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⑴『無限層対話』

⑴『無限層対話』


ー何時ぞやのお前は、たいそう滅入って居たな。


そうなんだ、物事の理解が出来なくてね、あれは困った。


ー一体何だったんだ、詳細を教えろよ。


まあ、教授との相性が悪かったってことなんだけど。


ー相性、そんなの撥ね退けるくらいの、根性が必要だろ、え?


いや、潰されるところだったよ、止めて正解だった。


ーしかしどうだ、現在の芸術的布石にはなったのか。


そうだな、研究に没頭したから、あの時の研究は、少なくとも、今の執筆には役立っているよ。

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