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嫁は二次元だけじゃない。  作者: 灯雷
第一章:春と共に始まる物語
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7話:シンキングタイム

翌日。


俺と凛は今まで通りDMで話し続ける。


他愛もない会話だ。


俺の友達には『復讐でもなんでもなかった』と連絡をした。


友達から『まあそうでしょうね、そうだと思ったわ』と返信が来る。


それどころか、俺は松戸凛に恋をしてしまっている。


昨日のアキバは人生の遊んだ中で一番楽しかったと思う。


とても充実していた、もう一度遊びたいと思った。


凛はどうなのだろう。


俺のことを好きなのであろうか。


いやでも、昨日の仕草的に好きとかそういう感情はない気がした。


どちらかといえば、友達と接する感じがしたのである。


「好きなわけないかぁ」


俺は思わず声に出し、そしてベッドに倒れ込む。


倒れ込みながら凛のDMに返信をする。


もう完全に俺は凛に夢中になっていた。


「また凛と遊びたい…」


俺はまた声が漏れる。


どのように誘えばいいのだろうか。


俺は考えた結果三つの案にたどり着いた。


・凛と遊ぶの楽しかったからもう一度遊んでくれ。


いやいや、これは度直球すぎる。好きな人にこれを言われたら嬉しいが、好きでもない人に言われても困るのみである。


・遊ぶ人がいないから凛と遊びたい。


これもない。仕方なく感を出してしまうのもよくない気がする。


・凛のことが好きだから、もう一度遊びたい。


これは絶対にない。告白になってしまう。


じゃあどうするんだ俺。


考えろ!!!考えるんだ!!!!!


・・・


だめだ出てこない。誘いたい…


結局一晩中考えても出てこず、次の日を迎えた。


今日は凛は友達とお出かけに行くらしく、少し返信が遅くなるよと言ってくる。


俺は残念に思ったが、午後になっても返信のスピードは変わらず、いつも通りである。


遊びに行くのやめたのかな?


俺は疑問に思いつつも返信をした。


昨日、DMで凛としりとりをしていて、負けてしまった。


だから今、その罰ゲームとして語尾に「にゃん」をつけるということをやっていた。


あ、読者の皆様吐かないでください。いま「おぇぇぇ」って言いましたよね?俺はわかっているんですよ?


まあそんなことをやっていたのだ。


すると凛からこんなメッセージが来た。


『ねこちゃん!また一緒に遊ぼうね!!』


ん?どういう意味だ?


猫ちゃん=俺


また一緒に遊ぼうね=俺と遊びたい


そういうことであってるよな??


だとしたら、遊びに誘われたってことか!?!?


『え、それって俺と遊ぼうねってこと?』


俺は胸の鼓動を感じながらメッセージを打つ。


『うん!一緒にあそぼ!』


あらま、誘う前に誘われちゃった。


『俺も遊びたい!どこで遊ぼっか!』


『うーん、どこかな、渋谷とか?』


わぉ、渋谷って俺全然見る場所ないけど大丈夫かな。


ヲタクに渋谷は難しいぞ?


『俺、渋谷全然わからないけど大丈夫?』


『大丈夫、私勇人君とだったらどこでも楽しい気がした、アキバの時』


一瞬で顔が熱くなった気がする。


好きな人にそんなこと言われるとか、俺幸せ者ですか?


『そう思ってくれたんだ、嬉しい!』


『うん!じゃあ渋谷決定!!』


次遊ぶ場所は渋谷に決まったのであった。

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