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タイムズ・ガーディアン  作者: 久間 唯
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タイムズ・ガーディアン

まず最初に、この話は完全フィクションであり、私が想像して、自分で面白いであろうと書き始めた作品です。

 地球では無い別世界の話、と言っても異世界、転生ものでもありません。

 犯罪者と、地球で言う警察みたいな組織が日夜戦う、犯罪逮捕物語を宇宙の観点から描いて書いています。

 全て空想ですが、何処かで聞いた、良くありがちな展開・・・などは、自分も様々な小説、漫画、アニメの影響を受けていますから了承してください。

 それでは、架空の冒険談をどうぞ。


 無限に広がる大宇宙・・・その一角に太陽系と呼ばれる星々がある。

 その太陽系の第3惑星 地球、その地球が巨大隕石の衝突により太陽系から無くなって、すでに約3000年の年月が過ぎていた。


 広大な宇宙、太陽系の反対、遥か120光年の先に、太陽の約3倍の大きさの光り輝く巨大な惑星があった。

 

 中央星・・・ そう呼ばれるこの惑星の周りに大小様々惑星が集まっていた。

 ちょうど中央星を囲む形で、中央星の近くから、カース、バルド、インディー、デルタ、カッシュ、ルドラ、ドミニカ、レモニア、ブランタール、ルビーの合計10の惑星があり、その惑星の周りに小惑星が無数に存在していた、人々は中央星を囲むこの巨大な星々、銀河系の約3倍の大きさがあるこの星々の事を、グランマートル大星団・・・そう呼ばれていた。


 グランマートル大星団には、生態系があり、様々な人、動物が無数に生活していた。

 かつての地球のような水と緑豊かなグランマートル大星団、第2惑星ルドラ。

 ルドラは総人口は約80億人、大首都ルクラール、そして大小様々な街や村が存在していた。


 人々が増えれば、争いや、いざこざ、意見の対立、様々な問題が起こる、中には犯罪者、凶悪犯人、犯罪集団なども増えてくる、グランマートル大星団には、警察のように、治安を守る組織は存在してはいなかった。

 かわりに広大なグランマートル大星団全体の治安を守る組織、日夜凶悪犯罪者、犯罪集団と戦う組織がある。彼らは犯罪者らと戦うために様々な力、能力を身に付けていた、広大な星々、惑星間を自由に行き来出来る通称「ゲート」と呼ばれる能力をもつ彼らの事を、星々を守る者、時空を操る者、様々な危険な事案に対処、処理をする人びとの事を、人呼んでこう言った。


 タイムズ・ガーディアン「時空の守護者」・・と。



 惑星ルドラ、そのルドラを守護するガーディアン、ロディ。

 ロディ・ファン・アーカイド、19歳。ガーディアンの中では、一番の若手であった。

 グランマートル大星団には各惑星に様々な人や、動物か存在していた、中央星から一番遠い闇の惑星カッシュでさえ、総人口約20億人は生活していた。


各惑星には基本一人のガーディアンが滞在し、犯罪に対し即座に処理をするのである。

 無論規模により、一人では対処出来ない場合は、他のガーディアンと協力することも度々あった。

 

ガーディアンの実動人数は10人、ロディは惑星ルドラを守護していた。

 ロディ・ファン・アーガイド、19歳。185センチ、88キロ、髪は青白く短髪、瞳の色も蒼であった。 

 右肩から腰にかけて青と赤の防具を身に付けていた。

 そして腰には伸縮自在の剣を装備していた。


 どうだ!ルーティア、奴らの動きは。

 ロディ、今の所、特に動きはないですね。

 そうか。


 ルーティア・フォセ・シュミテール、20歳。

 

ロディは腰の剣に手を添えて、見えない相手と会話をしていた。


 ルーティア、続きの任務になるが、体力は大丈夫か?

 大丈夫です、終わったらしっかりメンテしてもらいますからね!

 わかったよ。


 ルーティアは、ロディの腰にある剣、聖剣の中に魂だけ封じられていた。

 かつて砂の惑星インディーにあった大国の第2王女であったルーティアは、ある犯罪に巻き込まれ、そこで剣に魂が入ってしまったのである。肉体は冷凍保存して、ルドラの首都ルクラールで保管していた。


 一度分離してしまった魂を再び肉体に戻す方法をロディも誰も解らなかった。

 なので、任務の中で、元に戻すヒントがあるのでは?と、ロディは剣のルーティアを相棒のように持ち歩いていたのだった。


 再び犯罪者のアジトと思われる廃墟をロディは見つめていた。

 

 人身売買組織カマーン、ロディはその犯罪現場を確実なものにしようと犯罪者のアジトを先日みつけたのだ。上手くいけば一斉摘発だな。


 さて、上手くいくかな?

