僚。

「ほ、報告はありません・・・!」慌てて資料をめくる防衛大臣。

「北め・・・後から後から!」


「総理っー!?」別な補佐官が部屋に入って来る。

「どうした?」

「北がミサイルを発射しました!」

「なんだと!!」と総理。

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