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ひまりという子
ひまりは、元気で明るく友達も沢山いて
まさしく主人公のようだった。
ひまりと私はよく話をするようになった。
『ひまりになりたい』
理想に恋焦がれるようにその想いは日に日に強くなっていった
次第に私とひまりは親友と呼べるくらいには仲良くなっていった
一緒にいると楽しくて
2人で居ると無敵になれたみたいに
…きっと、ひまりも同じなんだと思う
このままずっと
変わらないままの私達でいたいな
本気でそう、思っていた
永遠なんてあるわけないのに
馬鹿だったのだ
本当に
そんなだから本質を見れない
理想ばかりで大切な物を見ていなかった馬鹿な私
そんな私は気づかなかった
ある日を境にひまりの笑顔が消えていっていることに
気づけなかったのだ