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⑵『無限層対話』
⑵『無限層対話』
ーお前は院を中退する時に、公務員試験を受けると言ったな?
言った、確かに言ったさ、それは、その場を立ち去る手段だったんだ。
ー成程、しかし、試験は受けたのか?
いや、受けなかった。結果的にはね、ただ、試験対策の本は買ったけれど。
ーそうか、つまり、人生に右往左往していた、と言う訳か。
そうなんだ、何が正しいなんて、本には載ってない。自分が、正しいと思うかどぅかだ。
ー結果、¥の正しさは見つかったのか?
見つかったさ、だからこうして、毎日小説を書いてるんだよ。