ざまぁヒロインの攻略対象マルク・ルグローブは悩ましい!④
短いです
おかしい……おかしいとしか言いようがない
先日のアリアローズ令嬢誘拐事件後にデニスの襲撃事件
にも拘らず、王宮からの調査団の派遣が断られた
勿論、何度も諦めずに申請した
だが結局、教師達に「このままでは君を謹慎処分にする」と脅される始末だ
「父上も見守る姿勢だし……何とかならないのか……」
しかも、朝から殿下も見当たらない
寮も学園の至る所も思いつく場所は全て探した
昨日今日の事なのにどうなっているのだろうか?
「最近何やらコソコソしてたし……それに……」
先日、送った暗号
あれはどうなったのか?
あの、暗号の話をされた日の彼は何処か様子がおかしかった
そう、まともに話した事が少なかったのにも関わらず
それを渡せば必ず使ってくれると確信しているかの様だった
「今日も朝から姿を見てないが……」
そう、ブツブツ言いながら歩いていると、大きな爆発音と共に地震が起こった
よく見ると、遠くの森から煙も上がっている
「……凄い魔力だ」
マルク・ルグローブは貴族の息子なのでそれなりに魔力は高い
しかし、それを遥かに凌ぐ魔力を持つ者が学園に居るなんて聞いていない
「……殿下……殿下は無事か!?」
そう、思いついた瞬間
マルクは走り出した
煙の方向に向かってただ只管に真っ直ぐ
向ってる途中、また爆発音がした
焦りが段々ヒヤリとした物に変わっていく
「……殿下……ご無事で!」
祈る事しかできない自分をもどかしい思いで檄を飛ばしながらマルクは走り続けた




