私をtsさせた憎き男に恋をする話
その日、私はいつものように街の裏路地を歩いていた。薄暗い石畳の道、錆びた看板が軋む音。そこに現れたのは、見知らぬ男だった。長い黒いローブに身を包み、鋭い目つきで私を見つめる魔術師。彼の手には奇妙な光を放つ杖が握られていた。
「お前、面白い運命を持っているな」と彼は低く呟いた。次の瞬間、私の体に異変が起きた。胸が膨らみ、腰が細くなり、声が高く柔らかくなった。私は混乱しながら自分の体を見下ろし、叫んだ。
「何!? 何をしたんだ!」
彼は冷たく笑い、「お前を女に変えただけだ。どうだ、気に入ったか?」と言った。私は怒りに震え、彼に掴みかかろうとした。
「ふざけるな! 元に戻せ!」
だが、彼は私の腕を軽く払い、杖を振る。すると私の体が宙に浮き、動けなくなった。
「お前は反抗的だな。少し調教が必要だ」と彼は言った。そして、彼は私に羞恥的な命令を下した。路地裏でスカートをたくし上げさせられ、冷たい風が肌を刺した。私は顔を真っ赤にして抵抗しようとしたが、体が勝手に従ってしまう。魔法の力に抗うことはできなかった。
「やめろ…お願いだ…」と涙声で訴えたが、彼は無表情で私を見下ろしていた。しかし、その冷酷な態度の中にもどこか計算された冷静さがあった。彼は私を完全に支配しながらも、無意味な暴力には走らなかった。
数日が過ぎ、私は彼の家に閉じ込められていた。毎日、彼は私に魔法の実験を施し、私の体や心を弄んだ。だが、ある夜、彼の態度に変化が現れた。私は風邪を引いて熱を出し、ベッドで震えていた。彼は黙って近づき、私の額に冷たいタオルを置いた。
「…無理をするな。体を壊したら実験にならん」と彼はぶっきらぼうに言ったが、その手つきは意外なほど優しかった。私は驚きながらも、その温もりに心が揺れた。
それから、彼の優しさは少しずつ姿を現すようになった。食事を作ってくれたり、私が眠れない夜には静かに本を読んでくれたりした。彼の冷たい仮面の下に隠された人間らしい一面を見たとき、私は気づいてしまった。
私は彼に惹かれ始めていた。
ある日、彼が実験の合間に疲れて眠ってしまった時、私はそっと彼の頬に触れた。鋭い顔立ちに似合わない穏やかな寝顔。私は胸の高鳴りを抑えきれず、そっと呟いた。
「私…あなたが好きだよ」
その言葉を聞いた彼が目を覚ましたのかどうかは分からない。ただ、その日から彼の私を見る目が少しだけ柔らかくなった気がした。私を変えた魔術師。私の支配者。そして、私が恋してしまった男。彼との奇妙な関係は、まだ終わりを迎えそうになかった。