 

 ロディとルーティアは前方を見つめ続けていた。


 数分後・・・


 子供の鳴き声が聞こえてきた。

 

 廃墟の奥から、手を手錠のようなもので繋がれた子供、5人程が男に連れられて歩いてきた。

 子供は口にテープを巻かれ、喋る事は出来なかった。

 「おら、さっさと歩け!」

 「お前らは大事な商品なんだからな。」 

男たちは子供を半ば引きずるような形で、移動用の大型車に乗せようとしていた。

 

 酷い・・・あんな小さな子供まで。

 ルーティアはその光景を見てロディに呟いた。


 ま〜この星では人身売買は違法で、死刑だからな!

奴らはドン・フランコ一味か。


 ドン・フランコ一味。ドン・フラミンゴを頭として、惑星ルドラ、カース、パルドの3惑星を裏から仕切っている闇の組織であった、その総人数は3万人程だとの情報がロディに入っていた。

 人身売買、殺人、麻薬、衛星強盗など、様々な事に手を染めている特殊凶悪犯罪集団である。ロディはドン・フランコ一味をずっと探していた。


 ここにはヤツ(ドン・フラミンゴ)はいないな。

連れて行く先か?

 ロディが呟く。

 ロディ、早く子供たちを助けないと!

 ルーティアがロディに言った。

だな!助けて、奴らからフラミンゴの居場所を聞き出す。

  バン、バン、バン・・・

 ロディは動き出した、腰の剣の形を手元のスイッチで、ガンモード(ピストル)に切り替え、狙い素早く大型車のタイヤを撃ち抜いた。


「な?だ、誰だ!!」

 男がこちらを振り向いた。


 ロディは静かに男たちに言った。


「ガーディアンのロディ・ファン・アーカイドだ」 


「な!!ガーディアンだと?」男たちはざわめいた。


「クソ〜、こいつらをフラミンゴ様に渡せば、俺らも大金持ちだったのに〜。」


「残念だったな、子供たちを開放してもらう、ついでにフラミンゴの居場所も吐いてもらう。」

 

「この〜、やっちまえ!」男たちはロディに向かってきた。


 フン、馬鹿な人たち・・・ガーディアンに敵うわけ無いでしょ。 ルーティアが呟く。

 

 ルーティア、子供たちをゲートの中に転送してくれ!

 わかったわ。

そう言うと、ガンモードの中心にあった宝玉が光り、子供たちの周りに蒼黒い空間が現れ、子供たちを包んでいた。

 その様子をみてロディは安心した。

 「これでいい、あとは・・・」

   バン・バン・バン・・・バン

ロディは男たちの急所を外ずし、射撃により、行動不能状態にしていた。

 「クソ〜、あと一歩だったのに。」男たちが悔しそうに呟く。

 「答えろ!ドン・フラミンゴは何処にいる?」ロディは男たちに質問した。

 「知らないよ、少なくともこの星にはいない。」男の一人が答えた。

 「そうか・・やっぱ下っ端だとそうかもな。」ロディは頷いた。

 男たちは嘘は言っていない、ロディたちガーディアンの拘束時の質問には嘘は付けないのである、ゲートが開いているからだ。

 「よし、収容する。」ロディはゲートの向こう側にいる人物に報告した。

 「了解です、ロディ・ファン・アーカイド、ドン・フランコ一味3名の拘束、処置を確認!これより星団監獄に収容します。」機械仕掛けの女性の声がゲートの反対側から答えた。

 グランマートル大星団における犯罪者を集める監獄、グランマートル大監獄、そこの、管理システムがロディに応答していた。

「相変わらず素っ気ないな、フィスは!」

フィスと呼ばれる機械、正確には人工AIで人の考えを判断し、受け答えが出来る、最新アンドロイドであった。

「私は機械ですから、仕事をするだけです。」フィスが答えた。

「そうか、じゃ、頼んだ!」ロディはゲートの奥に消えていくフィスに言った。

  

 そして、何も無くなった空間から先程保護した子供達が現れた。 

「よし、とりあえずの任務は完遂だ、次こそは必ず!」ロディは呟く。

ドン・フラミンゴ・・・絶対貴様を捕獲するからな、

ロディは決意を新たにして次の任務に向かった。


                  つづく。

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